ワークロードのオンボーディング プランを使用して、ターゲット リージョンまたはデータセンターのクラウド アカウント タイプからデータ収集されたものの、まだ Automation Assembler プロジェクトで管理されていないマシンを特定します。

追加したクラウド アカウントに含まれるマシンが Automation Assembler の外部に展開されている場合、そのマシンはオンボーディングされるまで Automation Assembler によって管理されません。管理対象外のマシンを Automation Assembler 管理に移動するには、オンボーディング プランを使用します。プランを作成してマシンに追加します。次に、そのプランを実行してマシンをインポートします。オンボーディング プランを使用すると、クラウド テンプレートを作成でき、1 つまたは複数の展開を作成することもできます。既存のクラウド テンプレートは使用してもしなくてもかまいません。

オンボーディング プランでリソース配置を使用して、クラウド ゾーンまたはプロジェクトに関連付けられているリソース割り当てポリシーで定義されているリソース制限を適用できます。リソース配置を使用する場合、ユーザーはプロジェクトに関連付けられているクラウド ゾーンから対象となる検出済みのマシンのみを選択できます。オンボーディング プランを作成すると、[配置を使用] オプションは読み取り専用になります。

マシンを手動で選択することにより、1 つまたは複数の管理対象外のマシンを 1 つのプランでオンボーディングすることができます。

  • 1 つのオンボード プラン内で、管理対象外のマシンを 1 時間あたり 3,500 台までオンボードすることができます。
  • 複数のオンボード プラン内で、管理対象外のマシンを 1 時間あたり 17,000 台まで同時にオンボードすることができます。

ワークロード オンボーディングに使用できるマシンは、[リソース] > [仮想マシン] 画面の [Discovered] タブに表示されます。データが収集されたマシンのみがリストされます。オンボーディングしたマシンは、[管理対象] タブに Onboarded と表示されます。オンボーディングしたマシンをフィルタリングするには、 フィルタ アイコンをクリックします。

ワークロードのオンボーディング プランを実行するユーザーは、自動的にマシンの所有者として割り当てられます。

オンボーディングでは、カスタム プロパティのオンボーディング、ディスクの接続、展開所有者の変更、vSphere ネットワークもサポートされます。
  • リソースの制限。オンボーディングされたワークロードが、確立されたリソース制限に準拠するようにできます。
  • カスタム プロパティ。カスタム プロパティは、プラン レベルおよび個々のマシン レベルで設定できます。マシン レベルで設定されたカスタム プロパティは、プラン レベルで設定された同じプロパティをオーバーライドします。
  • 接続されたディスク。マシンに起動できないディスクが搭載されている場合、そのディスクは親マシンによって自動的にオンボーディングされされます。起動できないディスクを表示するには、プラン内のマシン名をクリックして、[ストレージ] タブに移動します。
  • 展開の所有権。オンボーディングすることにより、デフォルトの展開所有者を変更できます。所有者を変更するには、[展開] タブで展開を選択し、[アクション] > [所有者の変更] の順にクリックして、プロジェクトに関連付けられている目的のユーザーを選択します。

VMware Aria Automation の一括オンボーディングの詳細については、VMware Aria Automation の一括オンボーディングを参照してください。

オンボーディングの例

オンボーディング時に追加された各マシンは、独自の Automation Assembler 展開に配置されます。

注: VMware Aria Automation 8.18 では、テンプレートの自動生成がオンボーディングでサポートされなくなりました。テンプレートの有無にかかわらず、管理者がオンボーディングする必要があります。既存の展開へのオンボーディングはサポートされなくなりました。
オンボーディングされたマシンは、次に示す 3 つの異なる方法で展開できます。
  • クラウド テンプレートに関連付けられていないマシンまたはマシンのセットをオンボーディングし、Automation Assembler でそこから展開を作成する。

    マシンがオンボーディングされたら、展開所有者は、更新 Day 2 アクションを除くほとんどの Day 2 アクションを展開で実行できます。

    このオンボーディング方法の例については、「例:選択されたマシンを Automation Assembler で単一の展開としてオンボーディング」を参照してください。

  • マシンをオンボーディングして既存のテンプレートに関連付ける。
    クラウド テンプレートでユーザー入力が指定されている場合は、その展開で更新 Day 2 アクションを使用できます。ただし、元のリソースが削除され、クラウド テンプレートの詳細に基づいて再作成されるプランが更新アクションによって提供される場合があります。
    注: 更新 Day 2 アクションでは、元のリソースが削除され、テンプレートに基づいて再作成されることがあります。
  • クラウド テンプレートとマッピングを使用してマシンをオンボーディングする。
    選択したテンプレート内のリソースに仮想マシンがマッピングされる展開を作成するには、このオプションを使用します。この展開には、選択したクラウド テンプレートと同じ数のマシンが必要です。また、テンプレート リソースをそれぞれのマシンにマッピングする必要があります。
    注: マッピングは、 vSphere アカウントを使用するプランでのみサポートされます。サポートされるのは、Cloud.Machine および Cloud.vSphere.Machine リソース タイプとそれに関連付けられているディスクおよびネットワークのみです。クラスタ化されたマシンはサポートされません。

    オンボーディングされた展開で更新 Day 2 アクションを実行すると、既存のリソースに新しい変更が適用されます。元のリソースが再作成されるのは、クラウド テンプレートの現在のバージョンと展開の間に大きな変更がある場合のみです。

    このオンボーディング方法の例については、「例:テンプレートとマッピングを使用したマシンのオンボーディング」を参照してください。

オンボーディング イベントのサブスクリプション

プランを実行すると、Deployment Onboarded イベントが作成されます。[拡張性] タブのオプションを使用して、これらの展開イベントをサブスクライブし、アクションを実行できます。

オンボーディング後、オンボーディングされた展開の Day 2 アクションとしてプロジェクトを更新できます。プロジェクトの変更アクションを使用するには、展開と同じクラウド ゾーン リソースをターゲット プロジェクトで使用する必要があります。オンボーディングされた展開で、オンボーディング後に変更が行われた場合は、プロジェクトの変更アクションを実行できません。

オンボーディング時の IP アドレスの割り当て

仮想マシンをオンボーディングすると、関連付けられているネットワークがオンボーディングされて、IP アドレスが割り当てられます。[インフラストラクチャ] > [リソース] > [ネットワーク] > [IP アドレス] で、ネットワークが正しくオンボーディングされていることを確認できます。

オンボーディング時に IP アドレスが割り当てられるようにするには、次の点を確認してください。

  1. 仮想マシンの IP アドレスをデータ収集する必要があります。
  2. 仮想マシンに関連付けられているネットワークの IP アドレス範囲を作成する必要があります。

    仮想マシンが vSphere NSX ネットワークに属している場合は、NSX ネットワークの IP アドレス範囲を作成する必要があります。

  3. IP アドレスのレコードが、Automation Assembler[IP アドレス] 画面にすでに存在している必要があります。
    • レコードが存在する場合は、IP アドレスを使用できます。割り当てられるのは、使用可能なアドレスのみです。
    • [IP アドレス] にレコードが存在しない場合、IP アドレスはデフォルトで使用可能であり、割り当てに使用できます。
  4. 外部 IP アドレス管理のオンボーディングの場合は、オンボーディング プランを実行する前に、カスタム プロパティ __Infoblox.IPAM.Migration.ExtensibilityKey および __IPAM.Migration.ExtensibilityKey を仮想マシンに追加する必要があります。

    値は、仮想マシンの resourceId です。resourceId は、拡張属性の Infoblox から取得できます。これにより、Automation Assembler で仮想マシンが削除された場合に、Infoblox から IP アドレスの割り当てを解除できます。

トラブルシューティング

Automation Assembler でオンボーディング プランに関する問題が発生した場合は、このトラブルシューティングのセクションを参照し、回避策があれば問題を解決できます。
テンプレートを使用できない

[問題:]特定のテンプレートを使用する必要があるが、オンボーディング時にテンプレートを選択できません。

[解決方法:]
  • 使用するテンプレートと同じプロジェクトにオンボーディング プランが作成されていることを確認します。
  • テンプレートが有効な状態であり、エラーがないことを確認します。
更新 Day 2 アクションが有効になっていない

[問題:]更新 Day 2 アクションを展開に使用できません。

[解決方法:]
  • 基盤となるテンプレートが入力を想定していることを確認します。そうでない場合は、テンプレートが割り当てられているプロビジョニング済みの展開とオンボーディング済みの展開の両方に対して更新 Day 2 アクションが有効になりません。
  • 展開に適用される Day 2 ポリシーが作成されていることを確認します。
更新 Day 2 アクションでオンボーディングされたリソースに対する更新が表示される

[問題:]更新 Day 2 アクション/反復型の展開では、オンボーディングされたリソースに対する更新が表示されます。

[解決方法:]
  • マシンがテンプレート リソースに正しくマッピングされていることを確認します。
  • マシンを登録解除してから、正しいマッピングを使用して再度オンボーディングします。