vSphere Replication を正常にデプロイするには、必要な一連のタスクを実行します。
vSphere Replication では、ESXi のレプリケーション テクノロジーと仮想アプライアンスを使用して、レプリケート元サイトとレプリケート先サイト間で仮想マシンをレプリケートします。
vSphere Replication アプライアンスは、対応する vCenter Server インスタンスに拡張機能として登録されます。たとえば、レプリケート元サイトの vSphere Replication アプライアンスは、レプリケート元サイトの vCenter Server インスタンスに登録されます。vCenter Server あたり 1 つの vSphere Replication アプライアンスのみが許可されます。
vSphere Replication アプライアンスには、レプリケーション プロセスを管理する vSphere Replication サーバが組み込まれています。現在の環境におけるロード バランシングのニーズを満たすには、各サイトで追加の vSphere Replication サーバをデプロイすることが必要な場合があります。デプロイする追加の vSphere Replication サーバは、それ自体が仮想アプライアンスです。追加の vSphere Replication サーバを対応するサイトの vSphere Replication アプライアンスに登録する必要があります。
vSphere Replication アプライアンスは、vCenter Server インベントリのすべての ESXi ホストに暗号化エージェント VIB を自動的にインストールします。暗号化エージェントは、これらの ESXi ホストで実行されている仮想マシンの発信レプリケーション データを暗号化するために使用されます。
vSphere Replication を使用すると、vCenter Server インベントリ内のすべてのホストが自動的に登録されます。特定のクラスタまたはデータセンターのホストを vSphere Replication の登録から除外する場合は、com.vmware.vr.disallowedHost タグでホストにタグ付けできます。これは、ターゲット サイトの受信レプリケーションに有効です。タグ付きのホストは送信レプリケーションに引き続き使用され、許可されていないホスト上の仮想マシンをレプリケートできます。
vSphere Replication アプライアンスでは、仮想アプライアンス管理インターフェイス(VRMS Appliance Management Interface)が用意されています。VRMS Appliance Management Interface を使用して、初期構成を実行し、vSphere Replication データベース、ネットワーク設定、パブリック キー証明書、アプライアンスのパスワードを再構成することができます。