[ネットワーク パフォーマンス] ダッシュボードを使用して、高遅延、頻繁に発生している再転送、ドロップされた多数のパケットなど、ネットワークに関するパフォーマンスの問題を表示します。このダッシュボードは、2 つのチームの連携を強化するために、VMware 管理者とネットワーク管理者の両方向けに設計されています。
設計上の考慮事項
すべてのパフォーマンス管理ダッシュボードの一般的な設計上の考慮事項については、パフォーマンス ダッシュボードを参照してください。
このダッシュボードを使用すると、Distributed Switch から ESXi ホストおよびスイッチ内のポート グループにドリルダウンし、次に仮想マシンにドリルダウンすることができます。
ダッシュボードの使用方法
- Distributed Switch。
- Distributed Switch の表には、ドロップされたパケット数の多い順にソートされたすべてのスイッチが一覧表示されます。この表は、より適切な分析を行うために、受信トラフィックと送信トラフィックが分割されています。
- 容量よりもパフォーマンスを重視しているために、スループット カウンタは表示されません。
- Distributed Switch のテーブルからスイッチを選択します。
- 健全性チャートには、ドロップしたパケットのトレンドが時間の経過とともに表示されます。
- ポート グループのリストには常に環境内のすべてのポート グループが表示されるため、ポート グループのリストを自動的に絞り込むことはできません。
- 必要な場合は、2 つの折りたたまれたウィジェットを展開します。ネットワーク スループットとブロードキャスト パケットが表示されます。また、使用率も表示されます。これにより、ドロップされたパケットと使用率上昇の関連性有無を理解することができます。
- 選択したスイッチ内のポート グループとホスト ESXi ホスト。
- Distributed Switch のテーブルからスイッチを選択すると、それらのリストが表示されます。
- Distributed Switch と同様に、関連する数も確認できます。
- このダッシュボードはパフォーマンスにのみ重点を置いているので、使用していないネットワーク スイッチが環境内にある場合は、このリストからフィルタで除外することができます。
注意点
- vSphere ネットワークは、本質的に分散されます。各 ESXi は物理 NIC に貢献します。これは物理キャパシティを表します。分散スイッチとそのポート グループは、これらの独立したネットワーク カードにまたがっています。これにより、パフォーマンスの定義や測定が困難になります。ESXi ホストまたは物理 NIC の間でバランスがとれなくなる場合があります。これはある意味で、分散ストレージ (vSAN) に似ています。キャパシティ管理はポート グループには適用されません。その上限(物理キャパシティとも呼ばれる)が 1 分単位で異なる場合があるためです。
- データセンター内の遅延は 1 ミリ秒未満に抑える必要があります。vRealize Network Insight を使用して、水平方向のトラフィックに移行することで発生した遅延または再転送の問題を調査します。
- 適切な Management Pack を使用して、物理ネットワークを追加します。
ほとんどのパケットは、送信側と受信側のペア間でユニキャストになります。環境内で、すべての仮想マシンにブロードキャストパケットを送信し、多数のターゲットにマルチキャス トパケットを送信している仮想マシンが数多くある場合は、上位 N ウィジェットを追加して、これらのパケットを送信している仮想マシンを特定します。