[データストアのパフォーマンス] ダッシュボードを使用して、長い遅延、高い未処理 I/O、低い使用率など、ストレージに関連するパフォーマンスの問題を表示します。このダッシュボードは、2 つのチームの連携を強化するために、VMware 管理者とストレージ管理者の両方向けに設計されています。ローカル データストアは、個別に扱われます。

設計上の考慮事項

すべてのパフォーマンス管理ダッシュボードの一般的な設計上の考慮事項については、パフォーマンス ダッシュボードを参照してください。

ダッシュボードの使用方法

[データストア キャパシティ] ダッシュボードは階層化されており、ダッシュボードで上から下に進むにつれ徐々に詳細が示されます。

  • [全体的な分析]

    [データセンター] テーブルからデータセンターを選択します。[仮想マシンのパフォーマンス][読み取りパフォーマンス][書き込みパフォーマンス] の 3 つの棒グラフで、特定の vCenter Server データセンターまたは vSphere ワールドにおけるデータストア パフォーマンスの全体的な分析を確認できます。これらを併用することで状況を適切に把握できます。他のパフォーマンス チャートと同様に、表示される値は期間内の最悪の値です。データセンターを選択すると、[仮想マシン ディスクの最大遅延] に「表示するデータがありません」と表示される場合、仮想マシン ディスクのパフォーマンスで遅延の問題は検出されていません。

    [仮想マシンのパフォーマンス] チャートには、遅延の種類と、その種類の遅延が発生している仮想マシンの数が表示されます。[仮想マシンのパフォーマンス] チャートは、遅延を仮想マシン レベルで測定するため、プライマリ チャートです。[読み取りパフォーマンス] チャートおよび [書き込みパフォーマンス] チャートでは、データストア レベルの遅延(データストア内のすべての仮想マシンの正規化された平均)が測定されます。[仮想マシンのパフォーマンス] チャートの値は、[読み取りパフォーマンス] チャートおよび [書き込みパフォーマンス] チャートよりも高くなることが想定されます。状況の適切な把握のため、読み取り遅延と書き込み遅延は個別に表示されます。

  • [データストア分析]

    [データストアのパフォーマンス] テーブルには、データセンターまたは vSphere ワールド内のすべての共有データストアが自動的に一覧表示されます。最悪(ピーク)のパフォーマンスと 95 パーセンタイルの両方が表示されます。後者がピークに近く高い場合は、継続的な問題になります。後者が低い場合は、問題は短期的なものです。テーブルは、色分けされています。トラブルシューティングを行うデータストアを選択します。関連するメトリックと構成が表示されます。

  • [仮想マシンの分析]

    選択したデータストアで実行されている仮想マシンのリストが、関連する競合カウンタおよび使用率カウンタとともに表示されます。トラブルシューティングを行う仮想マシンを選択します。仮想マシンの競合と使用率が自動的に表示されます。この数は仮想マシン レベルの数値です。仮想ディスクのいずれかで遅延が大きいと思われる場合は、ピーク時の仮想ディスク読み取り遅延(ミリ秒)とピーク時の仮想ディスク書き込み遅延(ミリ秒)のカウンタを確認します。

  • [関係]

    [選択したデータストアに関連したクラスタおよびホスト] ウィジェットで、ESXi ホスト、vSphere クラスタ、または vSAN クラスタのいずれかを選択します。関連する競合カウンタと使用率カウンタが表示されます。