仮想マシンのレプリケーションを正常に完了するには、レプリケーションを開始する前に、仮想インフラストラクチャが一定の制限を満たしていることを確認する必要があります。

拡張レプリケーションを使用する vSphere Replication には、以下の機能上の制限が適用されます。
  • 1 つの vCenter Server インスタンスに対し、1 つの vSphere Replication アプライアンスのみデプロイできます。別の vSphere Replication アプライアンスをデプロイすると、VRMS Appliance Management Interface の初期構成プロセス中に、vSphere Replication によって vCenter Server のエクステンションとしてデプロイおよび登録済みの別のアプライアンスが検出されます。新しいアプライアンスを続行するには、確認する必要があります。
  • 新しくデプロイされた各 vSphere Replication アプライアンスは、最大 400 のレプリケーションを管理できます。詳細は、KB2102453 を参照してください。
  • vSphere Replication 9.0 は組み込みデータベースのみを使用し、最大 4,000 のレプリケーションをサポートできるようにするために追加の構成が必要になります。KB2102463 を参照してください。
  • 5 分の RPO を持つレプリケーションの最大数は、ネットワーク バンド幅とディスクあたりの変更率によって異なる場合があります。vSphere Replication 9.0 では、500 台の仮想マシンに対して 5 分の RPO を確保できます。
重要: 拡張レプリケーションでは、最小のバージョンとして vSphere Replication 9.0.x、 vCenter Server 8.0u2 以降、および ESXi ホスト 8.0u2 以降が必要です。
表 1. vSphere Replication 9.0 のレプリケーションの最大数
アイテム 最大数
vCenter Server インスタンスあたりの vSphere Replication アプライアンス。 1
vSphere Replication あたりの追加の vSphere Replication サーバの最大数。 9
vSphere Replication の拡張レプリケーションを使用した保護で構成される仮想マシンの最大数。 4,000
注: 自動スケーリング、ロード バランシングなどの拡張レプリケーション機能を備えた vSphere Replication は、追加の ESXi ホストをプロビジョニングしてワークロード要件に対応することで、保護対象の仮想マシンの数を最大で 4,000 台までスケーリングします。ターゲット サイトのホストあたりのレプリケートされる仮想マシンの数は、仮想マシンのディスク サイズ、ディスク数、変更率、および RPO によって異なりますが、これらに限られません。
vSphere Replication アプライアンスあたりの保護対象の仮想マシンの最大数(組み込みの vSphere Replication サーバを使用) 400
vSphere Replication サーバあたりの保護対象の仮想マシンの最大数。 400
1 つのレプリケーションで同時に構成可能な仮想マシンの最大数。 20
5 分の RPO を持つ vCenter Server インスタンスあたりの保護対象の仮想マシンの最大数。 500
vSAN Express ストレージ上の vSphere Replication アプライアンスあたりの保護対象の仮想マシンの最大数。 1000
注: vSAN Express Storage データストアを使用している場合、vCenter Server と ESXi はバージョン 8.0 Update 2b 以降である必要があります。
ESXi 8.0 以前のバージョンでの仮想マシンあたりの保護対象のディスクの最大数。 64
ESXi 8.0 Update 1 以降のバージョンでの仮想マシンあたりの保護対象のディスクの最大数。 256
ホストあたりの保護対象のディスクの最大数。 8192