Site Recovery Manager では、複数の保護サイトを単一のリカバリ サイトに接続できます。保護サイトの仮想マシンは、すべて同じリカバリ サイトにリカバリされます。この構成は、共有リカバリ サイト、多対 1、ファンイン、または N:1 構成と言います。
共有リカバリ サイトの構成では、各保護サイトに Site Recovery Manager Server インスタンスをインストールして、それぞれを異なる vCenter Server インスタンスに接続します。
リカバリ サイトでは、複数の Site Recovery Manager Server インスタンスをインストールし、保護サイトの各 Site Recovery Manager Server インスタンスとペアリングします。共有リカバリ サイトにあるすべて Site Recovery Manager Server インスタンスは、単一の vCenter Server インスタンスに接続されます。
ペアの各 Site Recovery Manager Server インスタンスは、Site Recovery Manager Server のインストール時に設定可能な Site Recovery Manager エクステンション ID を同じにする必要があります。
共有リカバリ サイトを使用するように Site Recovery Manager Serverを構成する場合、アレイベース レプリケーションか vSphere Replication、またはその両方の組み合わせを使用できます。
Site Recovery Manager は共有保護サイト(一対多、ファンアウト、または 1:N)および多対多 (N:N) の構成もサポートします。
一対一の Site Recovery Manager 構成を共有リカバリ サイト構成に変換する
一対一構成を共有リカバリ サイト構成に変換するには、追加の Site Recovery Manager Server および vCenter Server インスタンスを保護サイトとしてデプロイして、リカバリ サイトの既存の vCenter Server インスタンスに接続する追加の Site Recovery Manager Server インスタンスとペアリングします。
共有リカバリ サイト構成の Site Recovery Manager Server インスタンスの各ペアは異なる Site Recovery Manager エクステンション ID を使用する必要があります。
たとえば、デフォルトの Site Recovery Manager エクステンション ID を使用する一対一構成をインストールした場合、以降のすべての Site Recovery Manager Server ペアは異なるカスタム エクステンション ID でデプロイする必要があります。
複数の保護サイトと 1 つの共有リカバリ サイトでの Site Recovery Manager の使用
組織に 2 つの営業所と本社があります。各営業所は保護サイトです。本社は、両方の営業所のリカバリ サイトの役割を果たします。各営業所には、1 つの Site Recovery Manager Server インスタンスと 1 つの vCenter Server インスタンスがあります。本社には 2 つの Site Recovery Manager Server インスタンスがあり、そのそれぞれが一方の営業所の Site Recovery Manager Server インスタンスとペアリングされています。本社の両方の Site Recovery Manager Server インスタンスによって、単一の vCenter Server インスタンスが拡張されます。
- 営業所 1
- Site Recovery Manager Server A
- vCenter Server A
- 営業所 2
- Site Recovery Manager Server B
- vCenter Server B
- 本社
- Site Recovery Manager Server C (Site Recovery Manager Server A とペアリング)
- Site Recovery Manager Server D (Site Recovery Manager Server B とペアリング)
- vCenter Server C (Site Recovery Manager Server C と Site Recovery Manager Server D によって拡張)