このリリースの新機能および機能強化については、「主な特長と機能」を参照してください。
主な特長と機能
OpenJDK 8 から OpenJDK 11 への更新
注:OpenJDK を更新した場合、一部の管理パックは JDK11 と互換性がなくなり、JDK11 互換バージョンへのアップグレードが必要になる場合があります。管理パックが vRealize Operations 8.10 と互換性があるかどうかをベンダーにお問い合わせください。詳細については、KB 89675 を参照してください。
vRealize Operations での vSAN ESA のサポート
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vSAN 8.0 の vSAN Express Storage Architecture (vSAN ESA) では、vSAN 向けの新しいアーキテクチャが採用されています。
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これは、効率性、スケーラビリティ、パフォーマンスを全面的に新しいレベルに引き上げるために設計された、vSAN でオプションとして使用できる代替アーキテクチャです。
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vSAN ESA のサポート、およびこのサポートによる変更は次のとおりです。
vSAN アダプタの機能強化
SPBM API のサポートの追加
上記の変更に加えて、[オーバーヘッドなしの使用量 (GB)] と [vSAN オーバーヘッド (GB)] という 2 つの新しいメトリックが追加されました。
リモート コレクタ
このリリースでは、リモート コレクタがクラウド プロキシの軽量バージョンにアップグレードされ、管理者とクライアントのいずれのインターフェイスでもクラウド プロキシのセクションに表示されます。クラウド プロキシの軽量バージョンは、データのパーシステンスとアプリケーションの監視を除く、クラウド プロキシのすべての機能を備えています。タイプは引き続きリモート コレクタであり、リモート コレクタに関する同じサイズ設定ガイドラインが適用されます。コレクタを再デプロイする必要がある場合は、クラウド プロキシをデプロイする必要があります。詳細については、vRealize Operations リモート コレクタ ノードについてを参照してください。
注:リモート コレクタは今後のリリースでクラウド プロキシにアップグレードされ、データ収集に関して最新の拡張機能を利用できるようになります。
vRealize Operations クラウド プロキシの機能拡張
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vRealize Operations クラウド プロキシのトラブルシューティング
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ログに不正な OTK(クラウド プロキシのデプロイ時に使用)に関連するエラー メッセージが表示されるようになりました。
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vRealize Operations Cloud で、ネットワークの中断によってアップグレードが失敗した場合に、クラウド プロキシを手動でアップグレードするように自動的に通知されるようになりました。
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更新されたクラウド プロキシのトラブルシューティングトピックを参照して、クラウド プロキシ接続およびアップグレード関連の問題をトラブルシューティングできるようになりました。
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接続、サイジング、移行、および高可用性関連のクエリに役立つクラウド プロキシの FAQ トピック。
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vRealize Operations クラウド プロキシは、容量の制約によるアップグレードの失敗について、チェックとアラート送信をするようになりました。プロアクティブ アラートは、迅速な修正により収集の損失を最小限に抑える際に役立ちます。
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vRealize Operations クラウド プロキシのサポート バンドルでは、トラブルシューティングの迅速化のため、システム変数、サービス ステータスなどの構成をキャプチャできるようになりました。
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クラウド プロキシのトラブルシューティング CLI
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新しい CLI オプション -d は、インストール、接続、ネットワーク、およびサービスに関連する、発生頻度の高い問題の診断に役立ちます。
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問題がハイライトされて修正手順が提供されるため、トラブルシューティングが迅速になります。
詳細については、クラウド プロキシ コマンド ライン インターフェイスの使用を参照してください。
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クラウド プロキシ証明書の管理
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クラウド プロキシで、デプロイ時に複数の証明書または証明書グループを追加できるようになりました。
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キー クラス ID cprc_ca を使用して vApp オプション プロパティを追加することで、クラウド プロキシに証明書を追加できます。これにより、さまざまな証明書を分離して適切に管理できます。
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新しい CLI オプション -cs では、クラウド プロキシに追加されたすべての証明書のステータスが表示され、適切に構成されていない証明書を明確に判別できます。
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詳細については、次のトピックを参照してください。
VMware Cloud でのクラウド プロキシの構成
KB 83698
クラウド プロキシ コマンドライン インターフェイスの使用
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クラウド プロキシのアップグレードの機能強化
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クラウド プロキシのデータ パーシステンス
クラウド プロキシでデータのパーシステンスが可能になり、ネットワークが中断した場合でもサービスの継続性を確保できるようになりました。
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詳細については、次のトピックを参照してください。
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修正
vRealize Operations Cloud の保持ポリシーの更新
管理ページでの検索のサポート
高度なワークロード配置
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vRealize Operations は、vRealize Automation Manager のワークロード配置に関する推奨事項を提供します。vRealize Operations は、複数のクラウド ゾーン クラスタ間でのデプロイに最適なクラスタを特定します。
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現在のアルゴリズムでは、デマンド モデルに基づくクラスタの使用率のみが考慮されます。特定のクラウド ゾーン内のクラスタ全体のデマンドは、最適なクラスタを推奨するためにデプロイの要求に対して評価されます。ただし、割り当てモデルの考慮にも配置の決定が必要なユース ケースもあります。この機能は、デマンド モデルのほかにオーバーコミット率を利用して、配置の推奨を行います。
アラートの機能強化
アクセス コントロールの機能強化
フィルタの機能強化
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vRealize Operations では、製品で使用可能なさまざまなフィルタを使用した組み合わせによる検索が可能になり、検出が簡素化されました。「\」、「:」、「,」および空白を使用して、より正確なフィルタリングが可能になりました。
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vRealize Operations では、キーと値のペアの形式によるフィルタの文字列表現が可能になり、コンテンツの検索と検出が簡素化されました。
仮想マシンの RDM ディスクでの新しいプロパティの追加
シンプルなアラート
自動化セントラルの強化
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月単位でのジョブの新しい繰り返し機能。複数の月の複数の日に実行するジョブを一度にスケジュール設定することができます。日付と曜日を週単位で柔軟に選択できます。
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開始時刻を 5 分間隔で、ローカル時間に最も近いデフォルトで設定します。
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ページ設計を簡素化します。
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詳細については、一元的自動化によるジョブの作成のトピックを参照してください。
ルールに基づくアプリケーション検出
詳細については、検出対象となるルール定義のアプリケーションを参照してください。
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シンプルなルール作成で、複数のアプリケーションを検出できます。
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ルールは、タグ、プロパティ、オブジェクト名に基づいて定義できます。
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「[環境] > [アプリケーション] > [アプリケーションの管理]」画面でアプリケーションの検出元となるオブジェクトの範囲を制御できます。検出は、vCenter Server、クラスタ コンピューティング リソース、ホスト システムなどのレベルで制御できます。
IPv6 を使用する NSX-T
詳細については、NSX-T アダプタの構成のトピックを参照してください。
サービスに基づくアプリケーション検出
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「[環境] > [アプリケーション] > [アプリケーションの管理]」画面でアプリケーションの検出元となるオブジェクトの範囲を制御できます。検出は、vCenter Server、クラスタ コンピューティング リソース、ホスト システムなどのレベルで制御できます。
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以前は、検出はデフォルトで vCenter Server レベルで実行されていました。
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すべての新しいアプリケーション定義では、アプリケーション定義の作成後、範囲の指定を必須の手順として実行する必要があります。
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既存のすべてのアプリケーション定義では、検出はアップグレード後に vCenter Server レベルで続行されます。
クラウド管理機能と可視性を拡張する新しいメトリックとプロパティ
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本リリースで、GB あたりの IOPS、1 秒あたりのピーク ネットワーク パケット数、ゲスト OS のページアウト レートのピークという 3 つの新しい仮想マシン メトリックが導入されました。
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上記の変更に加え、仮想マシン、ホスト、クラスタ、データストア、データストア クラスタ、分散ポート グループ、Distributed Switch 用の新しいプロパティが追加されました。これらの詳細については、vCenter Server プロパティの更新されたドキュメントを参照してください。
詳細については、メトリック、プロパティ、アラート定義のトピックを参照してください。
スーパー メトリック
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ワークフローが再設計され、スーパー メトリックの作成が簡素化されました。
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数式入力のエクスペリエンスが向上しました。
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ユーザー インターフェイスの「この」オプションは数式エディタに移動されました。
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[レガシー] タブのオブジェクト選択ペインは廃止されました。
詳細については、スーパー メトリックの作成のトピックを参照してください。
VCF クラウド アカウント
詳細については、VMware Cloud Foundationのトピックを参照してください。
VMware Cloud on Dell EMC クラウド アカウント
詳細については、VMware Cloud on Dell EMCのトピックを参照してください。
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シンプルかつ専用のクラウド アカウントで、VMware Cloud on Dell EMC の管理と監視を実行します。
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VMware Cloud on Dell EMC SDDC を検出し、vCenter Server、vSAN、NSX-T を監視するようにアダプタを構成します。
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VMware Cloud on Dell EMC オブジェクトをトラバースし、サマリ ページ、構成の最大値を表示し、構成の最大値に関するアラートを取得します。
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What-If 移行シナリオを使用するワークロード移行を計画し、ワークロードを VMware Cloud on Dell EMC に移行します。
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さまざまなベンチマークに対して仮想マシンのコンプライアンス分析を実行し、レート カードのコストに基づいてコストを確認します。
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ワークロードを適正化します。
ネイティブ パブリック クラウド
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AWS
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ストレージ、分析、ネットワーク、およびデータベース サービスに対するメトリックおよびサービスの依存関係のサポートにより、AWS 環境の可視性が強化されました。
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新しい AWS インベントリと EC2 の概要ダッシュボードを使用して、AWS リソースの使用状況と EC2 パフォーマンスを把握できます。
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EC2 インスタンスの開始、停止、再起動は、個別に行うことも、インベントリから一括で行うこともできます。
詳細については、次のトピックを参照してください。
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Azure
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メトリックとサービスの依存関係を使用して、Azure のすべてのサービスをサポートします。
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新しい Azure インベントリと Azure 仮想マシンの概要ダッシュボードを使用して、Azure リソースの使用状況と Azure 仮想マシンのパフォーマンスを把握できます。
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Azure 仮想マシン インスタンスの開始、停止、再起動は、個別に行うことも、インベントリから一括で行うこともできます。
詳細については、次のトピックを参照してください。
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GCP
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メトリックおよびサービス依存関係を持つすべての GCP コンピューティング サービスのサポートが追加されました。
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新しい GCP インベントリと Compute Engine の概要ダッシュボードを使用して、GCP リソースの使用状況と GCP Compute Engine のパフォーマンスを把握できます。
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Compute Engine インスタンスの開始、停止、再起動は、個別に行うことも、インベントリから一括で行うこともできます。
詳細については、次のトピックを参照してください。
レポート用の外部ツールにビューをエクスポート
詳細については、ビューの共有のトピックを参照してください。
ビューの機能強化
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柔軟なプレビューと直感的なフローを提供ためのエクスペリエンスの向上。
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ビューのプレゼンテーションに関するフィードバックを迅速化するために、サンプル のプレビュー ソースがデフォルトで選択されるようになりました。
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最後に選択したプレビュー ソースは履歴に表示され、ビューの構成を保持するのに役立ちます。
詳細については、次のトピックを参照してください。
キャパシティ管理
詳細については、次のトピックを参照してください。
構成ファイル画面の再設計
詳細については、次のトピックを参照してください。
メトリックおよびプロパティの変更
vRealize Operations 8.10 で変更されたすべてのメトリックおよびプロパティについては、次のナレッジベースの記事に説明があります。
Metrics added in vRealize Operations 8.10
更新された Management Pack
vRealize Operations 8.10 では、次の VMware Management Pack が更新されています。
詳細については、Management Packs for vRealize Operations Manager のドキュメントを参照してください。vRealize Operations Manager 8.10 でサポートされているすべての VMware Management Pack については、VMware 製品の相互運用性マトリックスを参照してください。8.3 でサポートされているサード パーティ製 Management Pack については、VMware 互換性ガイドを参照してください。
インスタンス化されたメトリック
デフォルトでは、vRealize Operations 8.2 以降のデプロイ後、または同バージョンへのアップグレード後に、以前のバージョンからポリシーをインポートするとインスタンス化されたメトリックが無効になります。インスタンス化されたメトリックを vRealize Operations 8.2 以降で再度有効にするには、ナレッジベースの記事 KB81119 を参照してください。
基本認証
REST API を使用した基本認証は非推奨のため、vRealize Operations 8.10 の新規デプロイではデフォルトで無効になります。vRealize Operations 8.10 にアップグレードされたインスタンスは、アップグレード前と同じプロパティを継承します。代わりに、トークンベース認証を使用することをお勧めします。基本認証を有効または無効にする必要がある場合は、KB77271 を参照してください。
Active Directory の認証ソース
短縮名を使用した vRealize Operations へのログインは、ユーザー名のドメイン サフィックスが [ベース DN] オプションで指定されたドメイン名と一致する場合にのみ成功します。そうでない場合は、ログイン時にドメイン サフィックスを含む完全なユーザー名を指定する必要があります。詳細については、KB68131を参照してください。