vRealize Log Insight 8.8 | 2022 年 4 月 28 日 これらのリリース ノートへの追加や更新を確認してください。 |
vRealize Log Insight は、特に VMware 環境に最適なリアルタイムのアーカイブ ログ管理を提供します。機械学習ベースのインテリジェントなグループ化と高性能な検索により、物理環境、仮想環境、クラウド環境にわたり高速なトラブルシューティングが可能になります。vRealize Log Insight ではテラバイト単位でのログの分析、構造化されていないデータの構造検出、最新の Web インターフェイスを使用したエンタープライズ規模の視覚化が可能になります。
詳細については、https://docs.vmware.com/jp/vRealize-Log-Insight/index.html の vRealize Log Insight 製品ドキュメントを参照してください。
vRealize Log Insight 8.8 の主な新機能をいくつかご紹介します。これにより、ログ データを以前よりも迅速に、正確に、かつ強力に活用できます。
注: Webhook 通知を vRealize Log Insight から vRO に送信するために、vRO 側で基本認証が有効になっていることを確認してください。
vRealize Log Insight 8.8 は、以下の VMware 製品およびバージョンをサポートしています。
vRealize Log Insight 8.8 では、以下のブラウザのバージョンがサポートされます。これより新しいバージョンのブラウザも vRealize Log Insight で使用できますが、まだ検証されていません。
サポート対象のブラウザの最低解像度は、1280 X 800 ピクセルです。
重要: ブラウザでは Cookie を有効にする必要があります。
vRealize Log Insight Windows エージェントのサポート
vRealize Log Insight 8.8 Windows エージェントは、以下のバージョンをサポートします。
vRealize Log Insight Linux エージェントのサポート
vRealize Log Insight Linux エージェントは、以下のディストリビューションとバージョンをサポートします。
vRealize Log Insight 8.8 には以下の制限事項があります。
全般
ホスト テーブルでは、Syslog RFC で定義された hostname
フィールドが使用されます。デバイスによって Syslog プロトコル経由で送信されたイベントにホスト名がない場合、vRealize Log Insight はソースをホスト名として使用します。vRealize Log Insight は 2 つの形式が同じデバイスを指していることを判別できないため、デバイスが 2 つ以上リスト表示されることになります。
vRealize Log Insight Windows および Linux エージェント
hostname
フィールドと source
フィールドの ASCII 以外の文字が正常に送信されません。vRealize Log Insight Windows エージェント
C:\Windows\System32
サブディレクトリからファイルを開く要求はすべて WOW64 によって C:\Windows\SysWOW64
にリダイレクトされます。ただし、特別なエイリアス C:\Windows\Sysnative
を使用して vRealize Log Insight Windows エージェントが C:\Windows\System32
から収集するように構成できます。たとえば、MS DHCP サーバのデフォルトの場所からログを収集するには、vRealize Log Insight Windows エージェントの構成ファイルの対応する場所に以下の行を追加します:=C:\Windows\Sysnative\dhcp
。vRealize Log Insight Linux エージェント
exclude=.*
オプションを各構成セクションに追加する必要があります。オプション exclude
では、隠しファイルの形式を表すのに glob パターン .*
を使用します。vRealize Log Insight の統合
仮想マシンの IP アドレスが vRealize Operations インスタンスから認識されず、vCenter Server によって仮想マシンの [仮想マシンのサマリ] タブに表示されない場合は、仮想マシンに対する vRealize Log Insight と vRealize Operations のどちらの場合もコンテキストでの起動は動作しません。vmware-tools ユーティリティがないため IP アドレスを使用できない可能性があります。vmware-tools のバージョンが古い、またはサポートされていない場合、あるいは誤動作している場合も、IP アドレスが使用できないことがあります。
適切なバージョンの VMware Tools が仮想マシンにインストールされ、vCenter Server の 仮想マシンのサマリ タブに仮想マシンの IP アドレスが表示されていることを確認します。
このバージョンの vRealize Log Insight にアップグレードする場合は次の点に注意してください。
アップグレード パス
vRealize Log Insight 8.6.x から vRealize Log Insight 8.8 にアップグレードできます。
アップグレードに関する重要事項
vRealize Log Insight 8.8 には以下のローカライズ機能があります。
制限事項
このリリースでは、次の問題が解決されました。
Log Insight 8.6 Linux エージェントで、IP アドレスが空の統計情報が送信されることがある
Linux で実行されている Log Insight 8.6 エージェントが、空の IP アドレスを含む統計情報を送信することがあり、その結果サーバ エラーが発生します。
Photon OS で実行されている Log Insight エージェントが OS バージョンを報告しない
Photon OS で実行されている Log Insight エージェントが OS バージョンを報告しません。
アーカイブが有効で、NFS がいっぱいかまたは使用できない場合、vRealize Log Insight ストレージがいっぱいになる
アーカイブが有効になっているときに、NFS アーカイブの場所がいっぱいになるか、使用できなくなった場合、vRealize Log Insight はバケットをアーカイブ状態のままにし、クリーンアップしません。この問題により、vRealize Log Insight ストレージがいっぱいになります。
アラート クエリの時間範囲が、アラートの構成済みの検索期間と一致しない
アラート条件「イベント数が 0 より大きい」を使用している場合、アラート クエリの時間範囲が構成済みの検索期間と一致しません。
抽出されたフィールドを変更できない
管理者ユーザーである場合など、必要な権限がある場合でも、抽出されたフィールドは変更できません。
回避策:変更する抽出されたフィールドを複製してから、元のフィールドを削除します。複製フィールドは変更できます。
構成テキスト プレーンの通信中にポート 25 で SMTP 構成が失敗する
一部の環境では、SSL フラグまたは STARTTLS フラグが有効でない場合に、SMTP 構成が SSL 通信を開こうとします。
このリリースには、次の既知の問題があります。
アラートの構成中に vRealize Operations オブジェクトのロードに長い時間がかかる
vRealize Operations に多数の vCenter Server、ホストおよび仮想マシン オブジェクトがある場合、アラートを作成するときに vRealize Operations フォールバック オブジェクトのリストをロードするのに長い時間がかかります。
回避策:フィルタを使用して、vRealize Operations フォールバック オブジェクトを一覧表示します。
ログが vRealize Log Insight Cloud にリレーされると、非アクティブなホスト通知が送信される
vRealize Log Insight で、[管理] > [ホスト] の下にある 非アクティブなホスト通知 チェック ボックスをオンにし、vRealize Log Insight Cloud へのログ転送を構成するときに リレーのみ オプションを選択すると、非アクティブなホストから通知を受信します。ホスト ページの 最新の受信イベント 列の値は時間とともに増加します。これは、以前にアクティブなホストがログを取り込んでいないことを示します。
これは、イベントが取り込まれるまでログ イベントが受信されたと見なされないためです。クラウド転送で リレーのみ オプションを選択すると、特定のカテゴリのログ イベントが取り込まれず(フィルタの定義によって異なります)、一部のホストが、取り込みをせず非アクティブであると誤って報告されます。
回避策:なし。
リアルタイム アラートの最初の実行が遅延する
リアルタイム アラートの最初の実行は、アラートを作成または有効にしてから 5 分後にスケジュール設定されます。
回避策:リアルタイム アラートを作成または有効にしてから 5 分間待機します。その後、スケジューラは期待どおりに動作し、アラート クエリは 1 分ごとに実行されます。
一部のディレクトリからの収集は、ディレクトリがエージェントの起動または再構成イベントの前に作成された場合は実行されない
エージェントの再構成後に新しいディレクトリが作成されている場合は、新たに作成されたディレクトリからの収集は行われません。
回避策:ディレクトリ監視を開始するには、サービスを再起動するか、liagent.ini ファイルを使用して、または [サーバ管理エージェント] ページからエージェント構成を更新します。
Photon OS の vRealize Log Insight エージェントには自動アップグレードがない
Photon OS は gpg コマンドをサポートしていないため、Photon OS の vRealize Log Insight エージェントでは自動アップグレードを実行できません。
回避策:手動でのアップグレードを実行します。
IPv6 を介したパブリック メール サーバの SMTP 構成が機能しないことがある
Google や Yahoo などのパブリック E メール サービスでは、IPv6 に対してより厳格な制限ポリシーを適用している場合があるため、SMTP 構成はそれらのサービスでは機能しない可能性があります。
回避策:会社のメール サーバなどの代替メール サーバを使用するか、専用サーバを起動します。
VMware Identity Manager を IPv4 を介して vRealize Log Insight と統合すると、リダイレクト URL ホストが IPv6 アドレスに変更される
vRealize Log Insight 仮想アプライアンスをデプロイするときに IPv6 アドレスを優先するオプションを選択すると、IPv6 をサポートしていない VMware Identity Manager との統合時に、リダイレクト URL ホストのリストが IPv6 ノード アドレスで設定されます。
回避策:vRealize Log Insight と VMware Identity Manager を統合するための予備の IPv4 仮想 IP アドレスを作成します。
REST API 呼び出し「POST /api/v1/sessions」が失敗する
vRealize Log Insight 8.2 または 8.3 の新しくデプロイされたノードを 4.8 以前からアップグレードされた古いクラスタに参加させると、新しいワーカー ノードへの REST API 呼び出し「POST /api/v1/sessions」が失敗し、次のエラーがスローされます。
Error: write EPROTO 1319245176:error:100000f7:SSL routines:OPENSSL_internal:WRONG_VERSION_NUMBER:../../third_party/boringssl/src/ssl/tls_record.cc:242:
関連するログは、REST クライアントで確認できます。このエラーのため、ノードのセッションを取得できません。
回避策:影響を受けるノードで「service loginsight restart」コマンドを実行して、vRealize Log Insight サービスを再起動します。
vRealize Log Insight で、アップグレードが成功したのに、「アップグレードは未確認です」というメッセージが表示される
vRealize Log Insight 8.4 へのアップグレード中に、アップグレードの状態が未確認であることを示すメッセージが表示される場合があります。このメッセージは、全体的なアップグレードの状態に影響するものではなく、最終的にはアップグレードに成功します。
回避策:なし。
vRealize Log Insight が自己署名証明書を使用して Webhook サーバに接続できない
Trust On First Use (TOFU) ポップアップ ウィンドウが表示されないため、vRealize Log Insight を自己署名証明書を使用する Webhook サーバと統合することはできません。
回避策:自己署名証明書を vRealize Log Insight 仮想アプライアンスに手動で追加し、アプライアンスを再起動します。
$ keytool -import -alias webhook -file <certificate> -keystore /usr/java/jre-vmware/lib/security/cacerts -storepass changeit$ service loginsight restart
[アラート] および vRealize Log Insight Cloud ページの文字列がローカライズされていない
アラート ページと LI クラウド ページのページで使用されているテキストは英語のみで、ローカライズされていません。
回避策:なし。
統合権限のない vRealize Operations エンドポイントのアラート定義がない
vRealize Operations の統合権限がない vRealize Operations エンドポイントを持つアラートを定義することはできません。
回避策:アラートの作成者に関連付けられたロールに適切な統合権限を割り当てます。管理] > [アクセス制御 に移動します。ロール タブでロールを変更し、統合] > [vRealize Operations] > [編集 権限をそのロールに付与します。
基本認証の問題により、Webhook URL に送信されたテスト アラートが失敗する
Webhook 通知を含むアラートを作成してテスト アラートを送信すると、アラートが失敗します。これは、基本認証の問題が原因で、正しい認証情報が拒否された場合に発生します。
回避策:エンコードされた username:password の組み合わせでカスタム ヘッダーを追加します。