容量とは、オブジェクトのためのメモリ量、CPU、およびディスク領域の測定値のことです。 残り時間とは、オブジェクトが容量不足となるまでに残された時間の測定値のことです。 ポリシーに指定されたオブジェクト タイプの残り容量および残り時間要素をオンにして構成することで、この設定をオーバーライドすることにより、vRealize Operations Manager は、設定に基づいて、リソースが不足するまでの使用可能な残り容量および残り時間について報告ようになります。

残り容量および残り時間要素の仕組み

容量および残り時間要素により、vRealize Operations Manager で、特定のオブジェクト タイプ グループのリソースが不足するまでの使用可能な容量と時間についてどのように報告するかが決まります。

  • 残り容量は、環境に新規仮想マシンに対応する余地があるかどうかを示します。 vRealize Operations Manager は、選択したオブジェクトにデプロイ可能な仮想マシンの総数と比較した、仮想マシン数の残りの全容量の割合として残り容量を計算します。

  • 残り時間は、オブジェクト グループがすべてのリソースを消費するまで残り時間を示します。 vRealize Operations Manager は、すべての容量が消費されるまでの残り日数からプロビジョニング バッファに割り当てられている日数を減算することで、残り時間を計算します。

  • 使用可能な容量とは、空き容量から、高可用性を使用し、メモリ、CPU、ネットワーク、データストア、およびディスク領域のバッファに設定する容量バッファ量を設定する場合に影響を受ける容量を差し引いたパーセントの測定値です。 オーバーコミット値を設定する場合、使用可能な容量の測定値により、使用可能な空き容量にその容量が追加されます。

  • 高可用性を使用するように使用可能な容量設定を変更できます。これにより、スループットおよび潜在的なデータ損失に対応できるだけの十分なオブジェクトやリソースが vRealize Operations Manager から提供されるようになります。計算タイプやバッファ ルールを変更することもできます。

  • 分析で、リソース コンテナの容量設定を有効または無効にします。 メモリ、CPU、およびディスク領域リソース コンテナの場合、需要と割り当てを有効または無効にできます。 ネットワーク I/O リソース コンテナの場合、データ転送速度、データ受信速度、および使用速度を有効または無効にできます。 データストア I/O リソース コンテナの場合、未処理の I/O 要求数、1 秒あたりの読み込み回数と書き込み回数、および読み込み速度と書き込み速度を有効または無効にできます。 vSphere の構成限界も有効または無効にできます。

  • ピーク考慮設定により、vRealize Operations Manager で、容量のピーク使用に負荷設定が考慮されます。

  • vRealize Operations Manager で、オブジェクトの今後の容量を計画できるようにするために定義した、コミットされたプロジェクトを考慮することができます。 コミットされたプロジェクトはオブジェクトの今後の容量を予測するシナリオであるため、コミットされたプロジェクトを考慮することにより、残り時間スコアが影響を受けます。

  • プロビジョニング時間バッファとして設定される日数は、環境内でオブジェクトをプロビジョニングするのに必要となる時間(オブジェクトを注文してからデプロイするまでの時間)を基にしています。 残り時間スコアがゼロにならないようにするため、オブジェクトには、プロビジョニング時間バッファよりも長い使用可能な容量の日数が必要です。

ポリシーの残り容量および残り時間要素をオーバーライドする場所

ポリシーの残りキャパシティと残り時間の分析設定を表示してオーバーライドするには、管理ポリシーポリシー ライブラリ タブの順にクリックします。プラス記号をクリックしてポリシーを追加するか、鉛筆をクリックして選択したポリシーを編集します。[監視ポリシーの追加] または [監視ポリシーの編集] ワークスペースで、分析設定 をクリックし、左側ペインで 1 つまたは複数のオブジェクトを選択します。ワークスペースで選択したオブジェクト タイプの容量および残り時間設定が右側のペインに表示されます。

残り容量および残り時間ポリシー要素を表示して、ポリシーの設定を構成します。

このポリシー要素を構成しないと、選択したベース ポリシーの設定が継承されます。

表 1. [監視ポリシーの追加] または [監視ポリシーの編集] ワークスペースのポリシーの残り容量および残り時間要素の設定

オプション

説明

ロック アイコン

ポリシー要素の設定をオーバーライドできます。これにより、ポリシーをカスタマイズして、ユーザーの環境内のオブジェクトを監視することができます。

残り時間スコアおよび容量スコアの症状しきい値

環境の基準を満たすようにバッジスコアを更新するレベルに、ポリシー要素の症状しきい値を設定します。vRealize Operations Manager は、症状しきい値を使用して [アラートの概要] と [ダッシュボード] のスコアに表示されるアラートをトリガーします。

残り容量および残り時間ポリシー設定のバッジ スコア症状のしきい値は、選択したオブジェクトの次のタブに表示されます。

  • 環境 > オブジェクト > 分析 > 残り容量

  • 環境 > オブジェクト > 分析 > 残り時間

リソース コンテナの使用可能な容量設定

分析に含めるように選択したリソース コンテナやリソース、リソース(メモリや CPU など)のオーバーコミット タイプや値、および各リソース コンテナの容量バッファの割合が表示されます。

  • 容量バッファ %。仮想マシンでそのすべてのリソースを消費しないように、仮想マシンで予約される容量の割合を定義します。容量バッファは、一部のリソースをフェイルオーバーのために確保するため、クラスタ オブジェクトとホスト オブジェクトで定義されます。

  • オーバーコミット。メモリや CPU などのオーバーコミット タイプが表示されます。

  • 値。容量リソースのオーバーコミット量が表示されます。

この設定を変更するには、リソース コンテナを選択し、変更する値をダブルクリックします。

残り時間計算と残りキャパシティ計算に影響を与えるその他の設定

利用可能な設定は、選択するオブジェクト タイプにより異なります。

  • 高可用性。選択すると、vRealize Operations Manager は、オブジェクト タイプ グループの使用可能なキャパシティについて報告します。

    vRealize Operations Manager で高可用性 (HA) 設定を考慮することができます。

  • ピーク時の考慮事項。選択すると、vRealize Operations Manager で、残り容量および残り時間の計算に負荷要素が含まれるようになります。

  • コミットされたプロジェクト。選択すると、vRealize Operations Manager で、コミットされたプロジェクトが残り容量および残り時間の計算に考慮されるようになります(将来の容量要件を計画するために、1 つのオブジェクト タイプで 1 つ以上のプロジェクトをコミットし、これらのプロジェクトに容量シナリオを追加している場合)。

  • キャパシティの計算。vRealize Operations Manager が報告の対象とするステータスを示します。容量分析の基準として、現在の値または値の傾向を選択できます。

  • プロビジョニング時間バッファ。物理リソースまたは仮想リソースをプロビジョニングできる日数を示します。 vRealize Operations Manager は、この数値を使用して、リソース タイプの残り容量および残り時間を計算し、残り時間スコアを差し引きます。

適用されるポリシーで定義されたピーク時の考慮事項、コミットされたプロジェクト、およびプロビジョニング バッファの設定は、選択したオブジェクトの次のタブに表示されます。

  • 環境 > オブジェクト > 分析 > 残り容量

  • 環境 > オブジェクト > 分析 > 残り時間