vRealize Operations Manager は CPU とメモリの基準レートを計算して、仮想マシンのコスト計算に使用できるようにします。基準レートは、同種のプロビジョニング グループであるクラスタごとに決定されます。このため、基準レートはクラスタ間で異なる可能性はありますが、1 つのクラスタ内では同じです。

  1. vRealize Operations Manager はまず、コスト ドライバからクラスタの全負担コストを算出します。クラスタのコストが決まると、このコストは、さまざまなサーバ モデルの業界標準コスト率に基づいて CPU コストとメモリ コストに分けられます。
  2. まず、クラスタの CPU コストをクラスタの CPU キャパシティで割って、CPU 基準レートを計算します。次に CPU 基準レートを CPU 予想使用率で割ることで CPU 基準レートを案分して、仮想マシン課金用の真の基準レートを算出します。
  3. メモリ基準レートはまず、クラスタのメモリ コストをクラスタのメモリ キャパシティで割ることで計算されます。次にメモリ基準レートをメモリ予想使用率で割ることでメモリ基準レートを案分して、仮想マシン課金用の真の基準レートを算出します。
  4. CPU 予想使用率およびメモリ予想使用率を指定するか、または実際の CPU 使用量値およびメモリ使用量値を使用できます。
クラスタ コストの要素 計算
総計算コスト

総計算コスト = (すべてのコスト ドライバを合計したインフラストラクチャ合計コスト) – (ストレージ コスト) – (オペレーティング システム人件費、仮想マシン人件費、Windows デスクトップ ライセンスを合計した仮想マシン直接費)

CPU とメモリの予想使用率 CPU 予想使用率およびメモリ予想使用率 = これらの割合は、クラスタの実際の使用率履歴に基づいて算出されます。
GHz あたりの CPU 基準レート GHz あたりの CPU 基準レート = (総計算コストのうち CPU に属するコスト) / (CPU 予想使用率 * クラスタの CPU キャパシティ(GHz 単位))。
GB あたりの RAM 基準レート GB あたりの RAM 基準レート = (総計算コストのうち RAM に属するコスト) / (メモリの予想使用率 * クラスタの RAM キャパシティ(GB 単位))。
CPU 平均使用率 CPU 平均使用率 = (総計算コストのうちクラスタ内の仮想マシンの CPU 使用率に属するコスト) / (クラスタ内の仮想マシンの総数)。
メモリ平均使用率 メモリ平均使用率 = (総計算コストのうちクラスタ内の仮想マシンのメモリ使用率に属するコスト) / (クラスタ内の仮想マシンの総数)。
CPU 予想使用率 クラスタが動作することが予想される CPU の使用率レベル。
注:

コスト計算モードとして実際の使用率を選択すると、デフォルトでは、コスト エンジンは実際の使用率値を 5 の倍数または最も近い値に丸めます。

メモリ予想使用率 クラスタが動作することが予想されるメモリの使用率レベル。
注:

コスト計算モードとして実際の使用率を選択すると、デフォルトでは、コスト エンジンは実際の使用率値を 5 の倍数または最も近い値に丸めます。