保護サイトが使用できないときに一時的なプレースホルダ マッピングを完了したユーザーが、本来アクセスできないはずの仮想マシンにアクセスできることがあります。
問題
保護サイトは、ディザスタ リカバリの間は使用できなくなり、Site Recovery Manager によって一時的なプレースホルダ マッピングが作成されます。リカバリ プランを実行するユーザーは、一時的なプレースホルダ マッピングを完了して、プランを再実行します。リカバリの完了後、ユーザーは、保護サイトでアクセス権がなかった仮想マシンに、リカバリ サイトでアクセスできるようになっています。
- ユーザーは、保護サイトが使用できないときにディザスタ リカバリを実行します。
- このユーザーには、保護サイトにあるすべてのインベントリ オブジェクトにアクセスする権限がありません。
- Site Recovery Manager は、マッピングの不足を検出し、ユーザーがアクセス権を持たない、保護サイト上のオブジェクトを含む一時的なプレースホルダ マッピングを作成します。
- ユーザーは、保護サイト上のオブジェクトから、自身がアクセスできるリカバリ サイト上のオブジェクトへのターゲット マッピングを構成します。
- リカバリ後、リカバリされた仮想マシンで、ユーザーがアクセス権を持つリカバリ サイトのリソースが使用されているため、それらの仮想マシンが保護サイト上にあったときにアクセス権がなかった仮想マシンにアクセスできるようになります。
原因
保護サイトが使用できない場合、Site Recovery Manager は、保護サイト上のインベントリ オブジェクトを使用して一時的なプレースホルダ マッピングを作成するまで、それらのオブジェクトの権限チェックを実行できません。
解決方法
リカバリ プランの実行権限を持つユーザーに、両方のサイトにあるすべてのオブジェクトへのアクセス権も付与されていることを確認します。