自社環境で高可用性を設定するときに、問題が発生する場合があります。これらの問題の診断および修正には、さまざまな手順を使用できます。

  1. Unified Access Gateway コンソールにログインします。

  2. ip addr コマンドを実行して、構成済みの仮想 IP アドレスが eth0 インターフェイスに割り当てられているかどうかを確認します。

  3. 仮想 IP アドレスが eth0 インターフェイスと同じサブネット内に割り当てられていることを確認します。クライアント マシンからアクセス可能であることを確認します。接続に問題がある場合は、仮想 IP アドレスが一意でなく、すでに物理マシンまたは仮想マシンに割り当てられている可能性があります。

  4. ログ バンドルの haproxy.conf ファイルでは、現在のクラスタに関連する構成が利用可能です。次に例を示します。

    server uag1 127.0.0.1:XXXX .....
    server uag2 <IP of machine 2>:XXXX ....
    server uag3 <IP of machine 3>:XXXX ....

    バックエンドの構成は Unified Access Gateway で構成されたものに基づいています。

    • Horizon および Web リバース プロキシの使用事例の場合は lb_esmanageris

    • Content Gateway の使用事例の場合は lb_cg_server

    • トンネルの使用事例の場合は lb_tunnel_server

  5. ログ バンドルの haproxy.conf ファイルには、クライアント接続ソース、対応する送信された接続、および接続を処理する Unified Access Gateway サーバについての詳細が表示されます。次に例を示します。

    2018-11-27T07:21:09+00:00 ipv6-localhost haproxy[15909]:
    				incoming:::ffff:<IP of Client:xxxx> backend:lb_esmanager
    				connecting-server:uag2/<IP of uag2> connecting-through:<IP of master
    				node:xxxx> wait-time:1 connect-time:0 total-incoming:1 total-outgoing:1
    				total-to-server:1
    			 
  6. 統計情報を表示する方法については、「Unified Access Gateway アプライアンスからのログの収集」を参照してください。

    表 1. CSV ファイルの例

    列名

    説明

    scur

    このサーバによって処理される同時接続の現在の数を示します。

    smax

    現在のアップタイム中にこのサーバによって処理される同時接続のハイ ウォーター マーク。

    stot

    現在のアップタイム中にこのサーバによって処理される接続の合計数を示します。

    bin

    このサーバに送信される合計バイト数を示します。

    bout

    このサーバから受信される合計バイト数を示します。

    status

    サーバのステータスを示します。たとえば、起動しているか停止しているかを示します。これは、このサーバで実行された最後の健全性チェックに基づいています。

  7. 以下の場合、複数のマスター ノードの選択の問題が発生することがあります。

    • クラスタを形成するためのノード上で異なるグループ ID または仮想 IP アドレスが設定されている。

    • 仮想 IP アドレスと eth0 が異なるサブネットに存在する。

    • Unified Access Gateway の複数の NICS が同じサブネット内で構成されている。