vCenter Server インスタンスを vRealize Operations で管理するには、それぞれの vCenter Server インスタンスに対してクラウド アカウントを構成する必要があります。クラウド アカウントには、ターゲット vCenter Server との通信に使用する認証情報が必要です。
注: 追加したクラウド アカウントの認証情報は、他のクラウド アカウント管理者および
vRealize Operations コレクタ ホストと共有されます。他の管理者はこれらの認証情報を使用して、新規のクラウド アカウントを構成することや、クラウド アカウントを新規ホストに移動することができます。
前提条件
- 接続およびデータを収集するのに十分な権限を持つ vCenter Server 認証情報を把握していることを確認します。vCenter Server アダプタ インスタンスの構成に必要な権限 を参照してください。提供された認証情報で vCenter Server のオブジェクトへのアクセスが制限されている場合、ユーザーが持つ vCenter Server 権限にかかわらず、すべてのユーザーに、提供された認証情報でアクセスできるオブジェクトのみが表示されます。ユーザー アカウントには最低でも読み取り権限が必要であり、読み取り権限はデータセンターまたは vCenter Server レベルで割り当てられている必要があります。
手順
- 左側のメニューで タブの順にクリックします。
- [アカウントの追加] をクリックします。
- [アカウント タイプ] ページで、[vCenter Server] をクリックします。
- クラウド アカウントの表示名と説明を入力します。
- 表示名。vRealize Operations に表示する vCenter Server インスタンスの名前を入力します。一般的な方法では、インスタンス間で容易に識別や区別ができるように IP アドレスを含めます。
- 説明。インスタンスの管理に役立つ追加情報があれば入力します。
- vCenter Server テキスト ボックスに、接続先の vCenter Server インスタンスの FQDN または IP アドレスを入力します。
vCenter Server の FQDN または IP アドレスには、
vRealize Operations クラスタのすべてのノードからアクセスできる必要があります。
- vCenter Server インスタンスの認証情報を追加するには、[追加] アイコンをクリックし、必要な認証情報を入力します。仮想マシンのゲスト メトリックを収集するには、vCenter Server 認証情報で、パフォーマンス > 間隔の変更権限がターゲットの vCenter Server で有効になっている必要があります。
必要に応じて、アクションの代替ユーザー認証情報を使用できます。[アクション ユーザー名] と [ パスワード] を入力します。アクション ユーザー名とパスワードを入力しなかった場合、アクションに対して指定されたデフォルトのユーザーが考慮されます。
注: 認証情報は
vRealize Operations に保存され、
vCenter Server の 1 つ以上のインスタンスで使用できます。
注: アプリケーション サービスとオペレーティング システムを監視するには、
guest operation alias modification、
guest operation alias query、
guest operation modifications、
guest operation program execution、
guest operation queries などのゲスト操作権限を持つアクション認証情報を入力することをお勧めします。
- クラウド アカウントの管理に使用する vRealize Operations コレクタまたはコレクタ グループを決定します。クラウド アカウントが 1 つしかない場合は、[デフォルトのコレクタ グループ] を選択します。環境に複数のコレクタまたはコレクタ グループがあり、ワークロードを分散してパフォーマンスを最適化する場合は、このインスタンスのアダプタ プロセスを管理するコレクタまたはコレクタ グループを選択します。
- (オプション) vRealize Operations のコレクタをクラウド プロキシにすることもできます。この vCenter Server クラウド アカウントのコレクタとして、先ほどデプロイしたクラウド プロキシを選択します。
- クラウド アカウントは、vRealize Operations から vCenter Server 内のオブジェクトのアクションを実行するように構成されます。アクションを実行しない場合は、運用アクションの [有効化] を選択解除します。
- [接続の検証] をクリックして、vCenter Server インスタンスとの接続を検証します。
- [証明書の確認と承諾] ダイアログ ボックスで、証明書情報を確認します。
- ダイアログ ボックスに表示される証明書がターゲットの vCenter Serverの証明書と一致する場合は、[OK] をクリックします。
- 証明書を有効として認識できない場合、[キャンセル] をクリックします。テストは失敗し、vCenter Server への接続は完了しません。アダプタの構成を完了するには、vCenter Server の有効な URL を指定するか、vCenter Server の証明書が有効であることを確認する必要があります。
- コレクタ、オブジェクトの検出、または変更イベントに関する詳細なオプションを変更するには、[詳細設定] を展開します。
- [追加] をクリックして構成を保存します。
vCenter Server アダプタ インスタンスが保存されます。
結果
クラウド アカウントがリストに追加されます。vRealize Operations は、vCenter Server インスタンスからのメトリック、プロパティ、およびイベントの収集を開始します。管理オブジェクトの数によっては、最初の収集で 1 回の収集サイクル以上の時間がかかることがあります。標準の収集サイクルは 5 分間隔で開始します。
次のタスク
クラウド アカウントの vSAN 構成を有効にできます。詳細については、vSAN アダプタ インスタンスの構成を参照してください。
サービス検出に vCenter Server を使用するには、サービスおよびアプリケーション検出の構成を参照してください。