vSphere Replication の操作は特定のサービス、ポート、外部インターフェイスに依存しています。

vSphere Replication サービス

vSphere Replication の操作は vSphere Replication 仮想アプライアンスで実行されているさまざまなサービスに依存しています。

表 1. vSphere Replication サービス
サービス名 起動タイプ 説明
HMS vSphere Replication アプライアンスで自動。vSphere Replication アドオン アプライアンスで無効。 vSphere Replication 管理サービス
hbrsrv 自動 vSphere Replication サービス
sshd デフォルトで無効。 SSH サービス
ntpd 自動 NTP (Network Time Protocol) によってインターネット タイム サーバと同期するタイム サービス。
注: vSphere Replication 仮想アプライアンスをインストールまたはアップグレードした後、アプライアンスをタイム サーバと同期する必要があります。
vaos 自動 ネットワーク設定、ホスト名の設定、ssh キーの作成、EULA の同意、起動スクリプトの実行、VRMS Appliance Management Interface の初期化を開始するゲスト OS の初期化。

通信ポート

vSphere Replication は、さまざまな通信ポートおよびプロトコルを使用します。

vSphere Replication アプライアンスでは、特定のポートが開いている必要があります。
注: vSphere Replication サーバは、NFC トラフィックでターゲット ESXi ホストにアクセスする必要があります。
表 2. vSphere Replication アプライアンスが使用するポート
ソース ターゲット ポート プロトコル 説明
vSphere Replication アプライアンス ロケール vCenter Server 80 TCP ロケール vCenter Server プロキシ システムに送信されるすべての管理トラフィック。vSphere Replication は vCenter Server サービスに接続する SSL トンネルを開きます。
vSphere Replication アプライアンス リモート ルックアップ サービス 443 TCP リモート ルック アップ サービスに対するすべての呼び出し。
Site Recovery HTML 5 ユーザー インターフェイス vSphere Replication アプライアンス 443 HTTPS vSphere Replication アプライアンスから Site Recovery HTML 5 ユーザー インターフェイスを開く場合のデフォルト ポート。
Site Recovery HTML 5 ユーザー インターフェイス ローカルおよびリモートの vCenter Server、または登録済みの vSphere Replication を使用する、拡張リンク モードのすべての vCenter Server インスタンス。 443 HTTPS vSphere Replication アプライアンスから Site Recovery HTML 5 ユーザー インターフェイスを開く場合のデフォルト ポート。
Site Recovery HTML 5 ユーザー インターフェイス ローカルおよびリモートの Platform Services Controller インスタンス、または登録済みの vSphere Replication を使用する、拡張リンク モードのすべての Platform Services Controller インスタンス。 443 HTTPS vSphere Replication アプライアンスから Site Recovery HTML 5 ユーザー インターフェイスを開く場合のデフォルト ポート。
Site Recovery HTML 5 ユーザー インターフェイス リモートの Site Recovery Manager アプライアンス 443 TCP vSphere Replication アプライアンスから Site Recovery HTML 5 ユーザー インターフェイスにアクセスする場合は、TCP ポート 443 が開いている必要があります。
vSphere Replication アプライアンスの vSphere Replication サーバ ESXi ホスト(イントラサイト) 80 HTTP 最初のレプリケーションがスタートする前に接続を確立するために使用されます。
vSphere Replication アプライアンス ローカルおよびリモートの vCenter Server 443 TCP vSphere Replication アプライアンスへのすべての管理トラフィック。
vSphere Replication アプライアンスの vSphere Replication サーバ ターゲット サイトの ESXi ホスト(イントラ サイトのみ) 902 TCP と UDP 同じサイトの vSphere Replication サーバと ESXi ホスト間のトラフィック。具体的には、ターゲット ESXi サーバへの NFC サービスのトラフィックです。
ブラウザ vSphere Replication アプライアンス 5480 HTTPS VRMS Appliance Management Interface をクリックします。
vSphere Replication アプライアンス vSphere Replication アプライアンス 8043 SOAP ソース サイトとターゲット サイトの vSphere Replication 管理サーバからのサイト間通信。
vCenter Server vSphere Replication アプライアンス 8043 SOAP SDRS に使用されるイントラサイト通信。
vSphere Replication アプライアンス vSphere Replication サーバ 8123 SOAP 環境内の追加の vSphere Replication サーバに対する、vSphere Replication Management Server からのイントラサイト管理トラフィック。
ソース サイトの ESXi ホスト ターゲット サイトの vSphere Replication サーバ 31031 TCP ネットワークの暗号化を行わないレプリケーション トラフィック向けの、ソース サイトの ESXi ホストから vSphere Replication アプライアンスまたはターゲット サイトの vSphere Replication サーバへの最初の発信レプリケーション トラフィック。
ソース サイトの ESXi ホスト ターゲット サイトの vSphere Replication サーバ 32032 TCP ネットワークの暗号化を行うレプリケーション トラフィック向けの、ソース サイトの ESXi ホストから vSphere Replication アプライアンスまたはターゲット サイトの vSphere Replication サーバへの最初の発信レプリケーション トラフィック。

追加で vSphere Replication サーバをデプロイする場合、これらのサーバの vSphere Replication が必要とするポートを開く必要があります。

表 3. vSphere Replication サーバが使用するポート
ソース ターゲット ポート プロトコル 説明
vSphere Replication サーバ ターゲット サイトの ESXi ホスト(イントラ サイトのみ) 902 TCP と UDP 同じサイトの vSphere Replication サーバと ESXi ホスト間のトラフィック。具体的には、ターゲット ESXi サーバへの NFC サービスのトラフィックです。
ブラウザ vSphere Replication サーバ 5480 HTTPS VRMS Appliance Management Interface をクリックします。
vSphere Replication Management server vSphere Replication サーバ 8123 SOAP vSphere Replication 管理サーバから vSphere Replication サーバへのイントラサイト管理トラフィック。
ソース サイトの ESXi ホスト ターゲット サイトの vSphere Replication サーバ 31031 TCP ネットワークの暗号化を行わないレプリケーション トラフィック向けの、ソース サイトの ESXi ホストからターゲット サイトの vSphere Replication サーバへの最初の発信レプリケーション トラフィック。
ソース サイトの ESXi ホスト ターゲット サイトの vSphere Replication サーバ 32032 TCP ネットワークの暗号化を行うレプリケーション トラフィック向けの、ソース サイトの ESXi ホストからターゲット サイトの vSphere Replication サーバへの最初の発信レプリケーション トラフィック。

オープン ソースとサードパーティ コンポーネント

オープン ソース ライセンスの全文、すべてのオープン ソースおよびサードパーティ コンポーネントのリスト、および vSphere Replication で使用されるオープン ソース コードについては、http://www.vmware.com/download/open_source.htmlに進み、「VMware vSphere オープン ソース」リンクにある「VMware vSphere Replication のオープン ソースとライセンス」セクションを参照してください。特定のオープン ソース ライセンスでソフトウェア ライブラリを構築および置き換える必要がある場合、vSphere Replication Open Source Disclosure Package (ODP) にはその手順を記載したテキスト ファイルが含まれています。