実際のデータセンターに追加する可能性のあるワークロードについてシナリオを定義します。vRealize Operations Manager は、シナリオをモデル化し、対象となるデータセンターまたはカスタム データセンターで、目的のワークロードが収まるかどうかを計算します。実際のデータセンターから削除する可能性のあるワークロードについてシナリオを定義することもできます。クラスタからワークロードが削除されたときの、クラスタの残りの時間とキャパシティが vRealize Operations Manager で計算されます。

What-if 分析 - [ワークロード プランニング: 従来型] を確認できる場所

[ホーム] 画面の左側のペインで [キャパシティの最適化] の下にある [What-If 分析] を選択します。[What-If 分析] 画面で、[ワークロード プランニング: 従来型] というタイトルのペインにある [仮想マシンの追加] または [仮想マシンの削除] をクリックします。

What-if 分析 - [ワークロード プランニング: 従来型] の仕組み

キャパシティの最適化を使用すると、アプリケーションにワークロードを追加する影響を正しく予測できます。さまざまなシナリオを試行することで、最適な構成を見出すことができます。[ワークロード プランニング: 従来型] ペインで仮想マシンを追加すると、新しいワークロードの配置先となる特定のデータセンターまたはカスタム データセンターを選択できます。ワークロードの配置先となる特定のクラスタを選択することもできます。

ワークロードのプロファイルの選択では、次の 2 つのオプションがあります。
  • vCPU、メモリ、ストレージ、および予想使用率を指定して、ワークロードを手動で構成します。さらなるオプションとして、[詳細設定] をクリックして、ワークロードのより詳細な特性を指定できます。
  • 既存の 1 つまたは複数の仮想マシンをテンプレートとして使用して、選択した仮想マシンのすべての属性をワークロード シナリオにインポートします。選択した各仮想マシンのコピーを、提示するワークロードにいくつ追加するかを指定できます。

新しいワークロードのプロファイルを設定し終えたら、ワークロードをアクティブにする期間の開始日と終了日を入力します。デフォルトでは、開始日は今日で、終了日は今日から 1 年後です。システムでは、現在の日付から最長で 1 年後に終了するシナリオを予測できます。

この時点で、後で編集または実行するためにシナリオを保存できます。保存済みのシナリオのリストは What-If 分析のメイン ページに表示されます。保存しない場合は、シナリオを実行して、vRealize Operations Manager によるプランの分析と評価を取得します。

提示されたワークロードが、提案された場所に適合するかしないかが、システムによって即座に通知されます。適合する場合は、主要なターゲット クラスタと、適合可能な追加の場所が結果に一覧表示されます。ワークロードのリソースが不足するまでの残り時間もシステムによって予測されます。シナリオの詳細を選択すると、リソース使用率がグラフィカルに表示されます。アプリケーションの合計キャパシティの使用率がワークロードによってどれだけ増加するかが、vCPU、メモリ、およびストレージの各属性値に対して、タイム ラインに従って表示されます。グラフでは、既存の使用率が青色で表示され、既存の使用量と追加の使用量の合計が合計キャパシティに対して占める割合が緑色で表示されます。

提示されたワークロードが適合しない場合は、適合しないという結果が通知されて、次の情報が提供されます。
  • 追加のワークロードによって、ターゲット クラスタの残り時間がどれだけ減少するか(たとえば、1 年からゼロになるなど)。
  • ターゲット クラスタで使用可能な容量と、提示されたワークロードで必要な容量との相違(たとえば、100 GB のメモリなど)。
  • VMware ハイブリッド クラウドおよびパブリック クラウドでのワークロードのコスト。

クラウドについて

What-If 分析のシナリオを実行すると、さまざまなクラウドでのワークロード配置に関連したコストに基づく推奨値が得られます。このコストに基づく推奨値は、別々のクラウドで異なります。

プライベート クラウド コストと VMware Cloud on AWS コストはリソース使用率レベルに基づいて計算されます。

パブリック クラウド、AWS、IBM Cloud、Google Cloud、Microsoft Azure、およびユーザー定義のクラウドのコストは、選択された構成、つまり割り当てられたリソースによって異なります。これらのパブリック クラウド インスタンスは、シミュレートされたリソース割り当て値を使用した近接ルールに基づいて選択され、シナリオによっては、クラウド インスタンス リストで使用できる正確な構成照合が使用できないことがあります。この問題により、これらのパブリック クラウド コストは本質的に比較的高くなる可能性があります。

What-If 分析 - ワークロードの削除の仕組み

このキャパシティの最適化機能を使用すると、ワークロードを削除する影響を正しく予測できます。さまざまなシナリオを試行することで、最適な構成を見出すことができます。[ワークロード プランニング] 画面を選択すると、既存のワークロードの削除元となる仮想マシンを、特定のクラスタのデータセンターまたはカスタム データセンターから選択できます。

ワークロードを削除するときは、次の 2 つの方法でワークロードを定義できます。

  • 既存の仮想マシンを選択し、その予測使用率を使用して、ワークロードを削除する影響を評価します。
  • vCPU、メモリ、ストレージ、および予想使用率を指定して、ワークロードを手動で構成します。

ワークロードを削除する期間の開始日と終了日を入力します。デフォルトでは、開始日は今日で、終了日は今日から 1 年後です。終了日はデフォルトで空のままになります。システムでは、現在の日付から最長で 1 年後に終了するシナリオを予測できます。

この時点で、後で編集または実行するためにシナリオを保存できます。保存済みのシナリオのリストは What-If 分析のメイン ページに表示されます。保存しない場合は、シナリオを実行して、vRealize Operations Manager によるプランの分析と評価を取得します。

表 1. [What-if 分析 - ワークロード] ページのオプション
オプション 説明
仮想マシンの追加/削除 [仮想マシンの追加] または [仮想マシンの削除] をクリックして、ワークロードを追加または削除するシナリオを作成します。クリックすると、[ワークロードの追加] または [ワークロードの削除] 画面が表示されます。
シナリオ名 [保存済みシナリオ] テーブルの見出しにあります。名前の横のチェック ボックスをオンにすると、リスト内のすべてのシナリオが選択され、グレーアウト表示の [削除] ボタンが通常表示されます。
シナリオの種類 シナリオの種類の名前。値は、[ワークロードの追加]、[ワークロードの削除]、[キャパシティの追加]、[キャパシティの削除]、および [移行] です。
<scenario_name> 保存済みシナリオの名前。名前の横にあるチェック ボックスをオンにすると、グレーアウト表示の [シナリオの実行][編集]、および [削除] ボタンが通常表示されます。
すべてのフィルタ フィルタを使用して、特定のシナリオを名前または種類で検索します。
列の表示 左下の小さなボタンをクリックすると、[列の表示] ダイアログ ボックスが表示されます。[シナリオ名]、[シナリオの種類]、[作成日]、および [シナリオの開始日と終了日] の最大 4 つの列を選択して表に表示できます。