root ユーザーのパスワードを忘れると、SSH 接続を確立したり、vRealize Log Insight 仮想アプライアンスのコンソールを使用したりできなくなります。

次のような理由によって、root としてログインできない場合があります。
  • デフォルトのパスワードを変更していない。デフォルトの場合、vRealize Log Insight は root ユーザーに対して空のパスワードをセットし、SSH アクセスは無効です。パスワードを設定すると、 root ユーザーの SSH アクセスが有効になります。
  • SSH キーを vRealize Log Insight 仮想アプライアンスのデプロイ中に設定した。SSH キーを OVF で指定した場合、パスワード認証は無効になります。設定した SSH キーでログインするか、下記の解決のための手順を参照してください。
  • 間違ったパスワードを複数回入力したために、一時的にロックアウトされている。この場合、正しいパスワードを入力しても、ロックアウトの期間が過ぎるまではアクセスできません。ロックアウトが解除されるまで待機するか、仮想アプライアンスを再起動します。
vRealize Log Insight 仮想アプライアンスは Photon OS 上に存在するため、次の手順では、Photon OS マシンで root パスワードをリセットする方法について説明します。

問題

SSH 接続を確立したり、 vRealize Log Insight 仮想アプライアンスのコンソールを使用したりできない場合は、管理タスクの一部を実行できなくなり、管理者ユーザーのパスワードもリセットできなくなります。

解決方法

  1. Photon OS を実行している vRealize Log Insight の仮想マシンを再起動します。
  2. Photon OS が再起動し、スプラッシュ画面が表示されたら、すぐに文字「e」を入力して GNU GRUB の編集メニューに移動します。
    注: Photon OS はすぐに再起動するため、 e を入力するための時間は限られています。vSphere と Workstation では、キーボードからの入力を受け入れる前に、コンソール ウィンドウをクリックしてコンソールがフォーカスされるようにする必要があります。
  3. GNU GRUB の編集メニューで、linux で始まる行の末尾にスペースを入力し、次のコードを追加します。
    rw init=/bin/bash
  4. F10 キーを押して、コマンド プロンプトを開きます。
  5. 次のコマンドを実行します。
    passwd
  6. 指示に従い、Photon OS のパスワードの複雑さのルールに準拠した新しい root パスワードを入力し、再度入力します。パスワードは覚えておいてください。
  7. パスワードが更新されたことを示すメッセージが表示されたら、次のコマンドを実行します。
    umount /
  8. 次のコマンドを実行します。
    reboot -f
    注: 強制的に再起動するには -f オプションを含める必要があります。そうしないと、カーネルはパニック状態になります。

次のタスク

vRealize Log Insight が再起動したら、新しい root ユーザー パスワードを使用してログインできることを確認します。