ダウンロード可能な ISO イメージを使用して、vSphere Replication アプライアンスと vSphere Replication サーバをアップグレードします。
前提条件
- vSphere のダウンロード ページから
VMware-vSphere_Replication-8.2.x.x-build_number.iso
イメージをダウンロードします。ISO イメージ ファイルを vSphere Replication が使用している vCenter Server インスタンスからアクセスできるデータストアへコピーします。
- 実行中の vSphere Replication のバージョンから vSphere Replication 8.2 に直接アップグレードできない場合は、vSphere Replication インスタンスをサポートされているバージョンにアップグレードします。たとえば、vSphere Replication 6.1.2 をバージョン 8.2 にアップグレードするには、まず 6.1.2 を 6.5.1 にアップデートしてから 6.5.1 を 8.2 にアップグレードする必要があります。vSphere Replication のソリューション アップグレード パスについては、http://www.vmware.com/resources/compatibility/sim/interop_matrix.php の相互運用性マトリックスを参照してください。
- 新しい vSphere Replication アプライアンスと古い vSphere Replication アプライアンス間に DNS および IP アドレスの接続があることを確認します。
- 新しい vSphere Replication アプライアンスと vCenter Server 間に DNS および IP アドレスの接続があることを確認します。
- 新しい vNIC 設定が既存の vSphere Replication アプライアンス上の設定と同じであることを確認します。
- vSphere Replication アプライアンスが、古いアプライアンスをホストする ESXi のポート 443 にアクセスできることを確認します。
- vSphere Replication アプライアンスに OVF 環境またはコンテキストがあることを確認します。ナレッジベースの記事Checking and Restoring the OVF Context of the vSphere Replication Appliance (KB2106709) を参照してください。
手順
- vSphere Replication をアップグレードするサイトで vSphere Web Client にログインします。
HTML5 ベースの
vSphere Client を使用して OVF 仮想アプライアンスをデプロイする場合、vSphere 6.7 Update 1 よりも前のバージョンの vSphere ではデプロイは成功しますが、
vSphere Replication が起動に失敗します。
- ホーム ページで、[ホストおよびクラスタ] をクリックします。
- データセンター、ホスト、クラスタのいずれかを右クリックして、[OVF テンプレートのデプロイ] を選択します。
注:
vSphere Replication アプライアンスの前に追加の
vSphere Replication サーバを展開する必要があります。
- vSphere Replication サーバを展開する OVF ファイルの場所を指定し、[次へ] をクリックします。
- [URL] を選択し、URL を指定して、オンラインの URL からアプライアンスをデプロイします。
- vSphere Replication ISO イメージをダウンロードして導入環境のシステムにマウントした場合、 の順に選択して ISO イメージ内の \bin ディレクトリに移動し、vSphere_Replication_OVF10.ovf、vSphere_Replication-system.vmdk、および vSphere_Replication-support.vmdk ファイルを選択します。
- 名前を受け入れ、仮想アプライアンスのターゲット フォルダまたはデータセンターを選択または検索して、[次へ] をクリックします。
仮想アプライアンスの新しい名前を入力できます。名前は、各
vCenter Server 仮想マシンのフォルダ内で一意にする必要があります。
- デプロイされたテンプレートを実行するクラスタ、ホスト、またはリソース プールを選択して、[次へ] をクリックします。
- 仮想アプライアンスの詳細を確認し、[次へ] をクリックします。
- エンド ユーザー使用許諾契約書 (EULA) に同意し、[次へ] をクリックします。
- 仮想アプライアンスの vCPU の数を選択して、[次へ] をクリックします。
注: 選択した vCPU の数が多いほど、
vSphere Replication アプライアンスのパフォーマンスは高くなりますが、NUMA ノードあたりのコア数が 4 以下の ESXi ホスト システムでは、レプリケーションの実行速度が低下する可能性があります。環境内のホストがそのようなホストに該当するかどうか不明な場合は、vCPU の数として 2 を選択してください。
- 仮想アプライアンス用のターゲット データストアおよびディスク フォーマットを選択し、[次へ] をクリックします。
- 使用可能なネットワークのリストからネットワークを選択し、IP プロトコルと IP 割り当てを設定して、[次へ] をクリックします。
vSphere Replication は、DHCP と固定 IP アドレスの両方をサポートします。ネットワーク設定は、インストール後、仮想アプライアンス管理インターフェイス (VAMI) を使用して変更することもできます。
- [テンプレートのカスタマイズ] ページで、1 つ以上の NTP サーバのホスト名または IP アドレスを入力します。
- カスタマイズされたテンプレートのルート アカウントのパスワードを設定し、[次へ] をクリックします。
- vCenter Extension vService へのバインドを確認し、[次へ] をクリックします。
- 設定内容を確認して、[終了] をクリックします。
vSphere Replication アプライアンスがデプロイされます。
- vSphere Replication 仮想マシンをパワーオンします。
- 新しく展開された vSphere Replication アプライアンスのコンソールを開きます。
- [アップグレード] を選択します。
オプション |
説明 |
続行 |
新しい vSphere Replication アプライアンスの展開を続行します。展開が成功した後、VAMI から vCenter Server に vSphere Replication アプライアンスを登録する必要があります。その結果、既存のレプリケーションは使用できなくなります。新しいレプリケーションを作成する必要があります。 |
シャットダウン |
アップグレードを続行したくない場合にはマシンをシャットダウンします。 |
アップグレード |
vSphere Replication アプライアンスのアップグレードを続行します。アップグレード プロセスでは、vSphere Replication アアプライアンスの既存の構成が新しい vSphere Replication アプライアンスに移行されます。アップグレードが成功すると、すべてのレプリケーションが引き続き動作します。 |
- アップグレードする vSphere Replication アプライアンスの root パスワードを入力します。
- アップグレード プロセスを続行することを確認します。
- vCenter Single Sign-On に対する管理者権限を持つユーザーの認証情報を入力します。
初期の状態では administrator@vsphere.local のユーザーだけにこの権限があります。
- Webブラウザで、仮想アプライアンス管理インターフェイス (VAMI) にログインします。
VAMI の URL は https://
vr_appliance_address:5480 です。
- 新しい SSL 証明書を生成およびインストールします。
次のタスク
- インフラストラクチャで複数の vSphere Replication サーバを使用している場合、保護サイトとリカバリ サイトのすべての vSphere Replication サーバ インスタンスをバージョン 8.2 にアップグレードする必要があります。
- 古い vSphere Replication サーバの仮想マシンを削除します。
重要: アップグレードした
vSphere Replication アプライアンスが組み込みデータベースを使用している場合は、追加構成を適用して、最大で 2,000 個のレプリケーションをサポートできるようにする必要があります。
http://kb.vmware.com/kb/2102463 を参照してください。
vSphere Replication アプライアンスが外部データベースを使用するように構成されている場合、追加構成は不要です。