デフォルトでは、vRealize Orchestrator の JavaScript からアクセスできる Java クラスのセットは制限されています。JavaScript からさまざまな Java クラスにアクセスするには、vRealize Orchestrator システム プロパティを設定する必要があります。

JavaScript エンジンに Java 仮想マシン(JVM)へのフル アクセスを許可すると、セキュリティ上の問題が発生することがあります。不正な形式のスクリプトや悪意のあるスクリプトが、vRealize Orchestrator サーバを実行するユーザーがアクセスできるすべてのシステム コンポーネントへのアクセス権を取得する可能性があります。そのため、デフォルトでは、vRealize Orchestrator JavaScript エンジンは java.util.* パッケージ内のクラスにのみアクセスできます。

JavaScript が java.util.* パッケージの外部にあるクラスにアクセスする必要がある場合は、JavaScript からアクセスできるようにする Java パッケージのリストを構成ファイル内に記載できます。その後、このファイルを指すように com.vmware.scripting.rhino-class-shutter-file システム プロパティを設定します。

手順

  1. JavaScript からアクセスできるようにする Java パッケージのリストを格納するためのテキスト構成ファイルを作成します。
    たとえば、JavaScript から java.net パッケージ内のすべてのクラスと java.lang.Object クラスにアクセスできるようにするには、このファイルに次の内容を追加します。
    java.net.*
    java.lang.Object
  2. 構成ファイルの名前を入力します。
  3. 構成ファイルを /data/vco/usr/lib/vco のサブディレクトリに保存します。
    注: 構成ファイルは他のディレクトリに保存することはできません。
  4. コントロール センターに root としてログインします。
  5. [システム プロパティ] をクリックします。
  6. [新規] をクリックします。
  7. [キー] テキスト ボックスに com.vmware.scripting.rhino-class-shutter-file と入力します。
  8. [値] テキスト ボックスに、vco/usr/lib/vco/your_configuration_file_subdirectory と入力します。
  9. [説明] テキスト ボックスにシステム プロパティの説明を入力します。
  10. [追加] をクリックします。
  11. ポップアップ メニューから [変更を保存] をクリックします。
    正常に保存されたことを示すメッセージが表示されます。
  12. vRealize Orchestrator サーバが再起動するまで待ちます。

結果

JavaScript エンジンが指定された Java クラスにアクセスできるようになりました。