ストレージ ポリシー保護グループにより、ストレージ ポリシーに関連付けられた仮想マシンを自動的に保護することができます。
データストアを保護サイトからリカバリ サイトにレプリケートするには、アレイベース レプリケーションを使用します。データストアにタグを付け、そのタグにマッピングしたストレージ ポリシーを作成すると、データストアは、そのストレージ ポリシーに自動的に関連付けられます。そのストレージ ポリシーを含むストレージ ポリシー保護グループは、データストアにある適切にタグ付けされたすべての仮想マシンを自動的に保護します。仮想マシンとストレージ ポリシーの関連付けを解除したり、仮想マシンをデータストアから削除すると、 Site Recovery Manager はその仮想マシンの保護を自動的に解除します。
ストレージ ポリシー保護グループを作成する際、 Site Recovery Manager は次の操作を実行します。
- ローカルの Site Recovery Manager Server インスタンスで、ストレージ ポリシー保護グループを表す管理対象オブジェクトを作成します。
- 選択したストレージ ポリシーをストレージ ポリシー保護グループに関連付けます。 Site Recovery Manager は、ストレージ ポリシー保護グループに含めた、すべての準拠ストレージ ポリシーを保護します。
- ローカルのストレージ ポリシー保護グループは、ローカルの vCenter Server インスタンスにある適切な vSphere エンティティをアクティブに保護し、そのグループに含まれるストレージ ポリシーの準拠性を決定します。新規作成されたストレージ ポリシー保護グループによる初期の保護には、vSphere インベントリの既知の最新状態に基づいて、保護グループ内のストレージ ポリシーに関連付けられたすべての仮想マシンを保護することが含まれます。
注: 初期の保護には、関連する整合性グループについてのストレージ同期は含まれません。ストレージは、vSphere や Site Recovery Manager とは関係なく、ストレージの通常スケジュールに従ってレプリケートする必要があります。
- vSphere インベントリの監視を開始して、初期の保護以降にインベントリに追加された vSphere エンティティを検出します。 Site Recovery Manager が vSphere エンティティの保護に失敗しても、ストレージ ポリシー保護グループの作成は失敗しませんが、保護グループのプロパティにエラーが表示されます。
- リカバリ サイトの Site Recovery Manager Server インスタンスで、ストレージ ポリシー保護グループを表すピア管理オブジェクトを作成します。このオブジェクトは、基盤となるストレージをリカバリする準備ができていなくても、作成直後からリカバリできます。
ストレージ ポリシー保護グループの作成後、保護されている vSphere のエンティティを確実にリカバリ可能にするため、基盤となるストレージを同期することが必要になる場合があります。保護グループを作成した直後に、最近行われた変更をレプリケートするオプションを指定して、テスト リカバリを実行してください。