アラート定義は 1 つ以上のシンプトム定義から構成され、問題の解決に役立つ一式の推奨事項とアクションに関連付けられます。アラート定義には、トリガするシンプトム定義と実行可能な推奨事項が含まれます。アラート定義は、生成されたアラートから監視対象環境内の問題が把握できるように作成します。アラート定義が作成されていると、その推奨事項に示された効果的な解決手段でアラートに対応できます。

vRealize Operations には、構成済みアダプタの一部として、定義済みのアラートが含まれています。アラート定義は、環境のニーズに合わせて追加または変更できます。

アラート定義内のシンプトム

シンプトムの定義は、条件が true になる場合にシンプトムをトリガしてアラートを生成する可能性がある環境内の条件を評価したものです。シンプトムの定義は、メトリックまたはスーパー メトリック、プロパティ、メッセージ イベント、障害イベント、またはメトリック イベントに基づいて追加できます。シンプトムの定義は、アラート定義を作成するときに追加することも、適切なシンプトムの定義リスト内の個々のアイテムとして追加することもできます。

アラート定義にシンプトムの定義を追加するときに、そのシンプトムの定義はシンプトムセットの一部になります。シンプトムセットは、定義されたシンプトムと、シンプトム条件が true になるタイミングを決定する引数の組み合わせです。

シンプトムセットは、Any 条件または All 条件を適用して 1 つ以上のシンプトムの定義を組み合わせたものです。シンプトムセットを使用することで、特定シンプトムの存在または非存在を選択できます。シンプトムセットが「自己」ではなく関連オブジェクトに関係している場合は、ポピュレーション句を適用して、含まれているシンプトムの定義を示す関連オブジェクトの割合または具体的な数を特定できます。

アラート定義は、1 つ以上のシンプトムセットから構成されます。すべてのシンプトムセットがトリガされないとアラートを生成しないアラート定義の場合、シンプトムセットが 1 つしかトリガされないときにはアラートは生成されません。いくつかのシンプトムセットのうちの 1 つがトリガされる必要があるシンプトムの定義の場合、他のシンプトムセットがトリガされなかった場合でもアラートは生成されます。

アラート定義内の推奨事項

推奨事項は、生成されたアラートが示す問題を解決する手段としてユーザーに提供する修正オプションです。

監視対象環境内のオブジェクトに関する問題を示すアラート定義を追加する場合は、関連する推奨事項を追加する必要があります。推奨事項は、ユーザーへの指示、他の情報や指示へのリンク、ターゲット システム上で実行される vRealize Operations アクションなどの形で指定できます。

アラート定義の変更

アラート定義のアラート影響タイプを変更すると、既に生成されているアラートはすべて前の影響レベルになります。新しいアラートは新しい影響レベルになります。すべての生成済みアラートを新しいレベルに設定し直すには、それらの古いアラートをキャンセルします。キャンセル後にそれらを生成すると、新しい影響レベルになります。