vRealize Orchestrator API では、vRealize Orchestrator サーバ ホストのオペレーティング システムでコマンドを実行するための Command というスクリプト クラスが提供されています。サーバ ホストに対する不正アクセスを防ぐため、デフォルトで、vRealize Orchestrator アプリケーションには Command クラスを実行するための権限が設定されていません。ホストのオペレーティング システム上でコマンドを実行するための権限が vRealize Orchestrator アプリケーションに必要な場合は、Command スクリプト クラスを有効にします。

Command クラスを使用する権限を付与するには、vRealize Orchestrator 構成のシステム プロパティを設定します。

手順

  1. コントロール センターに root としてログインします。
  2. [システム プロパティ] をクリックします。
  3. [新規] をクリックします。
  4. [キー] テキスト ボックスに com.vmware.js.allow-local-process と入力します。
  5. [値] テキスト ボックスに true と入力します。
  6. [説明] テキスト ボックスにシステム プロパティの説明を入力します。
  7. [追加] をクリックします。
  8. ポップアップ メニューから [変更を保存] をクリックします。
    正常に保存されたことを示すメッセージが表示されます。
  9. vRealize Orchestrator サーバが再起動するまで待ちます。

結果

vRealize Orchestrator サーバ ホストのオペレーティング システムでローカル コマンドを実行する権限が vRealize Orchestrator アプリケーションに付与されました。

注: com.vmware.js.allow-local-process システム プロパティを true に設定すると、 Command スクリプト クラスでファイル システムのすべての場所での書き込みが許可されます。このプロパティは、 js-io-rights.conf ファイルで Command スクリプト クラスにのみ設定しているファイル システム アクセス権限より優先されます。 Command を除くすべてのスクリプト クラスでは、 js-io-rights.conf ファイルで設定しているファイル システム アクセス権限は引き続き適用されます。