vSphere Replication は OVF 仮想アプライアンスとして配布されます。vSphere Replication を正常にデプロイするには、一連の手順を実行します。

標準の vSphere OVF デプロイ ウィザードを使用して、vSphere Replication アプライアンスをデプロイします。

注: vSphere Replication は IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスを使用してデプロイできます。IPv4 アドレスと IPv6 アドレスを持つ 1 つのアプライアンスなど、IP アドレスの混在はサポートされていません。拡張機能として登録するために、 vSphere ReplicationvCenter ServerVirtualCenter.FQDN プロパティを参照します。 vSphere Replication に IPv6 アドレスを使用する場合、 VirtualCenter.FQDN プロパティを IPv6 アドレスまたはリテラル アドレスに解決可能な完全修飾ドメイン名に設定する必要があります。IPv6 アドレスを使用する場合、 vSphere Replication は、 vCenter ServerESXi ホストなど、環境内のすべてのコンポーネントに IPv6 アドレスを使用してアクセスできる必要があります。

既存の vSphere Replication アプライアンスのコピーまたは移行はサポートされていません。新しいデプロイを実行する必要があります。

前提条件

  • vSphere Replication ISO イメージをダウンロードし、導入環境のシステムにマウントします。

手順

  1. ソース サイトで vSphere Client にログインします。
    HTML5 ベースの vSphere Client を使用して OVF 仮想アプライアンスをデプロイする場合、 vSphere 6.7 Update 1 よりも前のバージョンの vSphere ではデプロイは成功しますが、 vSphere Replication が起動に失敗します。
  2. ホーム ページで、[ホストおよびクラスタ] をクリックします。
  3. ホストを右クリックして、[OVF テンプレートのデプロイ] を選択します。
  4. vSphere Replication アプライアンスをデプロイする OVF ファイルの場所を指定し、[次へ] をクリックします。
    • [URL] を選択し、URL を指定して、オンラインの URL からアプライアンスをデプロイします。
    • vSphere Replication ISO イメージをダウンロードして導入環境のシステムにマウントした場合、[ローカル ファイル] > [参照] の順に選択して ISO イメージ内の \bin ディレクトリに移動し、vSphere_Replication_OVF10.ovf vSphere_Replication_OVF10.certvSphere_Replication_OVF10.mfvSphere_Replication-system.vmdk、および vSphere_Replication-support.vmdk ファイルを選択します。
  5. 名前を受け入れ、仮想アプライアンスのターゲット フォルダまたはデータセンターを選択または検索して、[次へ] をクリックします。
    仮想アプライアンスの新しい名前を入力できます。名前は、各 vCenter Server 仮想マシンのフォルダ内で一意にする必要があります。
  6. デプロイされたテンプレートを実行するクラスタ、ホスト、またはリソース プールを選択して、[次へ] をクリックします。
  7. 仮想アプライアンスの詳細を確認し、[次へ] をクリックします。
  8. エンド ユーザー使用許諾契約書 (EULA) に同意し、[次へ] をクリックします。
  9. ターゲット データストア、仮想アプライアンスのディスク フォーマット、仮想マシン ストレージ ポリシーを選択し、[次へ] をクリックします。
    vSphere Replication で暗号化された仮想マシンをレプリケートするために、 vSphere Replication アプライアンス仮想マシンを暗号化する必要はありません。
  10. 使用可能なネットワークのリストからネットワークを選択し、IP プロトコルと IP 割り当てを設定して、[次へ] をクリックします。
    vSphere Replication は、DHCP と固定 IP アドレスの両方をサポートします。ネットワーク設定は、インストール後、 VRMS Appliance Management Interface を使用して変更することもできます。
  11. [テンプレートのカスタマイズ] ページで、1 つ以上の NTP サーバのホスト名または IP アドレスを入力します。
  12. root アカウントのパスワードを設定し、1 台以上の NTP サーバのホスト名または IP アドレスを入力します。
    パスワードは 8 文字以上で、4 種類の文字(小文字、大文字、数字、特殊文字)を含んでいる必要があります。ユーザー名をパスワードに含めることはできません。
  13. vSphere Replication アプライアンスのバイナリ ファイルの整合性を確認するには、[ファイル整合性フラグ] チェックボックスを選択します。
    バイナリ ファイルの変更を検出すると、 vSphere Replication アプライアンスは Syslog にログ トレースを送信します。
  14. (オプション) デフォルトのネットワーク プロパティは変更できます。
    設定 操作
    ホスト ネットワークの IP アドレス ファミリ ネットワーク IP アドレス ファミリを選択します。オプションは IPv4 または IPv6 です。
    ホスト ネットワーク モード ホスト ネットワーク モードを選択します。オプションは、固定、DHCP、または autoconf です。autoconf は IPv6 でのみ有効です。
    デフォルト ゲートウェイ この仮想マシンのデフォルト ゲートウェイのアドレスを入力します。
    ドメイン名 この仮想マシンのドメイン名を入力します。
    ドメイン検索パス この仮想マシンのドメイン検索パスを入力します。カンマまたはスペース区切りのドメイン名を使用します。
    ドメイン ネーム サーバ この仮想マシンのドメイン ネーム サーバの IP アドレス。IP アドレスを区切るにはカンマを使用します。
    ネットワーク 1 の IP アドレス デフォルトのイーサネット アダプタの IP アドレス。
    ネットワーク 1 の ネットプリフィックス デフォルトのイーサネット アダプタのプリフィックス。
  15. [Next] をクリックします。
  16. 設定内容を確認して、[終了] をクリックします。
    vSphere Replication アプライアンスがデプロイされます。
  17. vSphere Replication アプライアンスをパワーオンします。アプライアンスの IP アドレスをメモして、vSphere Client からログアウトします。
  18. ターゲット サイトで vSphere Replication を展開するには、この手順を繰り返します。

次のタスク

vCenter Server に接続するための vSphere Replication アプライアンスを構成する。

vSphere Replication アプライアンスをデプロイした後に、vCPU の数を変更できます。選択した vCPU の数が多いほど、vSphere Replication 管理サーバのパフォーマンスは高くなりますが、NUMA ノードあたりのコア数が 4 以下の ESXi ホスト システムでは、レプリケーションの実行速度が低下する可能性があります。環境内のホストがそのようなホストに該当するかどうか不明な場合は、vCPU の数として 2 を選択してください。