ヒート マップ ウィジェットには、選択したタグ値のオブジェクトについて、選択した 2 つの属性の現在の値を示すグラフィカル インジケータが含まれています。ほとんどの場合、健全性やアクティブなアノマリ数など、オブジェクトの一般的な動作を示す内部生成の属性からしか選択できません。単一のオブジェクトを選択した場合は、そのオブジェクトの任意のメトリックを選択できます。

ヒート マップ ウィジェットと構成オプションの仕組み

ヒート マップ ウィジェットを 1 つ以上のカスタム ダッシュボードに追加し、ダッシュボード ユーザーにとって重要なデータが表示されるように構成できます。

ヒート マップ ウィジェットには、一般モードとインスタンス モードがあります。一般モードは、選択した各リソースについて色分けされた長方形を表示します。インスタンス モードでは、それぞれの長方形は、あるオブジェクトについて選択したメトリックの単一のインスタンスを表します。

ヒート マップ ウィジェットの下部にある色またはサイズのメトリック ボックスをクリックして、ウィジェット内のセルの表示をフィルタリングできます。色フィルタをクリックしてドラッグし、色の範囲を選択できます。ヒート マップ ウィジェットに、色の範囲に一致するセルが表示されます。

オブジェクトの長方形にカーソルを合わせるとすると、ウィジェットには、リソース名、グループ化の値、2 つの追跡されている属性の現在の値、仮想マシンの詳細、メトリック名、色の値が表示されます。[スパークラインを表示] をクリックして、値を表示します。

ヒート マップ ウィジェットは、ダッシュボードに追加してから編集します。オプションに対して行った変更により、個々のオブジェクト、オブジェクトのカスタム グループ、または環境内のすべてのオブジェクトに関する情報を提供するカスタム ウィジェットが作成されます。

ヒート マップ ウィジェットを確認できる場所

ウィジェットは、カスタム ダッシュボードのいずれかに含まれている可能性があります。メニューで、[ダッシュボード] をクリックして、構成されたダッシュボードを確認します。

ダッシュボード ウィジェットに表示されるデータをカスタマイズするには、メニューで、[ダッシュボード] をクリックします。[アクション] > [ダッシュボードの作成/ダッシュボードの編集] の順にクリックしてダッシュボードを追加または編集します。[ビュー][ウィジェット] オプションを切り替えて、表示、およびダッシュボードへのウィジェットの追加を行います。[ウィジェット リスト] パネルに、事前定義されたすべてのウィジェットのリストが表示されます。ウィジェットを上部のパネルのダッシュボード ワークスペースにドラッグします。

ヒート マップ ウィジェットのツールバー オプション

ウィジェットのタイトル バーで、[ツールバーの表示] アイコンをクリックしてツールバー オプションにアクセスします。

オプション 説明
ダッシュボードのナビゲーション

選択したアラートで実行できるアクション 。

たとえば、このオプションを使用して vCenter Server、データセンター、仮想マシンを開く、または vSphere Web Client においてアラートが生成されたオブジェクトを直接変更し、問題を修正することができます。

グループ ズーム システムの数千あるリソースのうちから関連するデータのみを取得するために、同様の特性を持つあまり重要でないリソースをグループにロールアップできます。このロールアップによって、パフォーマンスが向上し、メモリ使用量が減少します。ロールアップ ボックスには、平均色とすべてのリソースの合計サイズが含まれます。ロールアップ ボックスでズームすることにより、すべてのリソースを表示できます。
テキストを表示/非表示 ヒート マップの長方形上のセル名を表示または非表示にします。
詳細を表示 ヒート マップ ウィジェットを、メトリック チャート ウィジェットなど、他のウィジェットへのプロバイダとして構成する場合は、長方形をダブルクリックしてそのウィジェットのためのオブジェクトを選択できます。ウィジェットがメトリック モードの場合、長方形をダブルクリックすると、そのメトリックに関連付けられたリソースが選択され、そのリソースが受信側のウィジェットに提供されます。オプションで、ヒート マップからセルを選択し、[詳細を表示] アイコンをクリックして、セルに関する詳細を表示できます。
相互作用のリセット

ウィジェットを最初に構成された状態に戻し、提供ウィジェットで選択された相互作用を取り消します。

ズームのリセット 使用可能な領域に合わせてヒート マップの表示をリセットします。
ヒート マップ構成ドロップダウン 事前定義済みのヒート マップのリストから選択します。

ヒート マップ ウィジェットの構成オプション

ウィジェットのタイトル バーで、[ウィジェットの編集] アイコンをクリックしてウィジェットを構成します。

構成オプションは、1 つ以上のセクションにグループ化されます。ウィジェット データのベースとなるオブジェクトを選択し、次のセクションでオブジェクトを絞り込むことができます。各セクションは、オブジェクトをさらにフィルタリングし、フィルタリングされたオブジェクトを次のセクションにプッシュします。ウィジェット データは、最後のセクションの出力であるオブジェクトに基づきます。

[構成] セクションには、ウィジェットの全般的な構成オプションが表示されます。

[入力データ] セクションには、ウィジェットに対する入力を指定するオプションがあります。このセクションは、ウィジェットがセルフ プロバイダ モードのときに表示されます。

[入力変換] セクションには、ウィジェットに対する入力を変換するオプションがあります。

[出力データ] セクションには、ウィジェット データの基になるオブジェクト タイプを選択するオプションがあります。

[出力フィルタ] セクションには、選択したフィルタ基準に基づいてウィジェット データを制限するオプションがあります。

オプション 説明
タイトル

このウィジェットを同じウィジェット テンプレートに基づく他のインスタンスから識別するカスタムのタイトルを入力します。

[構成]
内容の更新

このウィジェットのデータの自動更新を有効または無効にします。

更新間隔

[内容の更新] オプションを有効にする場合は、このウィジェットにあるデータを更新する頻度を指定します。

セルフ プロバイダ
ウィジェットにデータが表示されるオブジェクトが、そのウィジェットで定義されたものか他のウィジェットから提供されたものかを示します。
  • オン。ウィジェットにデータを表示するオブジェクトを定義します。
  • オフ。ダッシュボードのウィジェットの相互作用オプションを使用して、他のウィジェットがオブジェクトを提供するように構成します。
[入力データ]
オブジェクト
ウィジェット データのベースとなるオブジェクトを選択します。
  1. [新規オブジェクトの追加] アイコンをクリックし、ポップアップ ウィンドウでオブジェクトを選択します。選択したオブジェクトが、このセクション内のリストに表示されます。

    オブジェクトの選択中に、[フィルタ] テキスト ボックスを使用してオブジェクトを検索できます。左側の [タグ フィルタ] ペインを展開して、1 つ以上のオブジェクト タグ値を選択することもできます。選択したタグ値を持つオブジェクトのリストが表示されます。複数の値を同じタグに選択した場合は、それらのタグのどれかが適用されるオブジェクトを選択できます。複数の値を異なるタグに選択した場合は、すべてのタグが適用されたオブジェクトのみを選択できます。

  2. 必要に応じて、リストからオブジェクトを選択し、[選択したオブジェクトの削除] アイコンをクリックして、選択したオブジェクトを削除します。

    [すべて選択] アイコンをクリックして、リスト内のすべてのオブジェクトを選択します。

    [選択のクリア] アイコンをクリックして、リスト内の選択したオブジェクトをクリアします。

すべて

このオプションを選択した場合、ウィジェットのデータは環境内のすべてのオブジェクトに基づきます。以下のセクションには、ウィジェット データのオブジェクトを絞り込むためのオプションがあります。

[入力変換]
関係

オブジェクトの関係に基づいて、ウィジェットに対する入力を変換します。たとえば、[子] チェック ボックスをオンにし、[深さ] として [1] を選択すると、子オブジェクトはウィジェットに対する変換された入力になります。

[出力データ]
構成 保存したヒート マップ構成オプションのリスト。構成を作成し、リストに保存できます。右のオプションから、構成の削除、クローン作成、順序の変更もできます。
名前 ウィジェットの名前。
グループ化 ヒート マップにおけるオブジェクトの第 1 レベルのグループ化。
次の基準 ヒート マップにおけるオブジェクトの第 2 レベルのグループ化。
関係のグループ化 [次でグループ化] と [さらに次でグループ分け] のオブジェクトを選択した後で、[関係のグループ化] チェック ボックスを選択すると、オブジェクトがグループに整理され、[次でグループ化] テキスト ボックスで選択したオブジェクトと [さらに次でグループ分け] テキスト ボックスのオブジェクトが関連付けられます。
モード
一般モード
ウィジェットには、選択したリソースについて色分けされた長方形が表示されます。長方形のサイズは、選択した 1 つの属性の値を示します。長方形の色は、選択した別の属性の値を示します。
インスタンス モード
それぞれの長方形は、あるリソースについて選択したメトリックの単一のインスタンスを表します。1 つのリソースが、同じメトリックの複数のインスタンスを持つことができます。長方形の大きさはすべて同じです。長方形の色は、インスタンスの値に基づいて変化します。単一のリソース種別を選択した場合にのみ、インスタンス モードを使用できます。
オブジェクト タイプ ウィジェット データの基準となるオブジェクト
サイズ分け

各リソースの長方形のサイズを設定する属性。

[サイズ分け] 属性の値が大きいリソースは、ウィジェット画面のより大きな面積を占めることになります。固定サイズの長方形を選択することもできます。ほとんどの場合、属性リストには vRealize Operations Manager が生成するメトリックのみが含まれます。リソース種別を選択する場合、リストには、そのリソース種別について定義された属性がすべて表示されます。

色分け 各リソースの長方形の色を設定する属性。
単色 色のグラデーションではなく単色を使用するには、このオプションを選択します。ウィジェットではデフォルトで、高い値に赤色、中間値に茶色、低い値に緑色が割り当てられます。別の色を値に設定するには、色ボックスをクリックします。色の範囲をクリックして、色のしきい値を 7 つまで追加できます。

カラー範囲を高、中、低の値で示します。各カラーを設定し、[最小値] および [最大値] テキスト ボックスに最小のカラー値および最大のカラー値を入力できます。デフォルトでは、値の範囲中で、緑色が低い値を示し、赤色が高い値を示します。高低それぞれの値を任意の色に変更し、範囲の中間点に使用する色を設定できます。色の範囲の端に使用する値を自分で設定したり、属性の値の範囲に基づいて vRealize Operations Manager に色を定義したりすることもできます。

このテキスト ボックスを空白のままにしておくと、vRealize Operations Manager は、[色分け] メトリックの最高値と最低値を端の色にマッピングします。最小値または最大値を指定すると、その値以上のメトリックは端の色で表示されます。

[出力フィルタ]

基本

ウィジェット データを絞り込むタグを選択します。ウィジェット データは、選択したタグが適用されたオブジェクトに基づきます。同じタグに複数の値を選択すると、それらのタグのどれかが適用されるオブジェクトがウィジェットによって含められます。複数の値を異なるタグに選択した場合、ウィジェットには、すべてのタグが適用されたオブジェクトのみが含まれます。

オブジェクトに入力変換が適用された場合は、変換されたオブジェクトのタグ値を選択します。

詳細

オブジェクト タイプのフィルタ条件に基づいて、ウィジェット データをさらに絞り込みます。ウィジェット データは、フィルタリングされたオブジェクト タイプのオブジェクトに基づきます。

[基本] サブセクションでオブジェクトにタグ フィルタが適用された場合は、タグ フィルタが適用されたオブジェクトのオブジェクト タイプに対してフィルタ基準を定義します。タグ フィルタが適用されたオブジェクトが、このフィルタ条件のどのオブジェクト タイプにも属していない場合、ウィジェットは、このフィルタをスキップし、タグ フィルタが適用されたすべてのオブジェクトを含めます。

オブジェクトに入力変換が適用された場合は、変換されたオブジェクトのオブジェクト タイプに対してフィルタ基準を定義します。

  1. 最初のドロップダウン メニューから、オブジェクト タイプを選択します。
  2. 2 番目のドロップダウン メニューから、フィルタ基準を定義するオプションを選択します。たとえば、[データセンター] のオブジェクト タイプに対して [メトリック] を選択すると、データセンターの特定メトリックの値に基づいてフィルタ基準を定義できます。
  3. 表示されるドロップダウン メニューとテキスト ボックスで、値を選択または入力してオブジェクトをフィルタリングします。
  4. さらにフィルタ条件を追加するには、[追加] をクリックします。
  5. 別のフィルタ条件セットを追加するには、[別の条件セットの追加] を追加します。