アップグレード前に、vRealize Operations Pre-Upgrade Readiness Assessment Tool(評価ツール)を実行して、システムへの影響を測定できます。このツールは、環境への正確な影響を詳しく記したレポートを生成し、置き換えメトリックを提案します。

評価ツールは、次の 4 つの個別の手順で使用します。

  1. https://my.vmware.com/group/vmware/get-download?downloadGroup=VROPS-8100 から PAK ファイルをダウンロードします。
  2. vRealize Operations Pre-Upgrade Readiness Assessment Tool を実行します。
  3. 生成された ZIP ファイルからレポートを抽出します。
  4. レポート内のさまざまな項目をクリックして、ソリューション グリッドにリンクします。
注: 評価ツールは、評価対象の vRealize Operations インストールのインスタンス(通常は本番システム)で実行する必要があります。評価ツールは、システム内で何も変更せず、実行が完了すると自己削除します。残されるのは評価結果だけです。これは、 vRealize Operations Administration ユーザー インターフェイスの [サポート バンドル] セクションからダウンロードできるサポート バンドルです。

前提条件

評価ツールをダウンロードし実行するには、vRealize Operations の現在のインストールで管理者権限を持っている必要があります。アップグレード評価ツールの使用方法の詳細については、ナレッジベースの記事 KB 67311 を参照してください。

手順

  1. 評価ツール PAK を https://my.vmware.com/group/vmware/get-download?downloadGroup=VROPS-8100 からローカル マシンにダウンロードします。APUAT または vRealize Operations - アップグレード評価ツールを検索します。
  2. ブラウザを開き、vRealize Operations 管理コンソールに移動します (https://<primary_node_IP>/admin)。
    次に、ユーザー ID [admin] と関連付けられているパスワードを使用して、管理者ユーザー インターフェイスにログインします。
  3. 管理ホーム ページの左側のペインで、[ソフトウェア アップデート] をクリックします。
    [ソフトウェア アップデート] 画面が表示されます。
  4. 画面の上部にある [ソフトウェア アップデートのインストール] をクリックします。
    [ソフトウェア アップデートの追加] ワークスペースが表示されます。
  5. [参照]リンクをクリックし、手順 1 でダウンロードした PAK ファイルに移動します。
    次のステートメントの横にチェック マークが表示されます。 [選択したファイルはアップロードとインストールの準備が整っています。[アップロード] をクリックして操作を続行してください。]
  6. 次のステートメントの横にチェック マークが表示されていることを確認します。[PAK ファイルがインストール済みでもインストールします]
    [デフォルトの内容の再設定] の横にあるチェック ボックスを空白のままにします。
  7. [アップロード] リンクをクリックします。
    PAK ファイルは、ローカル マシンから vRealize Operations にアップロードされます。アップロードには数分かかる場合があります。
  8. PAK ファイルがアップロードされたら、[次へ] をクリックします。
    エンドユーザー使用許諾契約書が表示されます。
  9. 次のステートメントの横にあるチェック ボックスをクリックします。[この契約書の条項に同意]
    [次へ] をクリックします。[重要なアップデートおよびリリース情報] 画面が表示されます。
  10. リリース情報を確認し、[次へ] をクリックします。[ソフトウェア アップデートのインストール] 画面で、[インストール] をクリックします。
    [ソフトウェア アップデート] 画面が再度開き、今度は回転アイコンと [インストールが進行中です...] バーが表示され、PAK ファイルの進捗状況と、環境で実行したときの評価が示されます。このプロセスはシステムのサイズに応じて 5 分から 20 分かかる場合があります。
  11. プロセスが完了したら、左側のペインで [サポート] をクリックします。
    [サポート] 画面が表示されます。
  12. ツールバーの上にある [サポート バンドル] オプションを選択します。
    使用可能なサポート バンドルの一覧が表示されます。
  13. 最近作成されたサポート バンドルを探します。ファイルを開くバンドル名の横にある山型マークをクリックして選択し、ツールバー上のダウンロード リンクをクリックしてサポート バンドルの ZIP ファイルをローカル ファイルに保存します。
  14. レポートを確認するには、ZIP ファイルからファイルを抽出し、HTML ファイルを開きます。(CSV ファイルは開かないでください。VMware 専用です)。
    このレポートは vRealize Operations ユーザー インターフェイス コンポーネント(ダッシュボード、レポート、管理パック、アラート、ヒート マップなど)のグラフィカルな描写であり、各コンポーネントに影響する非推奨のメトリックの数が含まれます。たとえば、25 のうち 10 のダッシュボードに合計 15 の非推奨メトリックが含まれていることがわかります。
  15. コンポーネントをクリックします。
    [Impacted Component Details] の下に、そのコンポーネントに関するレポートの詳細がグラフィックに続いて表示されます。ダッシュボードを例とすると、リストには、ダッシュボードごとに、ダッシュボード名、所有者、削除されたウィジェット、メトリックに影響されるビュー、およびメトリックに影響されるウィジェットが示されます。非推奨のメトリックはライブ リンクです。
  16. ライブ メトリック リンクをクリックします。
    URL http://partnerweb.vmware.com/programs/vrops/DeprecatedContent.html でブラウザ ウィンドウが開き、選択されたメトリックが同様のメトリックの表で強調表示されます。置き換えメトリックが非推奨メトリックに使用できる場合、名前とメトリック キーで同じ行に表示されます。非推奨メトリックの代わりに新しいメトリックをインストールすることもできます。
  17. すべてのコンポーネントに対し手順 15 と 16 を繰り返します。
    非推奨メトリックを新しいメトリックに置き換えるか、非推奨メトリックなしに必要な情報を提供するように各コンポーネントを更新する場合、システムはアップグレードの準備が整っています。
  18. 評価プロセス全体を手順 1 から再実行して、システムへのメトリックの変更による影響がなくなった、または少なくともほとんどなくなったことを確認します。
  19. vRealize Operations 8.10 へアップグレードしたら、新しいリリースで使用可能な置き換えメトリックのその他の問題を修正します。

結果

リリース 8.10 で正しく動作するように、vRealize Operations コンポーネントが更新されます。

次のタスク

vRealize Operations 8.10 をインストールしたら、少なくともランダム テストを行って、システム メトリックが予想どおりに動作するかどうかを判断します。継続的にプラットフォームを監視して、正しいデータを受信していることを確認します。