デフォルトでは、複合型 vSphere Replication アプライアンスには 1 つの仮想マシン ネットワーク アダプタがあります。2 番目のアダプタをアプライアンスに追加し、受信レプリケーション トラフィックのみに 2 番目のアダプタを使用するように vSphere Replication を構成することができます。
vSphere Replication 管理トラフィックに使用される IP アドレスは localhost 127.0.0.1 です。デフォルトの仮想マシン ネットワーク アダプタは、レプリケーション トラフィックで
vSphere Replication サーバによって使用され、アドオン レプリケーション サーバの管理でも使用されます。次の手順を使用して、受信レプリケーション トラフィックのみに使用する 2 番目のアダプタを
vSphere Replication アプライアンスに追加します。
注:
VRMS Appliance Management Interface を介した IP 構成では、
vSphere Replication アプライアンスのデフォルト ゲートウェイは 1 つのみサポートされます。追加の NIC でスタティック ルートを構成するには、
追加の仮想マシン ネットワーク アダプタでのスタティック ルートの構成を参照してください。
前提条件
- vSphere Replication 仮想アプライアンスがデプロイされ、vCenter Server に登録されていることを確認します。
- 仮想マシン ネットワーク アダプタの IP アドレスをメモします。
手順
- vSphere Replication アプライアンスをパワーオフし、[仮想マシン ハードウェア] 設定を編集して新しい仮想マシン NIC を追加します。
- 仮想マシンを右クリックして [設定を編集する] を選択します。
- [仮想ハードウェア] タブの [新しいデバイス] ドロップダウン メニューから、[ネットワーク アダプタ] をクリックします。
右のデバイス リストに新しいネットワーク アダプタが表示されます。
- 新しいネットワーク アダプタのプロパティを展開して [パワーオン時に接続] が選択されていることを確認します。
固定 MAC アドレスを割り当てることも、テキストボックスを空欄のままにして MAC アドレスを自動的に取得することもできます。
- [OK] をクリックして、[設定の編集] ダイアログ ボックスを閉じます。
- vSphere Replication アプライアンスをパワーオンします。
- vSphere Replication アプライアンスの [サマリ] タブで、新しいネットワーク アダプタの IP アドレスをメモします。
[すべてを表示 XX IP アドレス] をクリックすると新しい NIC の IP アドレスを確認することができます。
- (オプション)新しい NIC でスタティック ルートを構成する必要がある場合は、追加の仮想マシン ネットワーク アダプタでのスタティック ルートの構成を参照してください。
- サポートされているブラウザを使用して、VRMS Appliance Management Interface にログインします。
VRMS Appliance Management Interface の URL は https://
vr-appliance-address:5480 です。
注:
vSphere Replication をパワーオンすると、
VRMS Appliance Management Interface アドレスが新しいネットワーク アダプタの IP アドレスに変更されることがあります。
- [ネットワーク] をクリックして、追加の NIC が IPv4 または IPv6 として適切に構成されていることを確認します。
- vSphere Replication アプライアンスを再起動して、VRMS Appliance Management Interface の NIC ステータスを実行中に変更します。
これで、新しい NIC が新しい IP アドレスを取得して予約できるようになります。
- [サマリ] をクリックし、[変更] をクリックします。
- [受信ストレージ トラフィックの IP アドレス] テキストボックスで、追加した新しいネットワーク アダプタの IP アドレスを入力し、[保存] をクリックします。
結果
vSphere Replication アプライアンスは受信レプリケーション トラフィック用にのみ割り当てた IP アドレスを使用します。