共有リカバリ サイトで使用するために Site Recovery Manager を構成する場合、共有リカバリ サイトに個別にライセンスを割り当てることができます。共有リカバリ サイトのすべての Site Recovery Manager Server インスタンス間でライセンスを共有することもできます。

共有リカバリ サイト構成では、 Site Recovery Manager のライセンス キーを各保護サイトにインストールしてリカバリを有効にします。
  • 共有リカバリ サイトに同じライセンス キーをインストールし、パートナーの Site Recovery Manager Server インスタンスに割り当てて、再保護などの双方向操作を有効にできます。
  • 1 対 1 構成と同じ方法で Site Recovery Manager のペアの両方の Site Recovery Manager Server インスタンスに同じライセンス キーを使用できます。
  • あるいは、共有リカバリ サイトに Site Recovery Manager ライセンス キーを 1 つインストールすることもできます。このライセンスは共有リカバリ サイトのすべての Site Recovery Manager Server インスタンスで共有されます。この構成では、すべての保護サイトについて、共有リカバリ サイトで保護している仮想マシンの総数に対して十分なライセンスがあることを確認してください。

共有リカバリ サイトにおける Site Recovery Manager のライセンスの共有

2 つの保護サイトを 1 つの共有リカバリ サイトに接続します。共有リカバリ サイトに単一の Site Recovery Manager ライセンスをインストールします。

  • 保護サイト A で 20 台の仮想マシンを保護している場合、共有リカバリ サイトにこれらの仮想マシンをリカバリするには、保護サイト A に仮想マシン 20 台に対するライセンスが必要です。
  • 保護サイト B で 10 台の仮想マシンを保護している場合、共有リカバリ サイトにこれらの仮想マシンをリカバリするには、保護サイト B に仮想マシン 10 台に対するライセンスが必要です。
  • 共有リカバリ サイトの 2 台の Site Recovery Manager Server インスタンス、C と D の間で仮想マシン 25 台に対する Site Recovery Manager ライセンスを共有します。サイト A と B の Site Recovery Manager Server インスタンスは、Site Recovery Manager Server インスタンス C と D にそれぞれ接続されます。

共有リカバリ サイトに仮想マシン 25 台に対するライセンスがあるため、リカバリ後に再保護を実行できる仮想マシンの総数は 25 になります。サイト A および B から共有リカバリ サイトにすべての仮想マシンをリカバリして再保護を実行する場合、リカバリした 30 台の仮想マシンのうち 25 台のみを再保護するには十分なライセンスがあることになります。サイト A の 20 台のすべての仮想マシンを再保護し、Site Recovery Manager Server C からサイト A に逆保護できます。仮想マシン 5 台のみを再保護し、Site Recovery Manager Server D からサイト B に逆保護できます。

このような状況では、共有リカバリ サイトの仮想マシンのためにさらにライセンスを購入することができます。または、サイト A と B から共有リカバリ サイトの vCenter Server にライセンス キーを追加し、サイト A からライセンスを Site Recovery Manager Server C に、サイト B からライセンスを Site Recovery Manager Server D に割り当てます。