VPSALES4632 仮想マシンに関する問題をトラブルシューティングするには、シンプトムの評価、タイム ライン情報およびイベントの調査、メトリック チャートの作成を検討して、根本原因を見つけます。

アラートを確認しても、仮想マシンについて報告された問題の原因を特定できない場合は、次のタブ([アラート] > [シンプトム][イベント] > [ タイムライン]、および [すべてのメトリック])を使用して、仮想マシンの履歴および現在の状態をトラブルシューティングします。

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前提条件

手順

  1. メニューで [環境][インベントリ] の順にクリックし、ツリーから VPSALES4632 を選択します。
    メインのペインが更新され、オブジェクトの [サマリ] タブが表示されます。
  2. [アラート] タブ、[シンプトム] タブの順にクリックし、報告された問題に関連するシンプトムがないか確認します。
    アラートの構成方法によっては、一部のシンプトムがトリガされているが、アラートが生成されるまでにはいたっていない場合もあります。
    1. シンプトム名をチェックして、報告された問題に関連するシンプトムがないか確認します。
      [情報] 列に、トリガ条件、傾向、現在値が表示されます。応答時間に影響する最も一般的なシンプトムとは何ですか? CPU またはメモリの使用に関連するすべてのシンプトムを表示しますか?
    2. ユーザーが問題を報告した時間枠に注目できるように、[作成日時] で並べ替えます。
    3. [ステータス:アクティブ] フィルタ ボタンをクリックしてこのフィルタを無効にし、アクティブおよび非アクティブなシンプトムを確認できるようにします。
    問題は CPU またはメモリの使用に関連しているようです。ただし、仮想マシンに関連する問題なのか、ホストの問題なのかは分かりません。
  3. [イベント] > [タイムライン] タブをクリックし、アラート、シンプトム、変更イベントをチェックします。これにより、報告された問題を引き起こしている共通の傾向を特定できることがあります。
    1. 他の仮想マシンで、問題が報告されたのと同じ時間にシンプトムがトリガされたりアラートが生成されたりしていないかを確認するには、[表示先ソース] > [ピア] をクリックします。
      他の仮想マシンのアラートがタイム ラインに追加されます。複数の仮想マシンが同じ時間枠にシンプトムをトリガしていることが確認されたら、親オブジェクトを調査します。
    2. [表示先ソース] をクリックし、[親] リストから [ホスト システム] を選択します。
      仮想マシンがデプロイされているホストに関連付けられているアラートとシンプトムがタイム ラインに追加されます。これらの情報を基に、報告された問題とホストのアラートの間に相関関係があるかどうか判定します。
  4. [イベント] > [イベント] タブをクリックして、問題のある仮想マシンについて収集されたメトリックの変化を表示します。メトリックによって、報告された問題の原因が特定できる場合があります。
    1. [日付コントロール] を操作して、ユーザーが問題を報告したおおよその時刻を特定します。
    2. [フィルタ] を使用して、イベントを重要度やステータスでフィルタリングします。分析にフィルタを含める場合は、[シンプトム] を選択します。
    3. [イベント] をクリックし、イベントに関する詳細を表示します。
    4. [表示先ソース] をクリックし、[親] の下で [ホスト システム] を選択し、分析を繰り返します。
    仮想マシンとホストに関するイベントを比較し、評価した結果、CPU またはメモリに関する問題が報告された問題の原因であると推定されます。
  5. 問題が CPU またはメモリの使用に関連する場合は、[すべてのメトリック] をクリックし、メトリック チャートを作成して、問題が CPU、メモリ、またはその両方であるかどうかを特定します。
    1. まだホストの問題であると思われる場合は、ホスト メトリックを使用して分析を始めます。
    2. メトリック リストで、[CPU 使用率 (%)][メモリ使用率 (%)] メトリックをダブルクリックして、右側のワークスペースに追加します。
    3. マップで、[VPSALES4632] オブジェクトをクリックします。
      メトリック リストに、VPSALES4632 仮想マシンのメトリックが表示されます。
    4. メトリック リストで、[CPU 使用率 (%)][メモリ使用率 (%)] メトリックをダブルクリックして、右側のワークスペースに追加します。
    5. ホストと仮想マシンのチャートを見直して、報告された問題の原因を示唆するようなパターンが特定できないか確認します。
    4 つのチャートを比較すると、ホストと仮想マシンの両方で CPU 使用は通常であり、仮想マシンのメモリ使用も通常であることが示されています。しかし、VPSALES4632 で報告された問題の 3 日前に、ホスト上のメモリ使用が一貫して上昇しています。

結果

ホスト メモリは一貫して上昇し、仮想マシンの応答時間に影響します。実行中の仮想マシンの数は、サポートされている数の範囲内です。考えられる原因として、仮想マシン上に多くの処理を必要とするアプリケーションが存在していることが挙げられます。一部の仮想マシンを別のホストに移行する、ワークロードを分散する、アイドル状態の仮想マシンをパワーオフする、といった対策が考えられます。

次のタスク

  • この例では、vRealize Operations Manager を使用してホスト上の仮想マシンをパワーオフして、実行中の仮想マシンのパフォーマンスを向上させることができます。Run Actionsを参照してください。
  • [すべてのメトリック] タブで作成したチャートの組み合わせを再度使用する場合は、[ダッシュ ボードの生成] をクリックします。