vRealize Operations を構成するクラスタ ノードを作成する場合、ノード間通信および正常な動作のために、ネットワーク環境で関連するセットアップを行うことが重要です。

ネットワーク要件

重要: vRealize Operations の分析クラスタ ノード間では、互いに頻繁な通信が必要です。通常は、基礎である vSphere アーキテクチャによって、その通信に影響する一部の vSphere アクションの条件が作成されています。その例として、vMotion、Storage vMotion、HA イベント、および DRS イベントなどがありますが、それらに限定されません。
  • プライマリ ノードとレプリカ ノードでは、固定 IP アドレスを使用するか、または固定 IP アドレスと共に完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定する必要があります。

    データ ノードとリモート コレクタ ノードでは、DHCP (Dynamic Host Control Protocol) を使用できます。

  • リモート コレクタ ノードを含むすべてのノードに対して、逆引き DNS で FDQN(ノードの現在のホスト名)を取得できます。

    OVF によってデプロイされたノードでは、デフォルトで、取得された FQDN がホスト名に設定されます。

  • リモート コレクタを含むすべてのノードでは、 IP アドレスまたは FQDN で双方向にルーティング可能である必要があります。
  • IP アドレスまたは FQDN による双方向の通信を妨げる、NAT(ネットワーク アドレス変換)、ロード バランサ、ファイアウォール、またはプロキシを使用して分析クラスタ ノードを分離することのないようにしてください。
  • 分析クラスタ ノードは同じホスト名を持つことはできません。
  • 分析クラスタ ノードは、同じデータセンター内に配置し、同じローカル エリア ネットワーク (LAN) に接続する必要があります。
  • 分析クラスタ ノードは、同じ レイヤー 2 ネットワーク上およびサブネット上に配置します。

    延伸されたレイヤー 2 ネットワークおよびルーティングされたレイヤー 3 ネットワークはサポートされていません。

  • ネットワーク パーティションやネットワーク パフォーマンスの低下が発生する可能性があるため、レイヤー 2 ネットワークをサイト間で延長しないでください。
  • 継続的な可用性を有効にする場合、分析クラスタ ノードをフォルト ドメインに分割し、vSphere クラスタ間で拡張します。
  • 分析クラスタ ノード間のパケットのラウンド トリップ時間は 5 ミリ秒以下である必要があります。
  • 分析クラスタ ノード間のネットワーク バンド幅は 1 Gbps 以上である必要があります。
  • 分析クラスタ ノードは、ワイド エリア ネットワーク (WAN) を介して分散させないでください。

    WAN、リモートまたは別のデータセンター、または地理的に異なる場所からデータを収集するにはリモート コレクタを使用します。

  • リモート コレクタでは、ルーティングされたネットワークを介した接続はサポートされていますが、NAT を介した接続はサポートされていません。
  • いずれのクラスタ ノードもホスト名にアンダースコアを含めないでください。
  • 短い FQDN 名または長い FQDN 名を使用する場合、クラウド プロキシは vRealize Operations ノードに適した DNS 解決を行う必要があります。これは、オンプレミスのクラウド プロキシに適用されます。