適正化とは、仮想マシンの推奨サイズに基づいて、仮想マシンに割り当てるリソースの量を変更することです。推奨サイズは、現在から残り時間の警告しきい値の 30 日後までの予測期間において予測される最大使用量です。警告しきい値は、残り時間が緑色である期間です。残り時間の警告しきい値がデフォルト値の 120 日である場合、推奨サイズは、今後 150 日間において予測される使用率の最大値です。仮想マシンを適正化するとキャパシティを再利用できますが、割り当てでの変更が再利用可能なキャパシティの量と等しくならない場合があります。

適正化によるキャパシティへの影響の数値化

[デマンド モデル]

  • [再利用可能な CPU 使用量 (GHz)]:適正化前のオーバーサイジング状態の仮想マシンの CPU 使用量が 100 MHz の場合、vCPU を削除しても CPU の使用量は変わりません。100 MHz のままです。つまり、再利用可能なキャパシティは、vCPU の過剰割り当てに関連付けられることはありません。オーバーサイジング状態の仮想マシンの再利用可能な CPU 使用量は常に 0 MHz になります。
  • [再利用可能な消費メモリ (GB)]:消費されているメモリが仮想マシンの新たな推奨サイズを超えている場合にのみ、オーバーサイジング状態の仮想マシンに再利用可能なメモリを割り当てることができます。再利用可能なメモリ キャパシティは、消費メモリと推奨サイズの差です。
  • [CPU 使用量の増加 (GHz)]:アンダーサイジング状態の仮想マシンの CPU 使用量は、現在の CPU デマンドであると想定されます。CPU デマンドと CPU 使用量の差は、適正化後に使用されるキャパシティで想定される増加量です。
  • [消費メモリの増加 (GB)]:消費されるメモリは、アンダーサイジング状態の仮想マシンにメモリを追加する場合の推奨量と同じ量だけ増えると想定されます。

[割り当てモデル]

割り当てモデルの場合は、[サマリ|オーバーサイジング] および [サマリ|アンダーサイジング] メトリック グループの推奨値を直接選択できます。

コスト節約の可能性を確認する計算の詳細

  • [オーバーサイジング状態の CPU 使用量]:再利用可能な CPU 使用量 (GHz) は常に 0 であるため、0 ドル。
  • [オーバーサイジング状態のメモリ使用量]:再利用可能な消費メモリ (GB) * クラスタのメモリ基準レート。
  • [オーバーサイジング状態の CPU 割り当て]:削除する vCPU * 割り当てクラスタの CPU 基準レート。
  • [オーバーサイジング状態のメモリ割り当て]:削除するメモリ * 割り当てクラスタのメモリ基準レート。

コスト増加の可能性を確認する計算の詳細

  • [アンダーサイジング状態の CPU 使用量]:CPU 使用量の増加 (GHz) * クラスタの CPU 基準レート。
  • [アンダーサイジング状態のメモリ使用量]:消費メモリの増加 (GB) * クラスタのメモリ基準レート。
  • [アンダーサイジング状態の CPU 割り当て]:追加する vCPU * 割り当てクラスタの CPU 基準レート。
  • [アンダーサイジング状態のメモリ割り当て]:追加するメモリ * 割り当てクラスタのメモリ基準レート。
ここで計算した適正化の値は、次のメトリックとして使用できます。
  • オーバーサイジング状態の仮想マシンの [予想される節約] メトリック(仮想マシン)。
  • アンダーサイジング状態の仮想マシンの [予想される増加] メトリック(仮想マシン)。
注: 再利用可能な消費メモリ、CPU 使用量の増加、消費メモリの増加は、 [サマリ|オーバーサイジング] メトリックと [サマリ|アンダーサイジング] メトリックの下に参照としてそれぞれ表示されます。