[キャパシティ サマリ] ダッシュボードは、運用チームが IT 管理者にキャパシティについて説明するために使用します。このダッシュボードは、[インベントリ サマリ] ダッシュボードと連携します。インベントリには、使用可能なリソースと、それらのリソースで実行されている処理の詳細が表示されます。キャパシティには、残りのキャパシティと時間の詳細が表示されます。

設計上の考慮事項

IT シニア管理者向けのすべてのダッシュボード設計に関する一般的な考慮事項については、[エグゼクティブ サマリー] ダッシュボード を参照してください。

ダッシュボードの使用方法

[キャパシティ サマリ] ダッシュボードには、次の 2 つのセクションがあります。
  • ダッシュボードの上部のセクションには、vSphere World レベルの概要が表示されます。
    • [仮想マシンの成長] ウィジェットは、仮想マシンの週次平均成長率を表示し、実行中のワークロードとパワーオフされたワークロードの両方について、すべてのデータセンターの全体的な成長を包括的に見えるようにします。仮想マシンの数を増加しても、使用率の増加が伴わない場合は、これらの新しくプロビジョニングした仮想マシンはまだ使用されていない可能性があります。
    • [オーバーコミット率] ウィジェットでは、共有インフラストラクチャ上で複数のワークロードを実行する vSphere 仮想化によって得られる効率性が強調表示されます。リソースの競合の高まりに伴いオーバーコミットメントをさらに確認して、リソースの競合が発生している仮想マシンへのパフォーマンスの影響を理解する必要があります。一般的に、オーバーコミットメントは、財務的にパブリック クラウドよりも経済的である必要があります。参考までに、AWS では通常ハイパースレッディングをカウントすることで CPU を 2:1 にオーバーコミットしていますが、メモリはオーバーコミットしません。
      注: vRealize Operations は、すべての CPU ベースのキャパシティ計算に、論理コア (ハイパースレッディング) ではなく物理 CPU コアを使用します。
  • ダッシュボードの下部セクションでは、個々のコンピューティングやストレージのキャパシティにドリルダウンできます。
    • キャパシティは、コンピューティング (vSphere クラスタ) およびストレージ (データストア) のビューに分割されます。ヒートマップには、サイズ別にキャパシティが表示され、残り時間別に色が表示されます。[クラスタ] または [データストア] のいずれかを選択すると、さらにドリルダウンして、残りのキャパシティと時間 (日数) を把握することができます。

注意点

  • 残りキャパシティは vSphere World レベルでは表示されません。これは、特にグローバルまたは大規模なインフラストラクチャでは誤解を招く可能性があるためです。また、クラスタは異なる目的に使用される傾向があり、互換性がありません。
  • オンプレミスと外部クラウドの両方を使用している場合 (たとえば VMware on AWS)、ダッシュボードを 2 つの列に分割することを検討してください。