vRealize Operations Manager は、選択したホストのメトリックのグループを提供します。各グループにはホストの最も適切なメトリックが表示され、環境を監視することを支援します。

メトリック グループを表示するには、[環境概要] でホストを選択し、すべてのメトリック を選択します。

グループ内のメトリックを表示するには、グループの横のプラス記号をクリックします。グループをダブルクリックして、チャート ウィンドウに、グループ内のメトリックごとに分かれたチャートを取り込むことができます。上のスクリーンショットでは、チャート ウィンドウにメモリ グループのメトリックが取り込まれています。

表 1. CPU メトリック グループ

メトリック

説明

CPU|CPU の競合 (%)

このメトリックは、物理 CPU に対するアクセスが競合していることにより、ESX i ホスト内で仮想マシンを実行できない時間の割合を示します。示される数値は、すべての仮想マシンの平均の数値です。この数値は、CPU の競合の影響を最も大きく受ける仮想マシンで発生する最高の数値よりも低くなります。

このメトリックを使用して、ホストがそのすべての仮想マシンに対応できるかどうかを確認します。競合が低いことは、仮想マシンがスムーズに動作するために要求するすべてのものにアクセスできることを意味します。これは、インフラストラクチャがアプリケーション チームに良いサービスを提供していることを意味します。

このメトリックを使用するときは、数値が期待の範囲内にあることを確認してください。相対値と絶対値の両方を確認してください。相対値は、値の大幅な変化を意味します。これは、ESXi が仮想マシンに対応できないことを意味します。絶対値は、実際の値それ自体が高いことを意味します。数値が高い原因を調査してください。このメトリックに影響を与える 1 つの要因は CPU 電源管理です。CPU 電源管理により、CPU 速度が 3 GHz から 2 GHz にクロックダウンされると、仮想マシンがフルスピードで動作していないことを示しているため、速度の減少が説明されます。

このメトリックは、次の方法で計算されます:cpu|capacity_contention / (200 * summary|number_running_vcpus)

CPU|デマンド (%)

このメトリックは、CPU の競合や CPU の制限がない場合に仮想マシンが使用する CPU リソース量を示します。このメトリックは、過去 5 分間のアクティブな CPU の負荷の平均を表します。

電源管理を最大に設定する場合は、この数値を 100% 未満に保ってください。

このメトリックは、次の方法で計算されます:( cpu.demandmhz / cpu.capacity_provisioned)*100

サマリ|実行中の仮想マシンの数

このメトリックは、特定の時点での実行中の仮想マシンの数を示します。データは 5 分ごとにサンプリングされます。

実行中の仮想マシンの数が多いことは、ホストでより多くのリソースが使用されるため、CPU またはメモリの急増の原因になることがあります。実行中の仮想マシンの数により、ESXi ホストがこなす要求の数がよくわかります。パワーオフされた仮想マシンは、ESXi のパフォーマンスに影響しないため、含まれません。実行中の仮想マシンの数が変わることは、パフォーマンスの問題に関与することがあります。ホストで実行中の仮想マシンの数が多いことは、ESXi がクラッシュした場合にすべての仮想マシンがダウンするため、集中リスクが高いことも意味します。

このメトリックを使用して、実行中の仮想マシンの急増と、CPU 競合、メモリ競合など他のメトリックの急増の間の相関を探します。

サマリ|vMotion 数

このメトリックは、仮想マシンのダウンタイムもサービスの中断もないライブ移行 (vMotion) が過去 (x) 分間にホストで発生した回数を示します。

vMotion の数により、安定性がよくわかります。健全な環境では、この数は安定し、比較的低くなります。

このメトリックを使用するときは、vMotion と、CPU 競合、メモリ競合など他のメトリックの急増の間の相関を探します。vMotion が急増を生むわけではありませんが、メモリ使用の競合、CPU デマンド、CPU 競合の急増が発生する可能性が高くなります。

表 2. メモリ メトリック グループ

メトリック

説明

メモリ|バルーン (KB)

このメトリックは、仮想マシンのメモリ制御に現在使用されている総メモリ容量を示します。

このメトリックを使用して、ESXi がメモリ バルーニングを通じて解放した仮想マシンのメモリの量を監視します。

バルーニングの存在は、ESXi がメモリのひっ迫した条件にあったことを示します。ESXi は、その使用メモリが特定のしきい値に達したときにバルーニングを有効化します。たとえば、vRealize Operations Manager 6.0 では、しきい値が 98% を超えています。

このメトリックを使用するときは、バルーニングのサイズが増加していることを確認してください。バルーニングの増加は、メモリの不足が 1 回限りの出来事ではないこと、およびメモリの不足が悪化しているということを示します。バルーンアウトしたページを仮想マシンが必要としたことを示す、メモリの変動を探します。バルーンアウトしたページを仮想マシンが要求した場合、ページをディスクから戻す必要があるため、これは、仮想マシンのメモリのパフォーマンスの問題に変換されます。

バルーンのターゲット値が、メトリックによって示されている値よりも大きい場合、これは、解放できる使用可能なメモリがさらにあることを意味します。

メモリ|競合 (%)

このメトリックは、スワップされたメモリにアクセスするために仮想マシンが待機している時間の割合を示します。

このメトリックを使用して、ESXi のメモリ スワッピングを監視します。高い値は、ESXi のメモリが少なくなっていて、大量のメモリがスワップされていることを示します。

メモリ|使用率 (%)

このメトリックには、アクティブで使用されている物理メモリの量を示します。メモリ使用率は、構成済みまたは使用可能な総メモリ量に対する割合として表示されます。このメトリックは、vCenter 内の消費カウンタにマッピングされます。

このメトリックに高い値が表示された場合、ESXi が使用可能なメモリの大きな割合を使用していることを示します。他のメモリ関連メトリックを調べて、ESXi がメモリをさらに必要としているかどうかを確認してください。

表 3. ネットワーク メトリック グループ

メトリック

説明

ネットワーク I/O | すべてのインスタンスの集計 | ドロップされたパケット (%)

このメトリックは、収集間隔中にドロップされた送受信パケットの割合を示します。

このメトリックを使用して、ESXi ネットワークの信頼性とパフォーマンスを監視します。高い値は、ネットワークの信頼性が低く、パフォーマンスが低下していることを示します。

ネットワーク I/O | すべてのインスタンスの集計 | 1 秒あたりの受信パケット数

このメトリックは、収集間隔中に受信したパケットの数を示します。

このメトリックを使用して、ESXi のネットワーク使用量を監視します。

ネットワーク I/O | すべてのインスタンスの集計 | 1 秒あたりの送信パケット数

このメトリックは、収集間隔中に送信したパケットの数を示します。

このメトリックを使用して、ESXi のネットワーク使用量を監視します。

表 4. ストレージ メトリック グループ

メトリック

説明

データストア I/O|仮想マシン ワークロード、ディスク I/O の観測平均

ストレージ アダプタ|すべてのインスタンスの集計|読み取り遅延 (ms)

このメトリックは、すべてのストレージ アダプタによる読み取り処理で必要となった時間の平均を示します。

このメトリックを使用して、ストレージ アダプタの読み取り処理を監視します。高い値は、ESXi でストレージ読み取り処理が低速になっていることを示します。

遅延合計は、カーネル待ち時間とデバイス待ち時間の合計です。

ストレージ アダプタ|すべてのインスタンスの集計|書き込み遅延 (ms)

このメトリックは、すべてのストレージ アダプタによる書き込み処理で必要となった時間の平均を示します。

このメトリックを使用して、ストレージ アダプタの書き込み処理のパフォーマンスを監視します。高い値は、ESXi でストレージ書き込み処理が低速になっていることを示します。

遅延合計は、カーネル待ち時間とデバイス待ち時間の合計です。