短い目標復旧時点(RPO)で、リカバリ サイト上の複数のホストからアクセス可能な 1 つの仮想マシン ファイル ストア(VMFS)データベースに多数の仮想マシンをレプリケートすると、パフォーマンスが遅くなる可能性があります。
問題
この問題は、ESXi Server 5.0をリカバリ サイト上で実行している場合に発生します。RPO ターゲットが失われる結果になることがあります。
RPO ターゲットが長くなると、1 つの共有 VMFS データストアに正常にレプリケートできる仮想マシンの数が増加します。
リカバリ サイト上の 1 つの VMFS ボリュームにレプリケートするべき仮想マシンの数を算出するときは、ガイドラインに従って行います。
- すべての仮想マシンの RPO が15 分の場合、同一の VMFS データストアに 50 ~ 100 の仮想マシンをレプリケートするとパフォーマンスに影響が及びます。
- すべての仮想マシンの RPO が30 分の場合、同一の VMFS データストアに 100 ~ 200 の仮想マシンをレプリケートするとパフォーマンスに影響が及びます。
1 つの保護グループ内に複数の RPO ターゲットが混在している場合、1 つの VMFS ボリュームにレプリケート可能な仮想マシンの数の算出時に、RPO ターゲットの調和平均を算出します。たとえば、20 分の RPO の仮想マシンが 100、600 分の RPO の仮想マシンが 50 ある場合、この RPO の調和平均は次のように計算します。
150/(100/20 + 50/600) = ~30
この例では、それぞれ約 30 分の RPO を持つ 150 の仮想マシンでのセットアップに似た構成になります。この場合、これらの 150 の仮想マシンを 1 つの VMFS ボリュームにレプリケートすると、パフォーマンスに影響が及びます。
原因
この問題は、複数のホストで共有されている VMFS データストアのみに影響します。1 つのホストに対してローカルであるデータストアや、その他のデータストアのタイプ(NFS など)では発生しません。この問題は、ESXi Server 5.0 を実行しているインストール項目にのみ影響します。
vSphere Replication サーバーの数は無関係です。これらの制限は、1 つの VMFS データストアにレプリケート可能な仮想マシンの数に適用されます。
解決方法
- リカバリ サイトの ESXi Server をバージョン 5.1 以降にアップグレードします。
- ESXi Server をバージョン 5.1 以降にアップグレードできない場合、レプリケートされた仮想マシンを再配分するか、それらの RPO を調整します。
- 1 つの VMFS ボリュームにレプリケートする RPO が短い仮想マシンの数を、より多数の小さいデータストアを使用するといった方法によって減らします。
- より長い調和平均 RPO を得るために、1 つの VMFS ボリュームにレプリケートしている仮想マシンの RPO を増やします。