クラスタを vRealize Log Insight 8.8.x から 8.10 に、および 8.6.x から 8.8 にアップグレードできます。また、8.3 または 8.2 からはバージョン 8.4 に、4.8 または 8.0 からは 8.1 に、それぞれアップグレードできます。それ以外のバージョンにクラスタをアップグレードする場合は、段階的なパスに従う必要があります。たとえば、バージョン 8.1 から 8.3 にアップグレードするには、8.2 アップグレードを 8.1 に適用し、8.2 から 8.3 へのアップグレードを行います。

vRealize Log Insight のアップグレードはプライマリ ノードの FQDN から実行する必要があります。統合ロード バランサの IP アドレスを使用したアップグレードはサポートされていません。

アップグレード中に、プライマリ ノードが最初にアップグレードされ、再起動します。各クラスタ ノードが順番にアップグレードされます。ローリング アップグレードのステータスは、[管理] > [クラスタ] ページで確認できます。統合ロード バランサが構成されている場合、その IP アドレスがクラスタ ノード間で移行され、UI、API、および受信イベントの取り込みなどのクラスタ サービスは、ローリング アップグレード中も利用可能になります。下位レベルの詳細は、各ノードのファイル /storage/core/loginsight/var/upgrade.log に書き込まれます。アップグレードが正常に完了すると、システム通知が送信されます。

アップグレード プロセス中に 1 つ以上のノードに影響する問題が発生すると、クラスタ全体が元の動作バージョンにロールバックされます。アップグレードの開始後に実行された構成の変更は一貫性がない、または有効でない場合があるため、構成はアップグレード前にキャプチャされた良好な状態に戻ります。取り込まれたイベントは失われません。進行状況は、各ノードのファイル /storage/core/loginsight/var/rollback.log に書き込まれます。ロールバックが終了すると、システム通知が送信されます。問題が調査されて修正されると、アップグレードを再試行できます。

アップグレードが完了すると、アップグレード前にメンテナンス モードであったノードを含む、すべてのノードが接続状態になり、オンラインになります。

前提条件

  • バージョン vRealize Log Insight に正しいアップグレードを適用していることを確認します。サポートされるアップグレード パスの詳細については、vRealize Log Insightのアップグレード パスを参照してください。
  • vRealize Log Insight仮想アプライアンスのスナップショットまたはバックアップ コピーを作成します。
  • アップグレード後のリリースに対応した vRealize Log Insightアップグレード バンドル .pak ファイルのコピーを取得します。
  • スーパー管理者ユーザー、または関連する権限を持つロールに関連付けられたユーザーとして vRealize Log Insight の Web ユーザー インターフェイスにログインしていることを確認します。詳細については、ロールの作成および変更を参照してください。Web ユーザー インターフェイスの URL 形式は https://log-insight-host です。log-insight-hostvRealize Log Insight 仮想アプライアンスの IP アドレスまたはホスト名です。
  • アップグレードするノードがメンテナンス モードにある場合はメモしておきます。アップグレードが完了したら、接続状態からメンテナンス モードに戻す必要があります。

手順

  1. メイン メニューを展開し、[管理] > [クラスタ] に移動します。
  2. [PAK からアップグレード] をクリックして、.pak ファイルをアップロードします。
  3. 新しい使用許諾契約に同意して、アップグレード手順を完了します。
  4. vRealize Log Insight は、VMware のカスタマー エクスペリエンス向上プログラム (CEIP) に参加しています。
    • 以前のリリースで CEIP が有効になっている場合、アップグレード中に追加の変更を行う必要はありません。アップグレードが完了しても、CEIP は有効のままです。
    • 以前のリリースで CEIP が有効になっていない場合は、アップグレードの完了時に CEIP チェック ボックスが表示され、デフォルトでチェック ボックスが選択されています。CEIP への参加を取り消すには、チェック ボックスの選択を解除します。

      CEIP を有効または無効にした後、[OK] をクリックします。

次のタスク

プライマリ ノードのアップグレード プロセスが完了したら、自動で行われる残りのアップグレード プロセスを表示できます。

管理者向けに送信される E メールで、アップグレードが正常に完了したことを確認します。

アップグレードが完了すると、アップグレード前にメンテナンス モードであったノードも含めて、すべてのノードがオンラインになります。これらのノードを必要に応じてメンテナンス モードに戻します。