ワークロード最適化を使用することで、データストア クラスタにわたって仮想マシンやストレージを最適化して、リソースの競合を軽減し、最適なシステム パフォーマンスを維持できます。

ワークロード最適化を確認できる場所

[ホーム] 画面の左側のペインで [パフォーマンスの最適化] の下にある [ワークロード最適化] を選択します。[クイック スタート] 画面で、左端の列の [ワークロード最適化] を選択します。

[ワークロード最適化] ページのオプション

[ワークロード最適化] ページでは、データセンターのリストがカルーセルの次の 3 つのカテゴリに表示されます。
  • クリティカル
  • 正常
  • 不明

データセンターを選択すると、右上に [すべてのデータセンター] ボタンが表示されます。フィルタリングされたすべてのデータセンターのリストのビューに切り替えるには、[すべてのデータセンター] をクリックします。データセンターのカルーセル ビューに戻るには、[X] をクリックします。

表 1. [ワークロード最適化] ページのオプション
オプション 説明
表示: データセンター、カスタム データセンター、vRA の管理対象のカスタム データセンター、または 3 つすべてが含まれるように、結果をフィルタします。(右上の [すべてのデータセンター] を選択すると、オプションが表示されます)。
次でグループ化: 重要度(ワークロードが最も調整されていないデータセンター/カスタム データセンターが最初に表示されます)または各データセンターが所属する vCenter Server によってフィルタリングします(右上の [すべてのデータセンター] を選択すると、オプションが表示されます)。
並べ替え基準:

オプション(右上の [すべてのデータセンター] を選択すると、オプションが表示されます)。

  • アラーム時計のグラフィック - データセンター/カスタム データセンターが時間順に表示されます。
  • ドル記号 - データセンター/カスタム データセンターを、キャパシティ最適化による潜在的なコスト削減量の順で表示されます。
  • 定規のグラフィック - 最適化されています。
データセンターを選択するか [新しいカスタム データセンターの追加] を選択します。

オプション(右上の [すべてのデータセンター] を選択すると、オプションが表示されます)。

  • ページ上部のカルーセルからデータセンターを選択します。選択したオブジェクトの情報によって、この後のすべてのデータが更新されます。
  • [新しいカスタム データセンターの追加] を選択すると、カスタム データセンターを定義できる画面が表示されます。

[データセンター] のオプション

カルーセルからデータセンターを選択すると、次の情報とオプションが表示されます。
注: データセンターのグラフィックの右下にカーソルをポイントすると、データセンターが自動の最適化を使用していることを通知する、ツールヒントが表示されることがあります。

[最適化のステータス] タブ

画面上部からデータセンターまたはカスタム データセンターを選択すると表示されます。

表 2. [最適化の推奨事項] カード
オプション 説明
ステータス
  • [最適化] - 隣接する [運用の目的] ウィンドウに入力された設定に基づいてワークロードが最適化されたこと、そして [ビジネスの目的] ウィンドウに入力された設定に基づいてタグ違反がないことを示します。
  • [非最適化] - 隣接する [運用の目的] ウィンドウに入力された設定に基づいてワークロードが最適化されていないこと、または [ビジネスの目的] ウィンドウに入力された設定に基づいてタグ違反があることのいずれかを示します。タグ違反がある場合には、問題のあるタグが一覧されます。
今すぐ最適化

[運用の目的] および [ビジネスの目的] の設定に基づいて最適化アクションを実行します。

スケジュール 1 つまたは複数の最適化アクションをスケジュールできるダイアログ ボックスを表示します。現在スケジュールがデータセンターまたはカスタム データセンターの最適化用に設定されている場合には、データセンターまたはカスタム データセンター名の横にチェック マークが表示されます。
自動化 隣接する [運用の目的] ウィンドウまたは [ビジネスの目的] ウィンドウの設定に基づいて、継続的にデータセンターまたはカスタム データセンターの最適化の機会を探します。最適化の自動化がオンになっている間は、スケジュールされた最適化はオフになります。また、最適化の自動化がオンのとき自動アラートは使用できません。自動化を確認すると、システムにより、たとえば、1)「Workload Optimization is looking for opportunities to automate」、2)「ワークロードが設定に従って最適化されます。」、または、3)「許容されている互換性チェックの最大数の範囲内に有効な移動が見つかりませんでした。」のようなメッセージが表示されます。
注: 自動化を開始するには、[環境] > [アクション] > [コンテナの最適化をスケジュール] にアクセスする権限が必要です。
自動化をオフにする 自動最適化を停止します。スケジュール設定されたすべての最適化がオンラインに復帰します。
注: 2 台のホストを統合するなどの最適化アクションが推奨されることはありますが、最適化を実行した場合、生成される配置計画に可能性のある統合は表示されません。この不一致のように見える結果は、推奨される最適化アクションが現在の条件に基づいているのに対し、配置計画ロジックに予測が含まれるという事実によるものです。統合が将来ストレスを生じさせる可能性があると予測された場合、統合は推奨されません。
表 3. [運用の目的] カード
オプション 説明
使用目的 現在の自動化ポリシー設定の主な特徴を示します。値は、緩和、統合、またはバランスです。
編集 ワークロード自動化ポリシー設定が表示され、そこで最適化およびクラスタ ヘッドルームの設定を調整できます。
表 4. [ビジネスの目的] カード
オプション 説明
目的 クラスタ境界内のインフラストラクチャのゾーンを定義できます。
編集 仮想マシンの配置基準を選択できる、ワークスペースが表示されます。
表 5. クラスタは使用目的を満たしていますか?
オプション 説明
クラスタは使用目的を満たしていますか?
表が表示され、次の列にデータが表示されます。
  • 名前
  • CPU ワークロード
  • メモリ ワークロード
  • DRS 設定
  • 移行しきい値
  • 違反したタグ
  • 仮想マシン名
移行しきい値は DRS の優先順位レベルに基づいており、クラスタのワークロード不均衡メトリックに基づいて計算されます。違反したタグは、どのクラスタまたはホスト グループがビジネスの目的に違反しているかを示します。[仮想マシン名] 列には、仮想マシンの名前と、タグ違反の発生原因となっているタグ値が表示されます。
個々のオブジェクトに対して DRS 自動化レベルを設定するためのオプションが用意されています。
DRS サマリの表示 リスト内のクラスタを選択し、このリンクをクリックして、選択したデータセンターの DRS パフォーマンスおよびクラスタ バランスのメトリックを含むページを表示します。
DRS 自動化の設定 リスト内のクラスタを選択し、このリンクをクリックして、クラスタの DRS 自動化のレベルを設定します。ワークロード最適化アラートによりポリシーで設定されたアクションが実行されるようにするためには、クラスタを完全に自動化する必要があります。

[履歴] タブ

指定されたパラメータに基づいて、選択されたデータセンターまたはカスタム データセンターのクラスタに対して手動または自動で実行された自動最適化をグラフィカルに表示します。

表 6. 履歴の詳細
オプション 説明
[WLP プロセスの選択] ドロップダウン 詳細を表示したい最適化アクション。
[期間] ドロップダウン [過去 n 時間] - 時間パラメータを選択します。過去 6、12、24 時間または過去 7 日間から選択します。
クイック フィルタ 検索するクラスタ名を選択します。
四角形のグラフィック プロセスをアイコンで表示するか円の形式で表示するかを切り替えます。
プロセスを円で表示するか直線で表示するかを切り替えます。
左向き矢印 - アクションをリセットします。 リセット アクション

画面に表示される特定のクラスタにカーソルをポイントすると、クラスタの詳細がツール ヒントに表示されます。ツール ヒントの右下のメモ カード アイコンをクリックすると、クラスタの [詳細] 画面が表示されます。円の形式で表示した場合には、円内のリングは、その時点での CPU およびメモリの使用量を示します。たとえば、メモリ使用量が、ポリシー設定に基づく推奨値よりも高い場合、メモリの円は赤で表示されます。

画面下部のタイムラインに注意してください。たとえば、WLP プロセス名、時間、クラスタ名のようなパラメータを選択すると、プロセスが開始されたことを示すインジケータがタイムラインに沿って表示されます。

特定のイベントに焦点を絞るには、ドロップダウン メニューからプロセスを選択します。タイムラインの上にあるマーカーのポイントをクリックすることもできます。すると、説明のツール ヒントが表示されるため、右下の「ダブルクリックしてズーム」するアイコンをダブルクリックします。

選択したイベントに仮想マシンの実際の移動が含まれている場合は、移動された仮想マシン数、移動の方向、開始および終了クラスタが示された青いボールが表示されます。

[最適化の可能性] タブ

ワークロードの最適化を実行すると、 vRealize Operations Manager によって互換性チェックが実行され、制約がある仮想マシンが除外され、移動可能な仮想マシンのリソースが最適化されます。すべての仮想マシンを移動できることを前提として、ワークロード最適化の可能性の合計を確認するには、[最適化の可能性] タブの [最適化の可能性の計算] ボタンをクリックします。最適化の可能性では、基になる制約が無視され、互換性チェックの前に移動が推奨されます。レポートをダウンロードして詳細を確認することができます。

実際に最適化できる内容を確認したい場合は、[操作のステータス] タブで、[今すぐ最適化] をクリックします。[今すぐ最適化] をクリックすると、レポートをダウンロードして非互換性を確認することができます。

最適化の可能性レポートを使用すると、[今すぐ最適化] を実行したときの実現可能な最適化と、最適化の合計の可能性との違いを理解できます。

例:ワークロード最適化の実行」も参照してください。