クリティカルな社内のビジネス プロセスのステータスを表示および更新して、システム全体の健全性を把握することができます。システム プロセスは、インベントリ データとコスト データが常に最新であることを確認するためにデフォルトで定義された間隔で実行されます。この間隔は、itfm.properties ファイルで各ジョブのプロパティを更新することで変更できます。

デフォルトのジョブ間隔を変更する方法については、システム ステータスを更新するためのデフォルトのジョブ間隔の表示と変更を参照してください。

  • データ コレクタは vCenter Server インスタンスに接続し、インベントリ データおよび使用量統計を収集します。インベントリ データと使用量統計の収集後、vRealize Business for Cloud は現地時間で最後に実行したジョブのタイムスタンプを表示します。vCenter Server データ収集ジョブは、デフォルトの間隔で実行されるようにスケジュールされています。
  • ストレージ コレクタは、EMC SRM サーバ インスタンスに接続し、データと使用量の詳細を収集します。収集プロセスが完了すると、vRealize Business for Cloud サーバはプロセスの詳細およびタイムスタンプを表示します。
  • コスト計算では、基準レート、配賦済みコスト、各仮想マシンのコストを計算するステップとレポートの自動生成が実行されます。コスト計算は毎日行われますが、このプロセスを手動でトリガーすることもできます。
  • vRealize Automation コネクタは、IaaS が構成されている場合、vRealize Automation の IaaS コンポーネントのブループリント、プロビジョニング グループ、およびテナントに関して、仮想マシンの消費者のデータを収集します。vRealize Automation 接続情報は、vRealize Automation の IaaS コンポーネントを構成した場合にのみ表示されます。
  • パブリック クラウド接続は、構成された vCloud Air および AWS アカウントに接続し、インベントリ データおよび使用量データを収集します。パブリック クラウド接続情報は、アカウントを構成した場合にのみ表示されます。
  • vCloud Director コネクタは vCloud Director に接続し、組織または組織 vDC に従って、仮想マシンの消費者に関するデータを収集します。vCloud Director 接続情報は、vCloud DirectorvRealize Business for Cloud に追加した場合にのみ表示されます。

また、コスト計算、vRealize AutomationvCloud Director、パブリック クラウド接続情報を表示および更新することもできます。

手順

  1. https://vRealize_Automation_host_name/vcac/org/tenant_URL で、テナント管理者の認証情報を使用して vRealize Automation インターフェイスにログインします。
  2. vRealize Business for Cloud に管理者としてログインします。
    • https://vRealize_Automation_host_name/vcac/org/tenant_URLvRealize Automation 統合設定の場合)
    • https://vRealize_Business_for_Cloud_host_name/itfm-cloudvRealize Business for Cloud スタンドアロン設定の場合)
  3. [Business Management] をクリックします。
  4. [ステータス] をクリックします。
    vRealize Business for Cloud には、システム ステータス情報が表示されます。データ コレクタ、コスト計算、 vRealize Automation、パブリック クラウド接続、および vCloud Director 接続に関連する情報が表示されます。
    • すべてのプロセスが正しく実行している場合は、緑の成功ステータス システム ステータス緑 アイコンが表示されます。
    • 必須ジョブが失敗した場合は、赤の失敗ステータス システム ステータス赤 アイコンが表示されます。
    • 非必須ジョブが失敗した場合は、警告ステータス アイコンが表示されます。
    注: : デフォルトでは、インベントリ、ストレージ、タグ、および使用量統計情報などの vCenter Server データ収集ジョブは、コスト計算に必須であるため、クリティカル ジョブに設定されています。一方、 vRealize Operations Manager 同期ジョブは非必須ジョブに設定されています。

    いずれかの必須ジョブ プロセスに問題がある場合は、赤ステータスが表示されます。非必須ジョブに問題がある場合は、警告ステータスが表示されます。

    ただし、itfm.properties ファイルで次の行を更新することで、ジョブのクリティカル度の設定値を変更できます。

    • タグおよびストレージ ジョブを非必須に設定するには、ファイルに次の行を追加します。
      dc.job.critical.vc.tags = false 
      dc.job.critical.vc.storage = false
      
    • vRealize Operations Manager 同期ジョブを必須に設定するには、ファイルに次の行を追加します。

      dc.job.critical.vc.vcops=true

  5. (オプション) プロセスを実行してコスト データと接続を更新するには、各プロセスの横にある [今すぐ更新] をクリックします。