[データストア キャパシティ] ダッシュボードには、注意が必要なデータストアが強調表示されます。このダッシュボードはキャパシティ チーム向けに設計されており、オペレーション チーム向けではありません。長期およびトップダウンのビューが用意されており、キャパシティ チームは今後の拡張や、旧式のハードウェア テクノロジーの更新を計画できます。[データストア キャパシティ] ダッシュボードは、2 つのチーム間の連携を強化するために、VMware 管理者とストレージ管理者の両方に向けて設計されています。

設計上の考慮事項

キャパシティ管理のすべてのダッシュボードに共通した一般的な設計上の考慮事項については、[キャパシティ] ダッシュボード を参照してください。

浪費は新しい色で表示されます。濃い灰色は、キャパシティが使用されていないときの浪費を示します。低使用率によるパフォーマンスの問題は、ほかの箇所のボトルネックによって発生する可能性があります。

ダッシュボードの使用方法

[データストア キャパシティ] ダッシュボードは階層化されており、ダッシュボードで上から下に進むにつれ徐々に詳細が示されます。

最初のレイヤーには 2 つの分布チャートが表示されます。
  • [残りキャパシティによる共有データストア][残り時間による共有データストア] の横棒グラフは、残りキャパシティと残り時間に基づいて、クラスタの概要を示します。キャパシティが不足しているという理由だけで、時間が切れているわけではありません。
  • 2 つの横棒グラフを合わせて使用します。残りキャパシティが少なく、残り時間が長い状況が理想的です。これは、リソースが費用対効果に優れており、期待どおりに機能していることを意味します。
2 番目のレイヤーにはヒートマップが表示されます。
  • ヒートマップは 3 つありますが、プライマリ ヒートマップは [残りのキャパシティ] です。
  • 他の 2 つのヒートマップである [データセンタによる使用済みキャパシティ][データストア クラスタによる使用済みキャパシティ] は、使用済みキャパシティを対象とします。[データストア クラスタによる使用済みキャパシティ] ヒートマップはデータストア クラスタ用に設計されています。
[共有データストア ] ウィジェットは、データセンターごとにグループ化されています。
  • データストア クラスタを標準として使用する場合は、グループ化をこれに置き換えます。このウィジェットは、残りの最小キャパシティ順に並べ替えられます。
[共有データストア] ウィジェットからデータストアを選択します。残りのウィジェットには、選択したデータストアのキャパシティの詳細が自動的に表示されます。
  • [ディスク容量] ウィジェットには、割り当てられたキャパシティの合計と、使用されている実際のキャパシティが表示されます。合計キャパシティとプロビジョニング済みキャパシティと使用済みキャパシティを比較できます。割り当てられた容量が増加し、実際のキャパシティが増加しない場合は、仮想マシンが使用されていないことを意味します。予想よりすぐに容量が不足しないようにすることができます。
  • [仮想マシン数] ウィジェットでは、数値が上昇しており、それが使用済み容量の同様の上昇によって補完されない場合、潜在需要を意味します。
  • 再利用の機会には、パワーオフ状態の仮想マシン、スナップショット、実体のない VMDK の 3 つがあります。
    • スナップショットは 0 GB にする必要があります。0 以外の場合は、一時的なものになります。1 日以上経過したスナップショットは調査する必要があります。
    • 実体のない VMDK とは、どの仮想マシンにも関連付けられていない VMDK のことです。実体のない VMDK は 0 にする必要があります。

注意事項

VMware IaaS のストレージは、データストアとして表されます。大規模な環境では、運用を容易にするためにデータストアをデータストア クラスタとしてグループ化します。vSAN はデータストアを使用してストレージを表しますが、キャパシティとパフォーマンスの管理には別々の計算式が必要です。特定の状況では、RDM (Raw デバイス マッピング) とネットワーク ファイル共有も特定の仮想マシンで使用されます。