vRealize Operations には、vRealize Operations クラスタのノード、およびそのノードにインストールされているアダプタを監視および管理できる中心のページがあります。

クラスタ管理の仕組み

vRealize Operations クラスタ全体または個別ノードのオンライン状態またはオフライン状態を表示および変更できます。さらに、高可用性 (HA) を有効または無効にし、ノードにインストールされたアダプタに関連した統計情報を表示できます。

クラスタ管理を確認できる場所

vRealize Operations 管理インターフェイス (https://master-node-name-or-ip-address/admin) にログインします。

クラスタ管理オプション

このオプションには、クラスタレベルの監視機能と管理機能が含まれています。

表 1. 初期セットアップ ステータスの詳細
オプション 説明
クラスタのステータス vRealize Operations クラスタのオンライン、オフライン、または不明状態を表示し、クラスタをオンラインまたはオフラインにするオプションを提供します。
クラスタがオフラインになるのに失敗した場合は、 [強制的にオフラインにする] ボタンをクリックして、クラスタをオフラインにします。
注: [強制的にオフラインにする] ボタンは、クラスタをオフラインにする操作が失敗した場合にのみ表示されます。

クラスタをオフラインにする理由を表示するように選択できます。[クラスタをオフラインにする] ダイアログ ボックスの [メンテナンス ページに理由を表示する] チェック ボックスをオンにします。クラスタがオフラインのときに vRealize Operations にログインすると、クラスタをオフラインにする理由が表示されます。

High Availability HA が有効か、無効か、デグレードしているかを示し、その設定を変更するオプションを提供します。
継続的な可用性 CA が有効か、無効か、デグレードしているかを示し、その設定を変更するオプションを提供します。

vRealize Operations は、ノードレベルの情報およびノードをオンラインまたはオフラインにするためのツールバーを提供します。

表 2. vRealize Operations クラスタのノード
オプション 説明
パスフレーズの生成 このクラスタにノードを追加するために管理者の認証情報の代わりに使用できるパスフレーズを生成します。
新しいノードの追加 このクラスタに新しいノードを追加します。監視ノードを追加することはできません。
ノードのオフラインまたはオンラインへの切り替え 必要なノードを選択して、オンラインまたはオフラインにすることができます。関連するリスクを理解し、ノードをオンラインまたはオフラインにするときに実行したアクションの妥当な理由を示す必要があります。
ノードの削除 収集されたデータを失うことなく、クラスタからノードを削除します。データ ノードは縮小することによって削除する必要があります。
ノードの再ロード 画面にデータを再ロードします。
クラスタの縮小 このオプションは、データをまったく失わずにノードを削除するメカニズムをもたらします。クラスタの縮小は、あるノードから別のノードにデータを移行することでノードを削除します。

すべての履歴データは、プライマリ ノードまたは十分なディスク容量を持つその他のノードに移されます。

HA が有効になっており、削除対象にレプリカ ノードを選択した場合は、別のレプリカ ノードを選択するように求められます。vRealize Operations から、レプリカ ノードの候補として可能性のあるノードのリストが示されます。

vRealize Operations は、削除されるノードからのデータ収集を停止します。ただし、削除されるノードで利用できるデータは、既存のノードに移行されます。移行が完了すると、削除対象のノードは削除され、クラスタ状態がオフラインになります。
注: vRealize Operations は、固定されたアダプタは移動できません。削除されたノードに固定されたアダプタ インスタンスは、別のコレクタに自動的に移動しません。クラスタの縮小プロセスを開始する前に、コレクタを変更する必要があります。
ノードの置き換え CA クラスタ内のノードはペアになっているため、一方のノードを削除することはできません。[ノードの置き換え] オプションを使用して、CA クラスタ内のいずれかのノードを置き換えます。次のルールが適用されます:
  • マスター ノードの置き換え - 許可されていません
  • データ ノードの置き換え -
    • 単一データ ノード - 許可されています
    • 異なる FD のデータ ノード - 許可されています
    • データ ノードのペア - 許可されていません
    • 同じ FD 内のデータ ノード - 許可されていません
  • 監視ノードの置き換え - 許可されています
表 3. vRealize Operations クラスタのノード
オプション 説明
ノード名 ノードのマシン名。

ログイン中のノードは、名前の隣にドットが表示されます。

ノード アドレス ノードのインターネット プロトコル (IP) アドレス。プライマリ ノードおよびレプリカ ノードには、固定の IP アドレスが必要です。データ ノードでは、DHCP または静的 IP を使用する場合があります。
クラスタのロール vRealize Operations ノードのタイプ:プライマリ、データ、またはレプリカ。
状態 パワーオン、パワーオフ、不明などのノードの状態。
ステータス オンライン、オフライン、不明などのノードの状態。
オブジェクト ノードで現在監視している合計環境オブジェクト。
メトリック ノードがクラスタに追加されて以来ノードが収集した合計メトリックス。
ビルド ノードにインストールされている vRealize Operations ソフトウェア ビルド番号。
バージョン ノードにインストールされた vRealize Operations ソフトウェア バージョン。
デプロイ タイプ ノードを実行しているマシンのタイプ:vApp
SSH ステータス SSH ステータスを有効または無効にします。

さらに、選択したノードのアダプタ統計情報を表示します。

表 4. サーバ上のアダプタ
オプション 説明
名前 インストールするユーザーがアダプタに付ける名前。
ステータス アダプタがデータを収集しているかどうかを示します。
オブジェクト アダプタで現在監視している合計環境オブジェクト。
メトリック アダプタがノードにインストールされて以来収集したアダプタの合計メトリックス。
最後の収集時間 アダプタが一番最近のデータ収集をした日付と時間。
追加日 アダプタがノードにインストールされた日付と時間。