仮想マシンのレプリケートを開始するには、保護サイトとリカバリ サイトの両方で vCenter Server インスタンスに接続するように、vSphere Replication アプライアンスを構成する必要があります。

前提条件

vSphere Replication 仮想アプライアンスのデプロイ を実行して、パワーオンします。

拡張リンク モード環境での vSphere Replication の同時インストール

拡張リンク モード環境では、vSphere Replication を複数の vCenter Server で同時にインストールしないでください。

次の条件が存在する場合、vCenter Server での vSphere Replication 認証のドメイン レベルで vCenter Server がサービス アカウントを作成する際に競合が発生します。

  • 2 つの異なる vCenter Server インスタンス下で vSphere Replication インスタンスのインストールが別の vSphere Replication サーバ インスタンスのインストールと重複する場合。
  • vCenter Server インスタンスが拡張リンク モードの場合。

競合が起こってもインストールは停止しません。ただし、vSphere Replication サーバ インスタンスのいずれかが「サービスを開始できませんでした」というエラー メッセージを表示して起動に失敗します。その vSphere Replication サーバ インスタンスのイベント ログには「Failed to start Authorization Manager」というメッセージが表示されます。

vCenter Server に接続するための vSphere Replication アプライアンスの構成

両方のサイトの vCenter Server インスタンスに接続するように vSphere Replication アプライアンスを構成します。

手順

  1. 管理者として VRMS Appliance Management Interface にログインします。
  2. [サマリ] をクリックし、[アプライアンスの構成] をクリックします。
  3. [Platform Services Controller] 画面で、vSphere Replication アプライアンスをデプロイしたサイトに関する情報を入力します。
    メニュー項目 説明
    PSC のホスト名

    vSphere Replication の登録に使用した vCenter ServerPlatform Services Controller のホスト名(小文字)または IP アドレスを入力します。

    PSC のポート

    デフォルト値である 443 を受け入れるか、Platform Services Controller が別のポートを使用している場合は新しい値を入力します。

    Platform Services Controller は HTTPS 経由の接続のみをサポートします。

    ユーザー名

    この Platform Services Controller インスタンスが属する vCenter Single Sign-On ドメインの vCenter Single Sign-On ユーザー名を入力します。このユーザー アカウントは、Platform Services Controller インスタンスの vCenter Single Sign-On 管理者グループのメンバーであることが必要です。

    パスワード

    指定された vCenter Single Sign-On ユーザー名に対するパスワード。

  4. プロンプトが表示されたら、[接続] をクリックして、Platform Services Controller 証明書を確認します。
  5. [vCenter Server] 画面で、vSphere Replication アプライアンスを登録するための vCenter Server インスタンスを選択し、[次へ] をクリックします。
    注意: ドロップダウン メニューには、 Platform Services Controller に登録されたすべての vCenter Server インスタンスが含まれます。拡張リンク モードを使用する環境では、他の Platform Services Controller インスタンスの vCenter Server インスタンスも含まれる場合があります。正しい vCenter Server インスタンスを選択していることを確認してください。 vSphere Replication アプライアンスを構成した後は、別の vCenter Server インスタンスを選択することはできません。
  6. [名前と拡張機能] 画面で、vSphere Replication アプライアンスを vCenter Server に登録するために必要な情報を入力し、ストレージ トラフィックの IP アドレスを追加します。
    メニュー項目 説明
    サイト名 vSphere Replication インターフェイスに表示されるこの vSphere Replication サイトの名前。デフォルトでは、vCenter Server のアドレスが使用されます。ペア内の vSphere Replication インスタンスごとに異なる名前を使用します。
    管理者の E メール vSphere Replication 管理者のメール アドレス。標準の vCenter Server アラームを使用して、vSphere Replication イベントの電子メール通知を構成した場合でも、この情報は必須です。
    ローカル ホスト ローカル ホストの名前または IP アドレス。IP アドレスが使用するものでない場合にのみ、値を変更します。たとえば、ローカル ホストに複数のネットワーク インターフェイスがあって、vSphere Replication アプライアンスによって検出されたものが、使用するインターフェイスでない場合などです。
    注: 使用するインフラストラクチャで IP アドレスの変更を簡単にするには、可能な限り IP アドレスではなく、完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定します。
    拡張機能 ID vSphere Replication アプライアンスの一意の識別子。拡張機能 ID はカスタマイズできません。
    ストレージ トラフィック IP アドレス vSphere Replication サーバで受信レプリケーション データ用に使用される、仮想マシン NIC の IP アドレスです。
  7. [設定内容の確認] 画面で設定内容を確認し、[終了] をクリックします。
  8. その他のサイトで vSphere Replication を構成するには、この手順を繰り返します。