システム管理者は、クラスタ、ホスト、および仮想マシンのキャパシティを監視する必要があります。vRealize Operations は、これらのオブジェクトが IT 部門のために確立されているポリシーに準拠していることを異なるサービス レベルで監視し、環境に追加される新しいオブジェクトを検出して監視します。vRealize Operations で、ポリシーをオブジェクト グループに適用するための設定、およびキャパシティ レベルのステータスを分析、監視、およびレポートするための設定を行います。
vRealize Operations で、オブジェクトのキャパシティレベルを監視し、サービス レベルのポリシーに準拠していることを確認するには、確立されたサービス階層に対応できるようにオブジェクトをプラチナ、ゴールド、シルバーのオブジェクト グループに分類します。
グループ タイプを作成し、各サービス レベルの動的オブジェクト グループを作成します。vRealize Operations でオブジェクトのメンバーシップを最新の状態に保つために、各動的オブジェクト グループのメンバーシップ基準を定義します。動的オブジェクト グループごとに、グループ タイプを割り当て、グループ内のオブジェクトのメンバーシップを維持するための基準を追加します。カスタム オブジェクト グループにポリシーを関連付けるには、グループ作成ウィザードでポリシーを選択します。
前提条件
- 環境内のオブジェクトおよびそれがサポートするサービス レベルを把握する。
- オブジェクトの監視に必要なポリシーを理解する。
- オブジェクトのキャパシティを監視するポリシーが含まれていることを確認する。
手順
- サービス レベルの監視を識別するためのグループ タイプを作成するには、左側のメニューで [環境] をクリックし、横方向の省略記号をクリックして、ポップアップ メニューから [グループ タイプ] を選択します。
- [グループ タイプ] ツールバーで、[追加] をクリックし、グループ タイプに Service Level Capacity と入力します。
リストにグループ タイプが表示されます。
- 左側のメニューで [環境] をクリックし、[カスタム グループ] をクリックします。
- 新しいオブジェクト グループを作成するには、[追加] をクリックします。
動的グループのデータおよびメンバーシップ基準を定義する [新規グループ] ワークスペースが表示されます。
- [名前] テキスト ボックスに、オブジェクト グループの名前(Platinum_Objects など)を入力します。
- [グループ タイプ] ドロップダウン メニューで、[Service Level Capacity] を選択します。
- (オプション)[ポリシー] ドロップダウン メニューで、オブジェクトのキャパシティを監視するためのしきい値が設定されているサービス レベル ポリシーを選択します。
カスタム オブジェクト グループにポリシーを関連付けるには、グループ作成ウィザードでポリシーを選択します。オブジェクト グループに特定のポリシーを関連付けない場合は、ポリシーの選択をブランクのままにします。カスタム オブジェクト グループは、デフォルト ポリシーに関連付けられます。デフォルト ポリシーを変更した場合、このオブジェクト グループは、新しいデフォルト ポリシーに関連付けられます。
- vRealize Operations が基準を満たすオブジェクトを検出し、これらのオブジェクトをグループに追加できるように、[グループ メンバーシップを最新に保つ] チェック ボックスを選択します。
- 新しい動的オブジェクト グループの仮想マシンのメンバーシップを、プラチナ オブジェクトとして監視するように定義します。
- [オブジェクトの選択] ドロップダウン メニューから [vCenter アダプタ] を選択し、[仮想マシン] を選択します。
- 基準の空のドロップダウン メニューから、[メトリック] を選択します。
- [メトリックの選択] ドロップダウン メニューから [ディスク容量] を選択し、[現在のサイズ] をダブルクリックします。
- 条件値のドロップダウン メニューから、[が次より小さい] を選択します。
- [メトリック値] ドロップダウン メニューで、10 と入力します。
- 新しい動的オブジェクト グループのホスト システムのメンバーシップを、プラチナ オブジェクトとして監視するように定義します。
- [別の基準セットの追加] をクリックします。
- [オブジェクトの選択] ドロップダウン メニューから [vCenter アダプタ] を選択し、[ホスト システム] を選択します。
- 基準の空のドロップダウン メニューから、[メトリック] を選択します。
- [メトリックの選択] ドロップダウン メニューから [ディスク容量] を選択し、[現在のサイズ] をダブルクリックします。
- 条件値のドロップダウン メニューから、[が次より小さい] を選択します。
- [メトリック値] ドロップダウン メニューで、100 と入力します。
- 新しい動的オブジェクト グループのクラスタ コンピューティング リソースのメンバーシップを定義します。
- [別の基準セットの追加] をクリックします。
- [オブジェクトの選択] ドロップダウン メニューから [vCenter アダプタ] を選択し、[クラスタ コンピューティング リソース] を選択します。
- 基準の空のドロップダウン メニューから、[メトリック] を選択します。
- [メトリックの選択] ドロップダウン メニューから [ディスク容量] を選択し、[capacityRemaining] をダブルクリックします。
- 条件値のドロップダウン メニューから、[が次より小さい] を選択します。
- [メトリック値] ドロップダウン メニューで、1000 と入力します。
- [プレビュー] をクリックして、オブジェクトがすでにこの基準に適合しているかどうかを判断します。
- [OK] をクリックして、グループを保存します。
新しい動的グループを保存すると、Service Level Capacity フォルダと
[グループ] タブのグループのリストにグループが表示されます。
- vRealize Operations によって環境内のオブジェクトからデータが収集されるまで 5 分間待機します。
結果
vRealize Operations は、グループで定義したメトリック、およびグループに適用されたポリシーで定義されているしきい値に応じて、環境内のクラスタ コンピューティング リソース、ホスト システム、および仮想マシンからデータを収集し、オブジェクトに関する結果をダッシュボードとビューに表示します。
次のタスク
プラチナ オブジェクトのキャパシティレベルを監視するには、ダッシュボードを作成し、ウィジェットをダッシュボードに追加します。「ダッシュボード」を参照してください。