ワークロード最適化により、データセンターまたはカスタム データセンター内のデータストア クラスタ間で、仮想コンピューティング リソースおよびそのファイル システムが動的に移動します。
ワークロード最適化を使用すると、クラスタ間で仮想マシンとストレージをリバランスし、過負荷状態の個々のクラスタへの要求を解消し、クラスタのパフォーマンスを維持、向上させることができます。仮想マシンの統合を強調するように自動リバランス ポリシーを設定することもできます。これにより、ホストが解放されリソースの需要が減少する可能性があります。
またワークロード最適化によって、データセンターのコンピューティングおよびストレージの最適化作業の多くの部分を自動化できる可能性があります。ポリシーを適切に定義して、リソース競合によりアクションが自動的に実行されるしきい値を決定することで、データセンターを最適な状態で運用できます。
バージョン 8.6 以降では、単一の vCenter Server インスタンス内の複数のデータセンターにクラスタが分散しているカスタム データセンターがある場合、このデータセンターでワークロード最適化を実行できます。この操作を行うには、異なるクラスタ内のホストを同じネットワークに配置する必要があります。つまり、データセンター全体でポート グループが同じである必要があります。ビジネス用のワークスペースでこの設定を有効にすると、データセンターの境界を越えてクラスタ レベルの最適化を行うことができます。
vRealize Automation の統合
vRealize Automation で管理されたリソースを使用して、vRealize Automation アダプタまたはソリューション パック、および vRealize Automation サーバに接続されている vCenter Server アダプタ インスタンスにインスタンスを追加すると、vRealize Operations は vRealize Automation で管理されたリソースを使用して、vCenter Server のカスタム データセンターを自動的に追加します。
day2 チェーンを構成するには、vRealize Operations 側で次の初期構成を行う必要があります。
- vCenter Server で、[管理] -> [ソリューション] を選択し、vRealize Automation Server にエンドポイントとして構成された vCenter Server 用の VMware vSphere アダプタ インスタンスを追加します。
- vCenter Server で、[管理] -> [ソリューション] を開き、vRealize Operations および vRealize Automation 統合 day2 チェーンに表示されるサーバ用の VMware vRealize Automation アダプタ インスタンスを追加します。
vRealize Operations では、vRealize Automation で管理されたクラスタにあるカスタム データセンターのワークロードの配置と最適化を管理できます。
ただし、vRealize Operations でカスタム データセンターのタグ ポリシーを設定することはできません。([ワークロード最適化] 画面では、vRealize Automation カスタム データセンターの [ビジネスの目的] ウィンドウは使用できません)。vRealize Automation のカスタム データセンターをリバランシングする場合、vRealize Operations は適用可能なすべてのポリシーと配置の原則を、vRealize Automation と vRealize Operations の両方のシステムから使用します。vRealize Operations によって管理される vRealize Automation カスタム データセンターの作成および管理の詳細については、vRealize Automation のドキュメントを参照してください。