使用する環境の vRealize Operations に含まれるデフォルト ポリシーおよびベース ポリシーをカスタマイズできます。その後、カスタム ポリシーを、クラスタ内のオブジェクトなどの個々のオブジェクトやオブジェクトのグループまたは仮想マシンやホスト、または一意のオブジェクトや特定の基準を含めるために作成したグループに適用できます。
ユーザー インターフェイスに表示されるデータを理解するには、ポリシーについて熟知している必要があります。これは、ポリシーが vRealize Operations のダッシュボード、ビュー、およびレポートに表示される結果を提供するためです。
運用ポリシーをカスタマイズしてそれらをお使いの環境に適用する方法を決定するには、事前に計画が必要です。例:
- CPU の割り当てを追跡する必要がありますか? CPU を割り当て超過する場合は、本番オブジェクトとテスト オブジェクトに適用する割合はどれくらいですか?
- メモリまたはストレージを割り当て超過する予定ですか? 高可用性を使用する場合、どのバッファを使用する必要がありますか?
- 論理的に定義されたワークロード(本番クラスタ、テスト クラスタまたは開発クラスタ、バッチ ワークロードに使用されるクラスタなど)をどのように分類しますか? または、すべてのクラスタを 1 つのワークロードに含めますか?
- ピーク使用時間やシステム アクティビティの急増をどのようにキャプチャしますか? 場合によっては、それらが有効になるように、ポリシーの適用時にアラートを減らす必要もあります。
割り当てられたロールによりユーザー アカウントに適用された権限がある場合には、ポリシーを作成および変更して、それらをオブジェクトに適用できます。例:
- 既存のベース ポリシーからポリシーを作成し、ベース ポリシーの設定を継承し、特定の設定をオーバーライドしてオブジェクトを分析および監視します。
- ポリシーを使用して vCenter Server オブジェクトおよび vCenter Server 以外のオブジェクトを分析および監視します。
- すべてのオブジェクト タイプについてのキャパシティ設定のカスタムしきい値を設定して、vRealize Operations にワークロードなどについて報告させます。
- メトリック、プロパティ、およびスーパー メトリックなどの収集用の特定の属性を有効にします。
- カスタム ポリシーの設定でアラート定義およびシンプトムの定義を有効または無効にします。
- 個々のオブジェクトまたはオブジェクトのグループにカスタム ポリシーを適用します。
既存のポリシーを使用してカスタム ポリシーを作成する場合、ニーズに合うようにポリシー設定をオーバーライドします。割り当てと需要、CPU とメモリのオーバーコミットの比率、容量リスクおよびバッファのしきい値を設定します。環境で実際に使用しているものを割り当ておよび構成するには、割り当てモデルと需要モデルを一緒に使用します。本番環境やテストまたは開発環境などの監視する環境のタイプに応じて、過剰割り当てをすべて行うか、どの程度まで行うかは、ワークロードおよびポリシーを適用する環境により異なります。割り当てのレベルについては、テスト環境ではより保守的になり、本番環境ではあまり保守的にならなくてもよい場合もあります。
ポリシーの優先順位を確立すると、vRealize Operations は、ポリシー内の構成済みの設定をポリシー順位に従って適用し、オブジェクトの分析とレポート作成を実行します。複数のオブジェクト グループのメンバーとなるようにオブジェクトを割り当てて、各オブジェクト グループに異なるポリシーを割り当てた場合、vRealize Operations はそのオブジェクトに最高ランクのポリシーを関連付けます。
ポリシーは環境に固有です。ポリシーは vRealize Operations に環境内のオブジェクトを監視させるので、それらは読み取り専用になり、オブジェクトの状態を変更しません。このため、使用している環境に対して有効な結果や影響を与える結果が vRealize Operations に表示されるまで、ポリシー設定をオーバーライドしてそれらを微調整できます。たとえば、ポリシーの容量バッファ設定を調整し、ダッシュボードに表示されたデータを見て、ポリシー設定の影響を確認できます。