vRealize Orchestrator には、グローバル ユーザー ロールの特定の責任に基づいたさまざまなツールおよびインターフェイスがあります。vRealize Orchestrator には、管理者グループに属してすべての権利を持つユーザー(管理者)、開発者(ワークフロー デザイナ)、トラブルシューティング ユーザー(閲覧者)、および限定的なアクセス権を持つユーザーがいます。

vRealize Orchestrator のユーザー ロールは、vRealize Orchestrator Client[ロールの管理] メニューで管理します。vRealize Orchestrator Client でのユーザー ロールの構成の詳細については、VMware vRealize Orchestrator クライアントの使用ガイドの vRealize Orchestrator Client でのロールの割り当てを参照してください。

注: vRealize Automation で、または vRealize Automation ライセンスを使用して認証された vRealize Orchestrator 環境では、ユーザー ロールに vRealize Automation プラットフォームの ID およびアクセス管理サービスが割り当てられています。『 VMware vRealize Orchestrator クライアントの使用』の「 vRealize Automation での vRealize Orchestrator クライアントのロールの設定」を参照してください。
ユーザー ロール 説明
管理者 このユーザーには、特定のグループによって作成されたコンテンツを含む、vRealize Orchestrator プラットフォームのすべての機能およびコンテンツへのフル アクセス権があります。管理者ユーザーの主な責任は次のとおりです。
  • vRealize Orchestrator のインストールと構成。
  • vRealize Orchestrator Client にユーザーを追加し、ロールを割り当て、グループを作成および削除する。『VMware vRealize Orchestrator クライアントの使用』ガイドの「vRealize Orchestrator クライアントでのグループの作成」を参照してください。
  • vRealize Orchestrator 環境の開発者用に Git リポジトリとの統合を作成する。『VMware vRealize Orchestrator クライアントの使用』の「Git リポジトリとの接続の設定」を参照してください。
  • ワークフローの検証やワークフロー スクリプトのデバッグなどの機能を使用して vRealize Orchestrator 環境をトラブルシューティングする。
閲覧者 このユーザーには、すべてのグループおよびグループ コンテンツを含む、vRealize Orchestrator Client に対する読み取り専用アクセス権があります。このユーザーは、コンテンツを表示できますが、作成、編集、実行することはできません。また、ワークフローの実行、ワークフローの実行ログ、またはパッケージをエクスポートすることもできません。閲覧者がグループ権限によって制限されることはありません。
注: 閲覧者ロールは、 vRealize Automation で認証された vRealize Orchestrator のインスタンスに対してのみサポートされます。デフォルトでは、このロールは vRealize Automation ロールにマッピングされていないため、明示的にユーザーに割り当てる必要があります。
ワークフロー デザイナ このユーザーは、オブジェクトを作成および編集することによって vRealize Orchestrator プラットフォームの機能を拡張します。ワークフロー デザイナは、vRealize Orchestrator Client の管理およびトラブルシューティング機能にはアクセスできません。ワークフロー デザイナの主な責任は次のとおりです。
  • ワークフロー、アクション、ポリシー、構成要素などの vRealize Orchestrator オブジェクトを作成、編集、実行、削除する。
  • ワークフローの実行をスケジュール設定する。『VMware vRealize Orchestrator クライアントの使用』ガイドの「vRealize Orchestrator クライアントでのワークフローのスケジューリング」を参照してください。
  • ワークフロー デザイナによって作成されたコンテンツを、割り当てられているグループに追加する。
  • vRealize Orchestrator コンテンツ インベントリへのローカルの変更を接続された Git リポジトリにプッシュする。『VMware vRealize Orchestrator クライアントの使用』の「Git リポジトリへの変更のプッシュ」を参照してください。
制限された権限を持つユーザー ロールが割り当てられていないユーザーも vRealize Orchestrator Client にログインできますが、クライアント機能およびコンテンツへのアクセスは制限されます。グループに割り当てられたユーザーは、そのグループに含まれているコンテンツを表示および実行できます。