[仮想マシンのパフォーマンス] ダッシュボードを使用して、仮想マシンにパフォーマンスの問題があるかどうかを確認します。最初の手順として、仮想マシンに問題がある場合は、他の仮想マシンにも同じ問題があるかどうかを確認します。問題が広範囲にわたる場合、仮想マシンには根本的な原因はありません。

ダッシュボードの使用方法

[仮想マシンのパフォーマンス] ダッシュボードは、使いやすいようにセクションに分かれています。
  • [データセンター] ウィジェットからデータセンターを選択します。パフォーマンスの問題があるかどうか、問題は何か、問題の程度はどのくらいか、を確認するには、次の 3 つの横棒グラフを一緒に使用します:[仮想マシンが CPU Ready に直面しているか][仮想マシンがメモリ競合に直面しているか][仮想マシンがディスク遅延に直面しているか]各横棒グラフは、クラスタによる仮想マシンの処理方法を分析したものです。これらの横棒グラフは、仮想マシンが CPU リソースを待機しているか、メモリ競合またはディスク遅延に直面しているかを示しています。仮想マシンごとに過去 24 時間の最低メトリックが選択されます。デフォルトでは、vRealize Operations は 5 分ごとにデータを収集するため、この値は 288 のデータポイント (12 x 24 = 288) の最高値になります。各仮想マシンから値を取得すると、棒グラフで各仮想マシンがそれぞれのパフォーマンス バケットに配置されます。バケットのしきい値はベスト プラクティスを考慮して、色分けされています。横棒グラフごとに、期間を目的の期間に変更できます。最大数が表示されます。この値は、5 分の収集期間内での最悪の 20 秒です。ミッション クリティカルな環境では、すべての仮想マシンが IaaS によって適切に処理されていることを想定しなければなりません。分布チャートに緑色が表示されている場合は、さらに分析する必要はありません。

    開発では、コストのバランスを取る必要があるため、CPU とメモリの両方で少量の競合を許容することができます。

    フィルタをデータセンターからクラスタに変更することもできます。クラスタをリストしている場合は、クラスタのパフォーマンス (%) メトリックを追加し、メトリックを昇順にソートすることができます。こうすることで、素早い対応を要するクラスタが一番上に表示されます。

    棒をクリックすると、そのパフォーマンス バケットの下にある仮想マシンのリストが表示されます。そこから仮想マシンを選択できます。KPI はダッシュボードの下部のセクションに自動的に表示されます。

  • [複数の仮想マシンの分析]

    [選択したデータセンターの仮想マシンのパフォーマンス] ウィジェットからデータセンターを選択すると、データセンター内のすべての仮想マシンがリストされた表が表示されます。

    この表は、IaaS によって適切に処理されない仮想マシンに注意するように、[KPI 違反] 列でソートされます。列は、各 5 分間の SLA 違反の数をカウントします。これはカウンタ Performance \ Number of KPIs Breached に基づいています。仮想マシンは、IaaS の 4 つのリソース(CPU、メモリ、ディスク、およびネットワーク)を使用するため、カウンタは 0 ~ 4 の間で変化します。0 が理想的です。4 の値は、すべての IaaS サービスが提供されていないことを示しています。これは、外部の SLA ではなく内部 KPI であるため、この同じしきい値は、サービス クラスに関係なく使用されます。

    目標はリアクティブ なトラブルシューティングではなくプロアクティブな監視であるため、カウンタには監視期間の平均ではなく最悪の値が表示されます。

  • [仮想マシンごとの分析]

    表から仮想マシンを選択すると、CPU、メモリ、ディスク、ネットワークのパフォーマンスグラフが自動的に表示され、各ウィジェットにその仮想マシンの KPI が表示されます。

  • [アラート]

    関連するアラートが自動的に表示されます。ウィジェットを編集して設定を表示し、運用ニーズに合わせて調整できます。

  • [仮想ディスク]

    仮想マシンには多くのディスクを含めることができますが、これらのディスクのパフォーマンス レベルは異なる可能性があります。次の表に、個々の仮想ディスクとその競合と使用率のメトリックを示します。

  • [構成]

    選択した仮想マシンの関連する構成が表示されます。必要に応じてカスタマイズできます。

  • [関係]

    仮想マシンから、親クラスタまたはデータストアに移動できます。[関係] ウィジェットを使用して、関連付けられたクラスタまたはデータストアに移動して自動的に選択します。