コンテンツ パック作成ワークフローは、複数の概念と用語が基になっています。コンテンツ パックを効果的に作成して維持するには、これらの概念と用語についてよく理解する必要があります。

インスタンス

コンテンツ パック ファイルをコンテンツ パックとしてインポートできるのは、管理者または [コンテンツ パック] 権限の編集またはフル アクセス権を持つユーザーのみです。コンテンツ パックをコンテンツ パックとしてインポートすると、編集することはできません。

すべてのユーザーがコンテンツ パック ファイルをユーザー領域にインポートできます。コンテンツ パック ファイルをユーザー領域にインポートすると、オブジェクトが選択的に [マイ コンテンツ] にインポートされます。ユーザー領域にコンテンツ パックをインポートすると、vRealize Log Insight インスタンスでそのコンテンツ パックを編集できます。コンテンツ パックを公開または変更する場合は、エクスポートしたコンテンツ パックが必要です。

ユーザー

コンテンツ パックは、[カスタム ダッシュボード] で保存したコンテンツから部分的に作成されます。[カスタム ダッシュボード] は、ユーザー領域とも呼ばれ、より具体的には [ダッシュボード] ページの [マイ ダッシュボード] または [共有ダッシュボード] のいずれかになります。カスタム ダッシュボードのオブジェクトは選択的にエクスポートできますが、コンテンツ パックごとにクリーンなユーザー領域を確保するために、個別のユーザー エンティティが個別の各コンテンツ パックを vRealize Log Insight で作成することをお勧めします。

vRealize Log Insight でユーザーを作成する方法については、vRealize Log Insight ユーザー アカウントの管理を参照してください。

vRealize Log Insight でのユーザーの作成の詳細については、『vRealize Log Insight 管理ガイド』を参照してください。

作成するコンテンツ パックごとに、vRealize Log Insight で個別のコンテンツ パック作成ユーザーを使用してください。

イベント

コンテンツ パックで製品やアプリケーションのすべての関連イベントが確実に網羅されるように、コンテンツ パックを作成する前に関連イベントを収集することが必要不可欠です。関連イベントを収集する一般的な方法の 1 つに、品質保証チームとサポート チームに問い合わせる方法があります。このようなチームは通常、共通のイベントにアクセスでき、これらのイベントに関する知識があります。

コンテンツ パックを作成しながらイベントを生成しようとすると、時間がかかり、重要なイベントが抜ける結果となります。QA チームとサポート チームからイベントを入手できないときには、製品またはアプリケーション イベントが既知のもので文書化されている場合は、イベントをシミュレートして使うことが可能です。

適切なログを収集したら、vRealize Log Insight に取り込む必要があります。

作成者

コンテンツ パックの作成者は次の条件を満たす必要があります。

  • VMware vRealize Log Insight の使用経験がある。
  • 製品またはアプリケーションについて実用的な操作の知識がある。
  • 最適化した正規表現を理解し、使用することができる。
  • ログを使用して、製品またはアプリケーションの複数の問題をデバッグした経験がある。
  • 多数の問題を扱うサポートのバックグラウンドがある。
  • システム管理者のバックグラウンドがあり、これまでに syslog を扱ったことがある。

ワークフロー

コンテンツ パックを作成するときには、[ログの確認] ページからスタートして、エラーや警告など、特定のタイプのイベントのクエリを実行することから開始する方法をお勧めします。クエリの結果を確認し、潜在的なフィールド候補を適宜分析して抽出します。イベントのタイプ、およびイベントから入手できる有用な情報をある程度把握しながら、関連するクエリを適宜作成して保存します。迅速な対応が必要な問題があることを強く示すクエリについては、アラートを作成して保存します。クエリを保存する際、フィルタを使って結果リストから当該クエリを削除して、新たに保存したクエリの潜在的な候補になる可能性のある他のイベントを表示します。関連クエリをすべて保存したら、[ダッシュボード] ページで論理的に編成して表示します。