継続的な可用性 (CA) は、vRealize Operations クラスタを 2 つのフォルト ドメインに分離し、1 つのフォルト ドメインの損失から分析クラスタを保護します。
クラスタ管理
クラスタは、プライマリ ノード、プライマリ レプリカ ノード、監視ノード、データ ノードで構成されます。
vRealize Operations で継続的な可用性を有効にしても、ディザスタ リカバリ ソリューションにはなりません。
継続的な可用性を有効にした場合、情報はクラスタ内の 2 台の異なる分析ノードに格納(複製)されますが、フォルト ドメイン間で拡張されます。サイジングの要件により、継続的な可用性を確保するには、システムのコンピューティング要件とキャパシティ要件を 2 倍にする必要があります。
プライマリ ノードまたはプライマリ レプリカ ノードのいずれかが永久に失われた場合は、失われたノードを置き換えることで、そのノードが新しいプライマリ レプリカ ノードとなります。新しいプライマリ レプリカ ノードをプライマリ ノードとして使用する必要がある場合は、現在のプライマリ ノードをオフラインにしてプライマリ レプリカ ノードが新しいプライマリ ノードに昇格するまで待機します。その後、前のプライマリ ノードをオンラインに戻すと、そのノードが新しいプライマリ レプリカ ノードとなります。
フォルト ドメイン
フォルト ドメインは分析ノードで構成され、2 つのゾーンに分離されます。
フォルト ドメインは、データセンター内の物理的な場所に基づいてグループ化された 1 つ以上の分析ノードで構成されます。2 つのフォルト ドメインを構成すれば、1 つの物理的な場所全体で発生した障害や、単一のフォルト ドメインでのみ使用されているリソースで発生した障害を vRealize Operations が許容できるようになります。
Witness (監視) ノード
監視ノードはクラスタのメンバーですが、分析ノードの一部ではありません。
vRealize Operations で CA を有効にするには、クラスタに監視ノードをデプロイします。監視ノードは、データの収集も保存も行いません。
監視ノードは、2 つのフォルト ドメイン間のネットワーク接続が失われて、vRealize Operations の可用性について決定を下す必要が生じたときに、タイブレーカとして機能します。
分析ノード
分析ノードは、プライマリ ノード、プライマリ レプリカ ノード、およびデータ ノードから構成されます。
継続的な可用性を有効にすると、フォルト ドメイン全体が失われた場合でも vRealize Operations がデータ損失から保護されます。フォルト ドメイン間でノード ペアが失われると、永続的なデータ損失が発生する可能性があります。
分析ノードを各フォルト ドメイン内で個別のホストにデプロイして、ホストで障害が発生した場合のデータ損失の可能性を減らします。DRS の非アフィニティ ルールを使用すると、vRealize Operations ノードが確実に個別のホストに配置されるようにできます。
コレクタ グループ
継続的な可用性が有効になっている場合、コレクタ グループを作成して、各フォルト ドメイン内のアダプタからデータを収集することができます。
コレクタ グループには、フォルト ドメインとの相互関係はありません。コレクタ グループの機能は、データを収集して分析ノードに提供することです。その後、vRealize Operations がデータを保持する方法を決定します。
アダプタ収集を実行しているノードで障害が発生すると、アダプタは自動的にコレクタ グループ内の別のノードに移動されます。
理論的には、ネットワーク要件が満たされていれば、コレクタを任意の場所にインストールできます。ただし、フェイルオーバーの観点からは、すべてのコレクタを単一のフォルト ドメイン内に配置することは推奨されません。すべてのコレクタが単一のフォルト ドメインに向いている場合、そのフォルト ドメインに影響を及ぼすネットワーク障害が発生すると vRealize Operations はデータの受信を停止します。
すべての標準アダプタを、個別のノードではなくコレクタ グループに割り当てます。ハイブリッド アダプタには、アダプタと監視対象のエンドポイントの間に 2 方向通信が必要です。
アダプタの詳細については、アダプタと管理パックに関する考慮事項 を参照してください。