vRealize Business for Cloudをインストールする前に、ハードウェアとソフトウェアの最小要件が満たされていることを確認します。

ハードウェア要件

vRealize Business for Cloud サーバを使用するには、50 GB 以上のディスク容量、8 GB 以上のメモリ、4 個以上の vCPU が必要です。vRealize Business for Cloud サーバなしに、リモート データ コレクタのみをデプロイする場合、メモリ サイズを 2 GB に低減できます。([プロパティ] > [ハードウェア] タブの順)。

サイズとサーバ仕様の要件

vRealize Business for Cloud はデフォルトで、10 個の vCenter Server インスタンス間で最大 20,000 台の仮想マシンが動作するように拡張できます。以下もサポートされます。
  • 稼働中および削除済みの仮想マシン
  • 4000 台 (20%) の仮想マシンの CPU、メモリ、およびストレージの日次変更
  • 最大 1000 台の仮想マシンの構成および数の変更

vRealize Business for Cloud 仮想アプライアンスのデフォルトのサーバ メモリ サイズは 8 GB です(サーバ用に 3 GB、factRrepo 用に 1400 MB)。

vRealize Business for Cloud で、稼働中または削除済みの仮想マシンを 20,000 台まで管理する必要があり、リソースおよび仮想マシン数が変化すると予測される場合は、メモリ サイズを適切に増やす必要があります。20,000 台の仮想マシンまたは 20% を超える仮想マシンの CPU、メモリ、およびストレージが毎日変化する場合や、最大 1000 台の仮想マシンの数が変化する場合は、vRealize Business for Cloud 仮想アプライアンスのサーバ メモリ サイズを 12 GB(サーバ用に 5 GB、FactsRepo 用に 3 GB)に増やします。

vRealize Business for Cloud で、稼働中または削除済みの仮想マシンを 30,000 台まで管理する必要があり、リソースおよび仮想マシン数が変化すると予測される場合は、メモリ サイズを適切に増やす必要があります。
  • 6,000 台の仮想マシンまたは 20% の仮想マシンの CPU、メモリ、およびストレージが毎日変化する場合や、最大 1000 台の仮想マシンの数が変化する場合は、vRealize Business for Cloud 仮想アプライアンスのサーバ メモリ サイズを 12 GB(サーバ用に 5 GB、factRrepo用に 3 GB)に増やします。
  • 30,000 台の仮想マシンまたは 20% を超える仮想マシンの CPU、メモリ、およびストレージが毎日変化する場合や、最大 1000 台の仮想マシンの数が変化する場合は、vRealize Business for Cloud 仮想アプライアンスのサーバ メモリ サイズを 16 GB(サーバ用に 7 GB、FactsRepo 用に 5 GB)に増やします。
使用しているインフラストラクチャに基づいてメモリ量を増やすには、次の手順を実行します。
  • /usr/local/tcserver/vfabric-tc-server-standard/itbm-server/bin/ にある setenv.sh で、サーバ メモリのパラメータを -Xmx3g から -Xmx5g または -Xmx7g に変更します。
    注: : サーバ メモリを更新したら、 monit restart itbm-server コマンドを実行します。
  • /etc/systemd/system/ にある facts-repo.service で、factsrepo のパラメータを -Xmx1400m から -Xmx3g または -Xmx5g に変更します。
    注: : FactsRepo メモリを更新したら、 systemctl daemon-reload および systemctl restart facts-repo.service コマンドを実行します。

ソフトウェア要件

  • VMware ESXi
  • 仮想アプライアンスのデプロイのための VMware または vCloud Director
  • ユーザー管理のための vRealize Automationまたは VMware Identity Manager

Web ブラウザ要件

Microsoft Internet Explorer、Google Chrome、Mozilla Firefox、および Microsoft Edge の最新の 3 つのバージョンから vRealize Business for Cloud にアクセスできます。
注: :

Internet Explorer を使用している場合は、[ツール] > [互換表示設定] で.[イントラネット サイトを互換表示で表示する] オプションの選択を解除する必要があります。

ブラウザと連携する vCloud Directorの VMRC プラグインをインストールする必要があります。

注: : 完全な vRealize Business for Cloudユーザー インターフェイスを表示するには、画面解像度が 1024x768 より高くなければなりません。解像度が 1024x768 以下に設定されている場合は、 [ステータス][ヘルプ] などの一部のオプションがユーザー インターフェイスに表示されない可能性があります。完全な vRealize Business for Cloudユーザー インターフェイスを表示するには、ブラウザをズームアウトするか、画面解像度を上げます。

ポートの要件

注: : 送信元と宛先間のすべての通信は一方向で行われます。
ソース ターゲット プロトコル ポート 説明
vRealize Automation vRealize Business for Cloud HTTPS 443 ユーザー インターフェイス接続用
vRealize Business for Cloud vRealize AutomationvCenter ServervCloud Director vRealize Operations Manager、EMC SRM、AWS、Azure HTTPS 443 複数のシステムからの vRealize Business for Cloudデータ コレクション用
vRealize Automation vRealize Business for Cloud SSH 22 外部 SSH 接続用
vRealize Business for CloudWeb コンソール(ブラウザ) vRealize Business for Cloud HTTPS 5480 Web 管理インターフェイス用
vRealize Automation vRealize Business for Cloud HTTPS 5050 価格設定サービス用
vRealize Business for Cloud vCenter Server Inventory Service HTTPS 10443 正常なデータ コレクション用
注: : インベントリのデフォルト ポートは 10433 です。ただし、異なるポートで構成されている場合は、そのポートは、 vRealize Business for Cloudと vCenter Inventory Service の間で開く必要があります。
データ コレクション マネージャの Web コンソール(ブラウザ) vRealize Business for Cloud HTTPS 9443 リモート データ コレクション マネージャへのログイン用。データ ソースを追加し、Web 管理インターフェイスを介してデータ コレクタを管理します。
データ コレクション マネージャ vRealize Business for Cloud HTTPS 443 リモート データ コレクション マネージャの vRealize Business for Cloud サーバへの登録用
vRealize Business for Cloud https://vrbc-services.vmware.com HTTPS 8443 リファレンス データベースの自動更新用
vRealize Business for Cloud vRealize Log Insight TCP 9543 vRealize Log Insight サーバへのログのエクスポート用