[トラブルシューティング] タブを使用して、システムによって解決されない問題の根本原因を、アラートの推奨事項または簡単な分析によって特定します。

クラスタとホスト システムで発生しているキャパシティの問題のシンプトムのトラブルシューティングを行い、それらの問題がいつ発生したかを確認するには、[トラブルシューティング] タブを使用してメモリの問題を調べます。

手順

  1. メニューで [環境] をクリックし、左側のペインで [vSphere ホストおよびクラスタ] をクリックし、オブジェクトを選択します。たとえば、USA-Cluster を選択します。
  2. [アラート] タブをクリックし、シンプトムを確認します。
    [シンプトム] タブには、選択したクラスタでトリガされたシンプトムが表示されます。クリティカルなシンプトムがいくつか存在することに気付きました。
    • コミット済みプロジェクトのクラスタ コンピューティング リソースの残り時間が極めて少なくなっています
    • クラスタ コンピューティング リソースの残り時間が極めて少なくなっています
    • 残りキャパシティが極めて少なくなっています
  3. クリティカルなシンプトムを調査します。
    1. それぞれのクリティカルなシンプトムをポイントして、使用されているメトリックを特定します。
    2. クラスタに影響を与えているシンプトムだけを表示するには、クイック フィルタ テキスト ボックスに cluster と入力します。
      Cluster Compute Resource Time Remaining is critically low をポイントすると、メトリック Capacity|Time Remaining が表示されます。その値が 0 以下であることがわかります。USA-Cluster でキャパシティについてのシンプトムによってアラートがトリガされ生成されたのはこのためです。
  4. [イベント] > [タイムライン] タブをクリックし、USA-Cluster でこれまで発生し、トリガされたシンプトム、アラート、イベントを確認し、問題がいつ発生したかを特定します。
    1. カレンダーをクリックし、範囲として [過去 7 日間] を選択します。
      いくつかのイベントが赤色で表示されます。
    2. 各イベントをポイントして、詳細を表示します。
    3. クラスタのデータセンターで発生したイベントを表示するには、[表示先ソース] をクリックし、[データセンター] を選択します。
      そのデータセンターの警告イベントは黄色で表示されます。
    4. 警告イベントをポイントします。
      ハードしきい値違反が夕方遅くにデータセンターで発生したことがわかります。このハードしきい値違反は、[バッジ|ワークロード] メトリック値が受容可能な値未満であったことと、違反がトリガされたことを示しています。
    5. 影響を受ける子オブジェクトを表示するには、[表示先ソース] をクリックし、[ホスト システム] を選択します。
  5. [イベント] タブをクリックし、USA-Cluster で発生した変更を調べ、そのアラートまたはクラスタでの他の問題の根本原因に関係する変更が発生したかどうかを判断します。
    1. グラフを確認します。
      グラフを確認すると、再発しているイベントによってエラーが引き起こされたかどうかを判断できます。各イベントは、ゲスト ファイル システムでディスク容量不足が発生していることを示しています。該当するオブジェクトは、グラフの次のペインに表示されます。
    2. 赤色の各三角形をクリックして該当するオブジェクトを確認し、そのオブジェクトをそのペインでハイライト表示します。
  6. [キャパシティ] タブをクリックして、キャパシティおよび残り時間の詳細を評価します。
  7. 問題の考えられる原因の特定するには、[すべてのメトリック] タブをクリックし、オブジェクトを環境トポロジにおけるそれらのコンテキストで評価します。
    1. 最上部のビューで、[USA-Cluster] を選択します。
    2. メトリック ペインで、[すべてのメトリック] > [キャパシティ分析が生成されました] の順に展開し、[残りキャパシティ (%)] をダブルクリックします。
      [残りキャパシティ (%)] の計算が、右側のペインに表示されます。
    3. メトリック ペインで、[すべてのメトリック] > [バッジ] の順に展開し、[ワークロード (%)] をダブルクリックします。[ワークロード (%)] の計算が、右側のペインに表示されます。
    4. ツールバー上で、[日付コントロール] をクリックし、[過去 7 日間] を選択します。
      メトリック チャートでは、クラスタのキャパシティが過去 1 週間は安定したレベルにあったことが示されていますが、[バッジ|ワークロード (%)] の計算では、極端なワークロードが表示されています。

結果

クラスタでの問題に関連するシンプトム、タイムライン、イベント、およびメトリックを分析しました。分析を通じて、クラスタの高いワークロードが原因となって、クラスタのキャパシティが枯渇し始めていると判断しました。

次のタスク

詳細ビューとヒート マップを調べて、プロパティ、メトリック、およびアラートを解釈します。また、オブジェクトのリソースで発生するトレンドとスパイクや、オブジェクト全体でのリソースの分布、およびデータ マップを確認します。オブジェクト全体での各種オブジェクト タイプの使用を調査できます。

詳細ビューとヒート マップを調べて、プロパティ、メトリック、およびアラートを解釈します。また、オブジェクトのリソースで発生するトレンドとスパイクや、オブジェクト全体でのリソースの分布、およびデータ マップを確認します。オブジェクト全体での各種オブジェクト タイプの使用を調査できます。「環境の詳細を調べる」を参照してください。