vRealize Log Insight 仮想アプライアンスをダウンロードします。VMware は vRealize Log Insight 仮想アプライアンスを .ova ファイルとして配布しています。vSphere Client を使用して vRealize Log Insight 仮想アプライアンスを展開します。

前提条件

  • vRealize Log Insight 仮想アプライアンスの .ova ファイルのコピーがあることを確認します。
  • OVF テンプレートをインベントリにデプロイする権限を有することを確認します。
  • 使用環境に vRealize Log Insight 仮想アプライアンスの最小要件を満たすのに必要なリソースがあることを確認します。「最小要件」を参照してください。
  • 仮想アプライアンスのサイジングに関する推奨事項を読み、理解していることを確認してください。「Log Insight 仮想アプライアンスのサイジング」を参照してください。

手順

  1. vSphere Client で、[ファイル] > [OVF テンプレートの展開] を選択します。
  2. [OVF テンプレートの展開] ウィザードでプロンプトに従います。
  3. [構成の選択] ページで、ログを収集する環境の規模に基づいて vRealize Log Insight 仮想アプライアンスのサイズを設定します。
    本番環境の最小要件は [小] です。
    vRealize Log Insight は、環境の取り込み要件に応じて選択できるプリセットされた仮想マシン サイズを提供します。これらはコンピューティングとディスク リソースのサイズの組み合わせとして認定されていますが、後からリソースを追加することができます。小規模構成では、サポート要件を満たした状態で最小リソースを使用します。極小の構成はデモ環境にのみ適しています。
    プリセットされたサイズ ログ取り込み速度 仮想 CPU メモリ IOPS Syslog 接続数(アクティブな TCP 接続) 1 秒あたりのイベント数
    [極小] 6 GB/日 2 4 GB 75 20 400
    [小] 30 GB/日 4 8 GB 500 100 2000
    [中] 75 GB/日 8 16GB 1000 250 5000
    [大] 225 GB/日 16 32GB 1500 750 15,000
    Syslog アグリゲータを使用すると、 vRealize Log Insightにイベントを送信する Syslog 接続の数を増やすことができます。ただし、1 秒間のイベントの最大数は固定されていて、Syslog アグリゲータを使用しても影響はありません。 vRealize Log Insightインスタンスを Syslog アグリゲータとして使用することはできません。
    注: [大] を選択した場合は、展開後に vRealize Log Insight 仮想マシンの仮想ハードウェアをアップグレードする必要があります。
  4. [ストレージの選択] ページで、ディスクのフォーマットを選択します。
    • [シック プロビジョニング (Lazy Zeroed)] を選択すると、デフォルトのシック フォーマットで仮想ディスクが作成されます。仮想ディスクの作成時に、仮想ディスクに必要な容量が割り当てられます。物理デバイスに残っているデータは、仮想ディスクの作成中には消去されませんが、後で仮想アプライアンスから初めて書き込むときにオンデマンドで消去されます。
    • [シック プロビジョニング (Eager Zeroed)] を選択すると、フォールト トレランスなどのクラスタリング機能をサポートする、シック仮想ディスクが作成されます。仮想ディスクに必要な容量は、作成時に割り当てられます。フラット フォーマットの場合とは異なり、物理デバイスに残っているデータは、仮想ディスクの作成時に消去されます。他のタイプのディスクに比べて、このフォーマットでディスクを作成する場合は非常に長い時間がかかることがあります。
      重要: vRealize Log Insight 仮想アプライアンスのパフォーマンスおよび操作性を改善するために、可能な場合は常に仮想アプライアンスをシック プロビジョニング (Eager Zeroed) のディスクで展開します。
    • [シン プロビジョニング] を選択すると、シン フォーマットでディスクが作成されます。保存されるデータの量が増えると、ディスクが拡張されます。ストレージ デバイスでディスクのシック プロビジョニングがサポートされていない場合、または vRealize Log Insight 仮想アプライアンスの未使用のディスク容量を節約する場合は、仮想アプライアンスをシン プロビジョニングのディスクで展開します。
    注: vRealize Log Insight 仮想アプライアンスのディスク圧縮はサポートされていません。ディスクを圧縮すると、データの破損や消失が起きる可能性があります。
  5. (オプション) [ネットワークの選択] ページで vRealize Log Insight 仮想アプライアンスのネットワーク パラメータを設定します。IPv4 または IPv6 プロトコルを選択できます。
    IP アドレス、DNS サーバ、ゲートウェイ情報などのネットワーク設定を指定しない場合、 vRealize Log Insight は DHCP を使用してこれらの設定を行います。
    注意: ドメイン ネーム サーバを 3 つ以上指定しないでください。ドメイン ネーム サーバを 3 つ以上指定すると、構成されたすべてのドメイン ネーム サーバが vRealize Log Insight 仮想アプライアンスで無視されます。

    コンマで区切られたリストを使用してドメイン名サーバを指定します。

  6. (オプション) [テンプレートのカスタマイズ] ページで、DHCP を使用していない場合はネットワークのプロパティを設定します。
    [アプリケーション] で、仮想マシンをデュアル スタック ネットワークで実行する場合は、 [IPv6 アドレスを優先] チェック ボックスを選択します。
    注意: IPv6 がネットワークでサポートされている場合でも、ピュア IPv4 を使用する場合は、 [IPv6 アドレスを優先] チェック ボックスを選択しないでください。このチェック ボックスは、ネットワークで IPv6 のデュアル スタックまたはピュア スタックがサポートされている場合にのみ、選択します。
  7. (オプション) [テンプレートのカスタマイズ] ページで [その他のプロパティ] を選択し、vRealize Log Insight 仮想アプライアンスの root パスワードを設定します。
    SSH では root パスワードは必須です。このパスワードは VMware リモート コンソールで設定することもできます。
  8. プロンプトの指示に従って、展開を完了します。

    仮想アプライアンスの展開の詳細については、「 vApps および仮想アプライアンスの展開に関するユーザー ガイド」を参照してください。

    仮想アプライアンスをパワーオンすると、初期化プロセスが開始します。初期化プロセスが完了するまで数分間かかります。プロセスが終了すると、仮想アプライアンスが再起動します。
  9. [コンソール] タブに移動し、vRealize Log Insight 仮想アプライアンスの IP アドレスを確認します。
    IP アドレスのプリフィックス 説明
    https:// 仮想アプライアンスの DHCP 構成が正常です。
    http:// 仮想アプライアンスの DHCP 構成に失敗しました。
    1. vRealize Log Insight 仮想アプライアンスをパワーオフします。
    2. 仮想アプライアンスを右クリックし、[設定の編集] を選択します。
    3. 仮想アプライアンスの固定 IP アドレスを設定します。

次のタスク

  • スタンドアロンの vRealize Log Insight 展開を構成する場合は、新しい Log Insight 展開の構成を参照してください。

    vRealize Log InsightWeb インターフェイスは https://log-insight-host/ にあります。log-insight-hostvRealize Log Insight 仮想アプライアンスの IP アドレスまたはホスト名です。