生成されたアラートに関する容量メトリックを分析するには、各種のメトリックを比較するチャートを作成します。このような比較は、環境内で変化が起こった時間や、変化がデータストアに与えた影響を確認するのに役立ちます。
ネットワーク運用エンジニアは、カスタム チャートを作成します。これにより、問題をより詳細に調査し、アラートの推奨を実行することによってアラートで識別されている問題を解決できるかどうかを判断できます。
前提条件
データストアのトポロジ マップを表示して、関連するオブジェクトがアラートに関係しているかどうかを確認します。または、環境内の他の問題にデータストアが関係していることを、トリガとなったシンプトムが示しているかどうかを確認します。「影響を受けるデータストアと他のオブジェクトとの関連性の表示」を参照してください。
手順
- 左側のメニューで [トラブルシューティング] をクリックし、[アラート] をクリックします。データ グリッドでアラート名を選択し、 の順にクリックします。
[メトリック チャート] タブにはチャートは含まれていません。比較を行うには、チャートを追加する必要があります。
- 最初の推奨である「データストア ストレージに容量を追加」を分析するには、関連チャートをワークスペースに追加します。
- メトリック リストの検索テキスト ボックスに capacity と入力します。
リストに、検索語が含まれるメトリックが表示されます。
- 以下のメトリックをダブルクリックして、以下のチャートをワークスペースに追加します。
- 容量 | 使用量 (GB)
- ディスク容量 | 容量 (GB)
- 概要 | キャパシティ コンシューマ数
- これらのチャートを比較します。
たとえば、[ディスク容量 | 容量 (GB)] の増加または [サマリ | キャパシティ コンシューマ数] の増加が見られないにもかかわらず、[キャパシティ | 使用済み容量 (%)] チャートで使用済み容量が示されていることがあります。この場合、キャパシティの追加によって解決する可能性がありますが、根本原因には対処していません。
- 2 つめの推奨である「vMotion の一部の仮想マシンを別のデータストアへ」を検証するには、ワークスペースに関連するチャートを追加します。
- メトリック リストの検索テキスト ボックスに vm と入力します。
- [概要 | VM の合計数] メトリックをダブルクリックして、このメトリックをワークスペースに追加します。
- 4 つのチャートを比較します。
たとえば、[サマリ | 仮想マシンの総数] チャートで、データストアに悪影響を与えるほど仮想マシン数は増加しなかったことが示されることがあります。この結果から、仮想マシンの一部を移動するのが最適なソリューションであると判断することも考えられますが、根本原因には対処していません。
- 3 つめの推奨である「仮想マシンの未使用のスナップショットの削除」を分析するには、関連するチャートをワークスペースに追加します。
- メトリック リストの検索テキスト ボックスに snapshot と入力します。
- 以下のメトリックをダブルクリックして、チャートをワークスペースに追加します。
- ディスク容量 | スナップショット領域 (GB)
- 解放可能なディスク容量 |スナップショット領域 | 無駄な値 (GB)
- これらのチャートを比較します。
たとえば、[ディスク容量 | スナップショット領域 (GB)] の量が増加しているとします。同時に、[節約可能なディスク容量 |スナップショット領域 | 無駄な値 (GB)] で、容量を再利用できる領域が示されています。この場合、未使用スナップショットを削除すれば、データストアのディスク容量の問題によい影響を与え、アラートが解決されます。
- このデータストアが、監視を続けなければならない、問題のあるデータストアである場合は、ダッシュボードを作成します。
- ワークスペース ツールバーにある [ダッシュボードの作成] ボタンをクリックします。
- ダッシュボードの名前を入力し、[OK] をクリックします。
この例では、
Datastore disk space のような名前を使用します。
使用可能なダッシュボードに、このダッシュボードが追加されます。
結果
メトリック チャートを比較して、推奨が有効かどうか、およびどの推奨を最初に実行するかを判断しました。この例では、「仮想マシンの使用されていないスナップショットの削除」という推奨がアラートを解決する可能性が最も高いようです。
次のタスク
このアラートの推奨を実行します。「データストアに対する推奨事項の実施によるアラートの解決」を参照してください。