HTTP-REST プラグインを使用すると、vRealize Orchestrator と REST ホスト間の通信を確立することで、REST Web サービスを管理できます。構成ワークフローを実行して REST サービスとその操作をインベントリ オブジェクトとして定義し、定義したオブジェクトに対して REST 操作を実行できます。
このプラグインには REST ホストの管理と REST 操作の呼び出しに関連する標準ワークフローのセットが含まれています。カスタム ワークフローを生成して REST 環境のタスクを自動化することもできます。
一時的な REST ホストと永続的な REST ホスト
HTTP-REST プラグインは、REST エンドポイントへの要求の実行に使用できる 2 種類の REST ホスト、すなわち一時的なホストと永続的なホストをサポートします。
永続的なホスト | 一時的なホスト |
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vRealize Orchestrator データベースに格納されます。 | vRealize Orchestrator データベースには保存されません。 一時的なホストは、スクリプトの実行中にメモリに常駐する仮想オブジェクトです。 |
vRealize Orchestrator インベントリに格納されます。 永続的なホストは、RESTHost タイプのフォーム ドロップダウン メニューに表示することもできます。 |
vRealize Orchestrator インベントリには保存されません。 |
再起動、フェイルオーバー、およびアップグレード後に使用できます。 ワークフロー トークンが中断されると、ワークフロー アイテムが永続的な REST ホストを入力として使用する場合は、中断したところから続行できます。 ワークフロー アイテムの入力/出力として永続的なホストを使用します。これらは、スクリプトの開始時に作成し、不要になった場合は削除できます。 |
再起動およびフェイルオーバー後は使用できません。 ワークフローが中断されると、一時的な REST ホストを含むワークフロー アイテム入力をリストアできません。 他の目的では使用しないサーバに対して隔離された要求を実行する場合は、スクリプトに一時的なホストを使用します。 |
リソース要素としてエクスポートおよびインポートできます。 | 完全にスクリプトから作成および管理されるため、さまざまな vRealize Orchestrator インスタンス間で転送できます。 永続的なホストを移行する必要がない複数の環境で作業する場合は、一時的なホストを使用します。 |
各永続的なホストには、エンドポイントへの要求を管理するための専用の HTTP クライアントがあります。 | ホストは同じ HTTP クライアント インスタンスを再利用します。 |
永続的なホストと一時的なホストで並列要求がサポートされます。
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一時的なホストを作成する場合は、次の点を考慮してください。
- ワークフロー アイテム間で入力/出力として渡される一時的なホストが、一部のケースで動作しない場合があります。一時的なホストは、たとえば、非同期ワークフローが開始されたときに動作しないワークフロー キャッシュに依存します。ネストされたワークフローも失敗することがあります。
- GET および HEAD 要求のみが自動的にリダイレクトされます。URL リダイレクトでは、
default
の戦略が使用されます。 - ホスト名の検証はサポートされていません。
- クライアント証明書の認証はサポートされていません。
セキュリティの強化
機密情報は、対応する HTTP-REST プラグイン オブジェクト内にあると見なされ、これらのオブジェクトが関係するシナリオでのみ使用されます。そのため、機密情報へのアクセスに使用される可能性のある特定のスクリプト プロパティとメソッドは削除されました。代わりに、vRealize Orchestrator 構成要素または外部パスワード コンテナに機密情報を格納できます。